仲間のいる枝に集まる不思議…リュウキュウアサギマダラが集団越冬 座間味村・阿嘉島
仲間のいる枝に集まってくるリュウキュウアサギマダラ
【阿嘉島=座間味】座間味村の阿嘉島で、リュウキュウアサギマダラの集団越冬が確認されている。 同種は国内では鹿児島県奄美諸島以南に分布し、もっとも普通に見られるマダラチョウの仲間である。黒地に名前の由来となる浅葱色(あさぎいろ)の斑列があることが特徴。阿嘉島でもほぼ一年を通して見られる。 リュウキュウアサギマダラは、奄美大島での集団越冬の様子が毎年のように報道されている有名なチョウ類である。一昨年、ビジターセンターで同種の紹介展示映像のために、阿嘉島での越冬地をロケハン中に撮影していた。昨年その映像が公開され、今年も越冬が確認された。 集団越冬が見られる谷には、11月末ごろに集まりだす。枝にじっとぶら下がっている姿は枯れ葉にしか見えない。なぜこの場所を選ぶのか、なぜ同じ枝に集まり越冬するのかは分かっていない。 (村石健一通信員)
琉球新報社