『ソーサリアン』34周年ストーリーまとめ:ペンタウァから始まる、“冒険者”たちの旅路【ファルコム40周年特集】

 2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。

 そして、本日12月20日、1987年(昭和62年)に発売された『ソーサリアン』が34周年を迎えたことを記念して、ゲームプレイバック記事をお届けします。

ソーサリアン・発売日:1987年12月20日・機種:PC-8801mkIISR・メディア:フロッピーディスク・ジャンル:A・RPG・価格:¥9,800(税別)

『ソーサリアン』とは?

 1987年12月20日に発売された『ソーサリアン』は『ドラゴンスレイヤー』シリーズの5作目となります。サイドビューのアクションRPGで、“ソーサリアンシステム”という、基本ディスクがあれば拡張ディスクで新たなコンテンツやシナリオを楽しむことができる、というシステムもあります。

 キャラクターメイキングが可能で自由度が高く、豊富なシナリオが遊べる『ソーサリアン』は名作として、多くの冒険者をそれぞれの旅路へといざないました。

 こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ストーリープレイバック部分を再掲載します。なお、本記事では“基本シナリオ”の紹介となります。

 好みのキャラクターで自由に冒険できる本作。褪せない名作として語られる“ソーサリアン”の冒険を辿ります。

『ソーサリアン』システムチェック

キャラクターメイキング

 クラスはファイター、ウィザード、ドワーフ、エルフの4つから選ぶことができ、性別や年齢も任意に選べる。経験値を溜めたら王様にレベルを上げてもらい、その後、道場で任意の修業を行ってステータスを強化することになる。

年齢

 キャラクターはゲーム中に歳をとり、外見や能力が変化。老人(OLD)になると能力値が徐々に減少して、寿命が来ると死ぬ。

ドラゴンと戦う

 15本の基本シナリオをすべてクリアすると挑める隠しシナリオ。ここで戦うキングドラゴンを倒すとスタッフロールを見られる。

ソーサリアンシステム

 基本ディスクがあれば、拡張ディスクによって新コンテンツや新シナリオを楽しめるという、当時の夢のシステム。

『ソーサリアン』ゲームプレイバック

PROLOGUE

 昔々、誰一人として記憶していないぐらい、はるか昔のこと。愛などというものは、ごく一部の人々の間にしか存在しておらず、世界を支配しているのは、魔法と武力のみであった。

 そんな時代に、自らの力と勇気を試すために、いくつもの危険な冒険に身を投じる者達がいた。人々は、彼らのことをこう呼んだ。「ソーサリアン」と。

 そして今、多くの冒険者が集うペンタウァの街に、また新たな旅人(プレイヤー)がソーサリアンになることを夢見てやって来たのだった。

基本シナリオディスク1

消えた王様の杖(『基本シナリオディスク1』に収録)

 ペンタウァの街の平和を司る偉大な王。その王の杖が、野蛮なオークによって盗まれてしまう。平和の源が奪われ、街は荒廃する一方だった。乱れた街を元の姿に戻すため、ソーサリアンは、奪われた王様の杖があるという洞窟へ向かうことに……。

 途中、先に潜入してケガを負った冒険者のグーランに遭遇。すでに彼はこれ以上冒険することができない状況だが、話すと洞窟の仕掛けに関する忠告が聞ける。どうやら、この洞窟は青い玉という宝石が扉の鍵となり、その扱い方が重要なようだ。

 王様の杖が保管されている場所へは、酸の湖を抜ける必要があった。さらに、途中からは通路が細くなっており、ソーサリアンが通れる幅ではない。酸を抜き、通路を開けるためには、魔神像が持つ菱形の宝石を、ほかの魔神像にはめ込む必要がある。

 仕掛けを解除してヒドラを倒し、酸の湖を抜けた先に宝箱を発見。開けようとすると、上から大勢のオークが一斉に襲ってくる。これらをすべて倒したあと、あらためて宝箱を調べると王様の杖を発見。街へ戻って王様に献上すれば、シナリオクリアとなる。

失われたタリスマン①(『基本シナリオディスク1』に収録)

 自然を操る石のタリスマンになんらかの異変が起こり、ペンタウァの街に異常気象が次々と発生していた。タリスマンのある森に住みついた邪神教の手によるものではないかという噂もあり、ソーサリアンはさっそくタリスマンの森へ調査に向かうのだった。

 タリスマンが安置されていた場所へ行くと、すでに邪神教の手で奪われたあとだった。そのとき天の声が聞こえてくる。声は、自然の力を元に戻すためにタリスマンを納める器である金の台座を託すので、台座ごと底なし沼に捨てるように告げる。

 タリスマンの探索中に、邪神教によって釣り天井の罠にかかる。すると、邪神教から身を隠していたリーアという少女が助けてくれる。彼女は代々タリスマンを見守ってきた一族で、ソーサリアンにタリスマンの奪回と、叔父のジェノバンの救出を頼んでくる。

 リーアの家の扉は鍵がかかっているため、何度か調べてから蹴破る。中に入るとリーアの叔父のジェノバンが捕らえられているが、彼を助けると、タリスマンの力を我がものにしようと飛び出していく。ちなみに、彼はまたすぐ捕まり、地下牢に捕らわれる。

失われたタリスマン②(『基本シナリオディスク1』に収録)

 先に進むと邪神教の教祖デヒテルとの戦いとなる。デヒテルは、光の玉に変化して移動しながら攻撃してくる。この状態ではダメージは与えられないが、画面の上部に飛ぶハトの動きを見ると元の姿に戻る場所がわかるので、先回りして攻撃できる。

 タリスマンの周りにはバリアが張られており、ソーサリアンでは解除できない。バリアを発生させていたのは、部屋で瞑想をしている男の力によるものだった。樹液の入ったツボを彼の近くで使えば、その男の集中力が解けて、バリアが消滅する。

 タリスマンが安置されていた場所へ向かうと、タリスマンとともにバリアに封じ込められていた魔物のサンドマリボーが襲ってくる。ソーサリアンの頭上を反復横飛びするように跳躍して、砂を下に吐き出して攻撃してくる。画面端で落ち着いて倒そう。

 サンドマリボーを倒してタリスマンを金の台座に納めて、天の声が示したとおり、底なし沼にタリスマンを沈めればシナリオクリアとなる。ここで勘違いして、タリスマンを持 ったままペンタウァに戻ってしまうと、クリアしたことにはならない。

ルシフェルの水門(『基本シナリオディスク1』に収録)

 ペンタウァに流れるブラッディー・リバーが、モンスターの手によってふさぎ止められた。王国唯一の水源が枯渇すれば、数日中に飲料水が底を尽き、最悪の事態が訪れるだろう。ペンタウァに再び潤いを取り戻すため、ソーサリアンはルシフェルの水門へ向かう。

 途中で、何度か火柱に遭遇する。この火柱は、ダンジョンに入って最初の部屋にある白い粉というアイテムを使うことで消すことができる。ただし、白い粉は一度使うとなくな ってしまうので、火柱に遭遇するたびに、最初の部屋まで取りに戻る必要がある。

 閉まっている扉を開けるためには、天使の名前がつけられた3本の剣が必要になる。そのうちの1本であるガブリエルの剣は、巨大モンスターのクラーケンによって守られている。同時に2体出現するうえに、剣を投げて遠くから攻撃もしてくる強敵となる。

 最後にダンジョン内で見つけた銀の剣と水晶の剣を設置すれば、水門が動き出してシナリオクリアとなる。ちなみに、クリア後は剣を持ち帰っても問題ない。特に水晶の剣はMPを消費せずに回復魔法のHEALが使える優れた剣なので、ぜひ持ち帰ろう。

呪われたオアシス(『基本シナリオディスク1』に収録)

 世界各地の珍品や貴重品が集まる貿易都市ヴァラージの唯一の水源であるオアシスが、砂漠の王を名乗るルワンの手によって呪いをかけられてしまった。ペンタウァの交易ルートと、オアシスの人々のために、ソーサリアンは砂漠の城へ向かうのだった。

 城の吹き抜けで、吊るされた牢に捕らわれた少女のキアラと出会う。彼女は、オアシスにかかった呪いを解く聖水が偽物か本物かがわかる能力があり、その力のせいで捕らわれていたようだ。彼女を助け出し、本物の聖水をわたすことがこのシナリオの目的となる。

 城の地下で飯炊きの老婆のオルアラに遭遇。キアラの救出に協力的で、彼女を助け出したあとも、暗い部屋の内部が見えるようになる水晶の眼鏡をくれたり、隠し部屋の扉を開ける手伝いをしてくれたりと、何かとソーサリアンの手助けをしてくれる。

 城の最上階にはオアシスに呪いをかけたルワンが待ち構える。彼は幻影で作り出した2体のゴールドドラゴンの炎で攻撃してきて、自身は2体の頭を飛び跳ねながら移動する。ゴールドドラゴンに攻撃は効かないので、本体のルワンを狙う必要がある。

盗賊たちの塔①(『基本シナリオディスク1』に収録)

 ペンタウァのはずれにある、誰も訪れなくなった古城に、国を騒がせる盗賊団「青い風」が住みつき、近隣の町などで強盗や誘拐事件を重ねている。捕らわれた罪なき人々を助けるために、そして盗賊達の非道を止めるために、ソーサリアンは盗賊達の塔へ侵入する。

 塔には捕らわれた人々が数多くいた。そのうちの1人のゾークという青年は、塔に入ったソーサリアンに協力的で、さまざまな形でソーサリアンの探索に協力してくれる。しかし、その裏には特別な思惑があることを、この時点では知るよしもなかった。

『ソーサリアン』34周年ストーリーまとめ:ペンタウァから始まる、“冒険者”たちの旅路【ファルコム40周年特集】

 塔の中には、赤い玉と青い玉のどちらかを使うと開く扉がある。塔の下層にある牢は赤い玉を使うと開き、その奥にはカルーン王国のバロンが捕まっている。彼は、ソーサリアンに姫を助けてほしいと言い残すと、その場で息絶えてしまう。

 塔の最上階で、バロンが話していたカルーン王国の姫であるセーナと出会う。しかし、彼女をさらった盗賊団の頭領のカメロンによ って、落とし穴から地下に落とされてしまう。そこでソーサリアンは、ゾークと書かれた白骨死体を発見するのだった。

盗賊たちの塔②(『基本シナリオディスク1』に収録)

 地下から地上に戻るためには、通路の番人がしかけたスイッチの謎を解かなければならない。そのヒントは、地下の白骨死体のそばにある。なお、一部のスイッチは、攻撃力が高くて強敵であるシャドードラゴンによって守られた部屋の奥にも存在する。

 地下から戻って教会へ向かうと、ゾークが正体を現す。実はメジャーデーモンであり、カメロンを言葉巧みに操り、セーナをさらわせた張本人だった。だが、今持っている武器では、メジャーデーモンを倒すことができない。一度退却して、情報を集めることに。

 塔内の老婆のクオレ・コアの話では、ガラティーンこそ、メジャーデーモンを倒せる唯一の剣だと教えてくれる。ガラティーンは地下にあるようだが、先ほどのルートはふさがれている。そこで、テュモーという男の部屋にある隠し通路から地下へ向かう。

 地下にある本物のゾークの死体からガラティーンを入手して、メジャーデーモンと対決する。素早く飛び回っているが慎重に戦えば、さほど強い相手ではない。見事メジャーデーモンを倒して、セーナ姫にペンダントを返せば、シナリオクリアとなる。

基本シナリオディスク2

暗き沼の魔法使い(『基本シナリオディスク2』に収録)

 ペンタウァのはずれにある暗き沼に、人間をだますことを生きがいとする年老いたドラゴンのフラジオレがいた。その調査に来たソーサリアンは、グンダという男から、フラジオレにたぶらかされて、姿を変えられた娘のリーザを助けてほしいと頼まれる。

 醜いガマの姿に変えられたリーザは、こちらの言うことを聞いてくれそうにない。心を開いてもらうため、彼女のワガママを聞いてあげることに。このとき、リーザの家にある箱の中身を取ってしまうと完全に無視されるので、指示があるまで取らないように。

 沼の奥でフラジオレと対峙。どうやらリーザを元に戻すつもりはないらしく、ソーサリアンと戦うため、魔法使いの姿から真の姿に変化する。フラジオレは魔法による攻撃がメインとなっているので、遠距離戦闘は不利。懐に飛び込んでの接近戦が有効だ。

 材料をすべて集めたら、ジャックの炎を使 って鍋を煮込んでブラックポーションを調合し、リーザにわたす。すると、改心した彼女がガマの姿から元の美しい少女に戻り、真実を話してくれる。話を聞いたあと、グンダのもとへ戻ればシナリオクリアだ。

ロマンシア①(『基本シナリオディスク2』に収録)

 緑豊かな北の王国のロマンシアで、王女のセリナ姫がさらわれる事件が発生した。ロマンシア国王であるファネッサ3世の救援を聞きつけたソーサリアンは、さっそくセリナ姫の救出へ。このシナリオでは、パーティメンバーに「占い師」と「医者」が必要になる。

 王女を助けに行く前に、まずは病に苦しむロマンシア城下町の人々を救う。病人達は、医者のソーサリアンを先頭にすることで治療できる。治療したお礼として、宿屋の主人ディオンからは賢者の杖が、東の教会の神父ロラッドからは寿齢の薬がもらえる。

 ロマンシアの湖にあるスイッチを真ん中、左、右の順に踏むと地下への道が開き、妖精リリィと出会う。彼女は湖の汚染に困っており、占い師を先頭にして湖を浄化すると、黄金の鍵をくれる。それを持った状態でディオンと話すと、仙人の衣がもらえる。

 隣国のアゾルバ王国は、邪竜ヴァイデスの手によって荒れ果てていた。そんな城下町の一軒家に、ブタの姿に変えられたファン=フレディ(『ロマンシア』の主人公)がいるので、寿齢の薬を使って元に戻してあげよう。お礼に古代文字の巻物がもらえる。

ロマンシア②(『基本シナリオディスク2』に収録)

 次に城下町の隣にある山へ向かうことになる。入口の扉が封印されているので賢者の杖で開くと、その奥には牢屋に入った妖精ピピがいる。黄金の鍵で牢を開けて助けてあげると、あとでロマンシアの妖精のリリィの元へ来るようにと告げられる。

 ロマンシアへ戻り、再びリリィに会いに行くと、ピピを助けたお礼として仙人の衣に魔法をかけてくれる。これでアゾルバ王国のクリフト4世にかかった呪いを解ける。さらに、火山の火口へ潜ることができ、その奥にある地下迷宮へも行けるようになる。

 地下からセリナ姫を助け出して城に戻ると、ファネッサ3世からヴァイデスの討伐を頼まれる。仙人の衣の力で火口深くへ潜り、地下迷宮へ。そのままヴァイデスのもとに向かえるが、今のままでは倒すことは不可能。倒すためにはドラゴンスレイヤーが必要だ。

 火山の奥深くにいる老人のティゲロからドラゴンスレイヤーをもらったら、いよいよヴ ァイデスとの最終決戦。尻尾から顔までをすべて倒す必要があるので、かなり長期戦となる。ヴァイデスを倒してファネッサ3世に報告すれば、シナリオクリアとなる。

紅玉の謎(『基本シナリオディスク2』に収録)

 天に届くかのような大木が林立する森。そこに住むエルフ達は、古くから木こりや蚕で生計を立てて平和に暮らしていた。しかし森に落ちた紅玉によって、森の生物やエルフ達が狂暴化してしまう。ソーサリアンは紅玉をの謎を解き平和を取り戻せるのか?

 エルフの古代文明があり、一部の通路は妖精の雫というアイテムを設置しないと移動できない。妖精の雫は、カラスによって巣に持ち帰られているので、木の上にある巣を調べていく。このとき、巣を守るため、大量のカラスに襲われることになる。

 妖精の雫を使った先にいる蚕職人のテトを助けると、地下にいるニフト宛に手紙を書いてもらえる。ニフトにテトの手紙をわたすと、森のさらに上部へ向かうエレベータを起動してくれる。その最上部には、天秤のように吊るされた2つの部屋が存在する。

 天秤を起動させて入った部屋には、紅玉の力により巨大化したボスモンスターのモスジャイアントが待ち受ける。毒針による攻撃と素早い体当たりをしてくるうえ、足場は常に波打つ最悪の戦闘状況なので、万全の体勢で挑もう。ボスを倒して紅玉を清めればクリア。

 ペンタウァの支配を企み、半世紀前に滅ぼされた邪悪な魔法使いのゲディスが復活。ゲディスのライバルだった魔法使いのオーサーは、すぐに討伐に向かったが、年老いた彼はゲディスに返り討ちに合うかもしれない。ソーサリアンはオーサーのあとを追う。

 オーサーは、すでにゲディスの手に落ちていた。まずは、その救出から始めることに。彼はゲディスの手先に捕らわれており、その牢屋は隠し通路の先にある。上の写真のように下の部屋でしばらく待つと、上に現れたモンスターが隠し通路に入っていく。

 牢屋からオーサーを助け出すと、ゲディス討伐のため同行してくれる。彼は転送魔法を使うことができ、月の石と星の石を持っていれば、装置を使ってゲディスの待つ場所にも行けるようになる。しかし、今の段階ではゲディスを倒すことはできない。

 星の石を使ってワープした先の部屋の装置を動かして、ゲディスを倒すために必要な太陽の石を入手。ゲディスは強力な範囲魔法による遠距離攻撃と、ワープによるヒットアンドアウェイで襲ってくるので、接近戦に持ち込めるように距離を調整することが大事だ。

呪われたクィーンマリー号①(『基本シナリオディスク2』に収録)

 ダンジョンでの冒険が多く、ストレスが蓄積してきたソーサリアンは、大海原で冒険をしようと思いつく。ペンタウァの港でクィーンマリー号に乗せてもらえるように頼むと、船で起こった殺人事件に悩まされている船長ギオノが、ある条件を提示する。

 条件は船長の息子のトム(トーマス・レオン)を船から降ろすことだった。しかし、冒険心が強くて頑固なトムは船から降りようとしない。どうやら、トムの飼っているインコが逃げ出したらしい。そのインコを探し出してあげれば、彼は船を降りてくれる。

 トムを船から降ろすと、いよいよ船が出港。ここで、船長から船で起こった殺人事件の犯人の調査を頼まれる。まずはクィーンマリー号の全船員に会い、それぞれの行動を探ることに。船員のキリーに話すと、どうやらボブの様子がおかしいと教えてくれる。

 デビッドの部屋に行くと、金の壺を盗むボブを目撃。その後、自室で一夜を明かして、翌日に再びキリーに話を聞くと、ボブが前日に金の壺を海に捨てているのを目撃したとのこと。そこで、ボブに会うために船倉へ行くと、彼は何者かに殺されていた……。

呪われたクィーンマリー号②(『基本シナリオディスク2』に収録)

 船倉の隠し部屋に行くと、アンドリューがボブを殺したことを証明する血の付いた斧が見つかる。犯人を船長に報告して、ひとまず事件は一件落着。その後、自室に戻って休んでいると、突然船が揺れだして、ソーサリアンは意識を失ってしまう。

 気がつくと、船から投げ出され、どこかの島に流されてしまっていた。あてもなく奥に進むと、謎の神殿を発見する。神殿の柱には、金の壺に封じた悪霊についての記述が書かれていた。そこへ突然アンドリューが現れ、これ以上詮索するなと警告してくる。

 船が流れ着いた場所に行くと、先ほど会ったアンドリューがおり、命を落とす。どうやら彼もまた、この呪われた島の悪霊にとりつかれていたようだ。すでに彼についていた悪霊は、船長に乗り移っている。船倉にある聖水を船長にかけ、悪霊を払おう。

 島の奥では、この呪われた島の悪霊であり、クィーンマリー号で起こった事件の元凶であるアークデーモンがその姿を現す。口から強力な光線を放つ強敵のアークデーモンを倒して、船のマストに引っかかっている金の壺を持ち帰れば、シナリオクリアだ。

基本シナリオディスク3

天の神々たち(『基本シナリオディスク3』に収録)

 大いなるペンタウァの神々が住むとされる山岳地帯「神々の庭園」。そのふもとの村で災厄が続いているという。村のシャーマンが父なる神を怒らせたのが原因のようだ。不安に感じたペンタウァの王は、神々との直談判のため、ソーサリアンを使者にする。

 険しい山岳地帯を越えて、神々の庭園にたどり着く。途中にいる門の神ノーネームはブドウ酒をわたせば通してくれるが、父なる神のユイターはこちらの話を聞かず、地上に戻されてしまう。ユイターの機嫌を直すには、ほかの神の力を借りるしかない。

 山岳地帯で赤い種を落としてしばらく待つと、巨大なツルが育つので、それを登って天界に行くことができる。そこにいる神々の悩み事を解決すれば、ユイターの気を静める銀の竪琴を入手できる。竪琴は、天界に来た吟遊詩人のアンナに弾いてもらうことにする。

 我に返ったユイターの話を酒場のノーマスに話すと、彼に乗り移っていたシャーマンが巨大化。エビルシャーマンとなって襲ってくる。魔法を上空から撃ってくるので、足場に登らないと攻撃が届かない。これを倒して神の腕輪をユイターに返せばシナリオクリア。

氷の洞窟(『基本シナリオディスク3』に収録)

 悪の錬金術師の実験により、凍結した洞窟から寒波が発生。国全体を凍てつかせる寒波の発生を止めるため、ソーサリアンは氷の洞窟へ忍び込む。なお、凍結の攻撃を行う敵が出現するので、それに対抗するMELTの魔法を用意しておくことが必須となる。

 このシナリオは、パネルに書かれた文字を変更することで、さまざまな仕掛けが作動する仕組みになっている。まずは地下に行き、パネルを外すためのテコを入手。「HELL」を「HEAL」にすれば、凍りついた湖が解け、その先に行けるようになる。

 A、B、Cと書かれた扉がある通路では、Cの扉を3回、Bの扉を2回、Aの扉を1回の順番で調べると、隠し部屋に入れる。その部屋にあるスイッチを押せば、風の精霊が捕らわれた部屋まで行くことができる。そこで錬金術師ソクラムと対峙することになる。

 悪の錬金術師ソクラムは上空から襲ってくる。倒すには、上に移動できる足場を利用すること。この部屋にあるパネルから「S」のプレートを取り、ほかのパネルと組み合わせて「BLAST」を「BLESS」に変えれば、風の精霊リュシエルが解放されてシナリオクリア。

メデューサの首(『基本シナリオディスク3』に収録)

 すべての生物を石化させる眼光を持つ魔物のメデューサが、ある村の人々を石化させた。先発した討伐隊も音信不通になり、王はソーサリアンへ協力を要請する。炭鉱に潜むメデューサに戦いを挑むが、手持ちの武器では倒せず撤退を余儀なくされる。

 別の入口から炭鉱を調査するが、再びメデューサに襲われる。ここでも勝つことはできないので後退すると、洞窟の上からロープが垂れ下がる。それは先発した討伐隊の生き残りであるカレンによるものだった。彼女と協力して、メデューサ討伐の方法を探る。

 奥の森には、村の生き残りが避難する場所があり、そこでメデューサ討伐に必要なブルーリボンの話が聞ける。炭鉱の奥でブルーリボンを拾ったら、そのリボンに森の力を宿す。次にカレンの師匠アルモスが持つ中和剤で毒の対策をして、いざメデューサの討伐へ。

メデューサ討伐後、カレンと別れてペンタウァに戻ろうとするソーサリアン。しかし、倒したはずのメデューサが首だけとなって襲ってくる。体は小さくなったが、攻撃力が高くなっており、上空から蛇をまき散らすので注意。これを倒せばシナリオクリアとなる。

囚われた魔法使い(『基本シナリオディスク3』に収録)

 ペンタウァを守護する偉大な魔法使いのログレックが行方不明になってしまった。国を守る魔法使いの失踪に国民は混乱してしまう。ログレックは、人喰いモンスターのオーガ—によって地下の要塞に捕らわれたようだ。一刻も早く助け出さなければならない。

 まず、要塞の扉の鍵がわりとなるアイテムを探す。1つ目は溶岩の流れる部屋の奥にある炎の水晶。2つ目の赤い玉は、ウェアラットが出現する部屋に封印されている。小さい玉が4つ並んだ部屋の装置を、左から3124の順番で触れて停止させれば手に入る。

 要塞の最下層には、オーガーに捕らわれた妖精フィレンがいる。助けてあげると、お礼にエナジーロッドがもらえる。このアイテムを使った先にある部屋にはモーニングスターがあり、要塞の動力となる魔法の玉を破壊できる。これで、すべての玉を破壊する。

 最後の魔法の玉は、ボスのファイヤーエレメントが守っている。このボスは下から噴き出る炎を止めないと、台座の上から動かない。倒してログレックを助け出せばシナリオクリアだが、実はすべてログレックの自演だったというオチがある。

不老長寿の水①(『基本シナリオディスク3』に収録)

 ペンタウァの土地がやせ細り始めた。国の魔法使いはそれを打開するため、伝説の聖水である不老長寿の水が必要だと提唱する。しかし、その水があるダンジョンは、生きて帰 ったものはいない危険な場所。先発した戦士も戻らず、王はソーサリアンに依頼を出す。

 入口から少し先に、このダンジョンのボスであるダブル・デビルズが早くも登場。魔法攻撃は通じないので、顔の部分が柱の一番下に来る一瞬のタイミングを狙おう。ちなみに、この敵は倒さなくてもシナリオ進行に影響はないので、無理に戦う必要はない。

 このダンジョンは人体のような構造をしている。胃の部分にあたる部屋で、先発した戦士の腕を発見。この腕には彼の意識が宿っており、以後はアイテムとして探索に同行し、ソーサリアンの案内をしてくれる。まずは、彼が落とした箱を探すことに。

 ダンジョン内で遭遇するドッペルゲンガーというモンスターは、触れたキャラクターに化けて、パーティーメンバーのフリをしてついてくる。さらに、化けられたキャラクターは死亡扱いになってしまうという危険な敵となる。絶対に触れてはいけない!

不老長寿の水②(『基本シナリオディスク3』に収録)

 戦士が探していた箱の中には、銀の音叉が入っている。このアイテムは「大きな音」「濁った音」「きれいな音」がする部屋に設置でき、それぞれの音に対応した扉が開かれる仕組みになっている。音叉で開いた扉の先では、水晶のバルブを入手できる。

 まずは「大きな音」の扉を開く。その先にある水晶のバルブを入手して、エレベーターを起動させ、心臓の部屋へ持っていこう。そこで水晶のバルブを心臓の右にセットしたら、次は「濁った音」の部屋へ。同じように、ここでも水晶のバルブを入手する。

 再び心臓の部屋へ。ここで、最初にセットした水晶のバルブを取り外して、心臓の左に先ほどの水晶のバルブをセットする。水晶のバルブを心臓に2つ以上セットすると、扉が閉まる個所が出てしまうので、必ず1つずつセットするようにしよう。

「きれいな音」の部屋にある最後の水晶のバルブを、心臓の真ん中にセット。すると「濁った音」の扉の隣の部屋が解放され、そこで不老長寿の水を入手できる。なお、水晶のバルブをすべて心臓から外さないと、ダンジョンを脱出できないので注意すること。

TOPICS

より美しく、より遊びやすくなって生まれ変わった『ソーサリアンオリジナル』

 『ソーサリアン』はWindowsでリメイクされており、1997年に『ソーサリアンフォーエバ ー』として発売。それをベースに2000年には『ソーサリアンオリジナル』が発売された。オリジナルのものを含む20本のシナリオが楽しめるほか、アイテムを保管できる倉庫や、魔法の作り方を教えてくれる魔法学院などが追加され、初心者にも優しい作りとなっている。

便利で楽しい『ユーティリティーディスク』

  『ソーサリアン』には、ペンタウァでの冒険をより楽しくするための『ユーティリティーディスク』というものが存在する。このディスクは拡張ディスクの一種だが、新シナリオではなく、便利なコンテンツを利用できるものとなる。

 従来のシナリオでは手に入らなかった強力なアイテムを売っている道具屋や、年月をかけずに一瞬でアイテムに魔法をかける魔法使いの館など、冒険に役立つ施設が用意されている。また、作中の音楽を自由に聴けるモードや、マニアックな「ソーサリアンクイズ」、ペンタウァをすごろくで表現した「ミニミニソーサリアン」など、ちょっとした息抜きとして遊べるものもある。

『ソーサリアン』もプレイできる! プロジェクトEGGとは?

 懐かしのゲームをWindowsでプレイ! PC-9801、PC-8801、X68000、MSXなどで発売されたゲームソフトが、会員制で有料配信されています。