怖いホラー映画(邦画・洋画)ランキング! ゾッとする恐怖の名作揃い
最近では動画配信サービスが充実し、劇場での鑑賞やテレビ放送だけでなくさまざまな形で映画を鑑賞できるようになっています。気分を変えて、ぞくぞくするような恐怖を味わいたいなら、きっと本記事のランキングが参考になるはず。
今回はマイナビニュース男女会員人にアンケートを実施し、「恐怖を感じた映画のタイトル」とその理由を邦画と洋画でそれぞれ聞いてみました。まずは邦画からご紹介します。
怖い映画(邦画・日本映画)を視聴したことありますか
「はい」(57.0%)「いいえ」(43.0%)
調査の結果、マイナビニュース会員のうち映画を観て恐怖を覚えた経験がある人は57.0%と、6割近くの人が映画を観て怖い思いをしたことがあることがわかりました。
さらに、恐怖を覚えた映画作品を教えてもらったところ、邦画作品のランキングは以下のようになりました。
怖いホラー映画(邦画)ランキング結果
1位『リング』(1998年公開/45.1%)2位『八つ墓村』(1977年公開/26.4%)3位『らせん』(1998年公開/19.8%)3位『呪怨』(2003年公開/19.8%)5位『着信アリ』(2004年公開/18.8%)6位『仄暗い水の底から』(2002年公開/9.7%)7位『貞子vs伽椰子』(2016年公開/7.3%)8位『この子の七つのお祝いに』(1982年公開/6.3%)9位『死国』(1999年公開/5.2%)9位『輪廻』(2005年公開/5.2%)9位『犬鳴村』(2020年公開/5.2%)12位『感染』(2004年公開/4.9%)13位『クロユリ団地』(2013年公開/4.5%)14位『事故物件 恐い間取り』(2020年公開/3.8%)15位『ノロイ』(2005年公開/3.5%)15位『残穢 住んではいけない部屋』(2016年公開/3.5%)17位『女優霊』(1996年公開/3.1%)18位『サイレンFROBIDDEN SIREN』(2006年公開/3.1%)19位『樹海村』(2021年公開/3.1%)20位『CURE キュア』(1997年公開/2.4%)
続いて、その作品を選んだ理由を作品ごとに紹介していきましょう。
1位『リング』
鈴木光司のベストセラー小説を映画化。見た者を呪い殺していく“呪いのビデオテープ”をきっかけに広がっていく恐怖を描く。
出演/松嶋菜々子、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美、真田広之監督/中田秀夫公開年/1998年・「貞子がテレビから出て来るシーンがめっちゃ怖い! あの目も怖い」(58歳女性/設計/事務・企画・経営関連)・「初めて見たホラーで、現実に起こりそうでとても怖かった思い出があります」(57歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/ IT関連技術職)・「貞子がテレビ画面から出てくるシーンやあの独特な歩き方が怖くてゾッとしました」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「当時に見てからはビデオテープを再生するのが怖かった」(30歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)・「何といっても貞子の存在。見たら死ぬ呪いのビデオがそもそも怖かった」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「井戸から貞子が出てくるシーンが怖かった」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「この映画しか見たことがないが、当時でも本物かと思って暗い夜にテレビを見られなかったほど」(45歳男性/教育/販売・サービス関連)・「その当時話題だったので見てみたが、見なきゃよかったと思った」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「衝撃が大きすぎて眠れなくなってしまった」(53歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)・「革新的にすごかった」(53歳男性/コンピューター機器/ IT関連技術職)
2位『八つ墓村』
横溝正史の同名小説を映画化。尋ね人の呼びかけに応え、怨念が息づく八つ墓村へとやってきた青年が連続殺人事件に巻き込まれていく。
出演/萩原健一、小川真由美、山崎努、渥美清監督/野村芳太郎公開年/1977年・「子供の頃に観た。怖くて夢に出てきた』(59歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)・「八つ墓村の祟りだと迫ってくる老婆がとても怖かったです」(51歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)・「子供心に怖かった印象が残っています。おどろおどろしい雰囲気が最高で今では好きな作品のひとつです」(46歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「昭和のフィルム映画らしい、色褪せた雰囲気が怖さを助長していた」(43歳男性/インターネット関連/ IT関連技術職)・「とにかく不気味で気持ち悪かったです」(56歳男性/警察・消防・自衛隊/公共サービス関連)・「子どもの頃だったので、すべてが怖かった」(52歳女性/銀行/営業関連)・「二度と見ないと心に誓いました」(47歳女性/専門商社/営業関連)
3位『らせん』
同時公開された映画「リング」の続編。死体解剖の際に発見した数字の羅列が書かれた紙を発端に、解剖医の男らが大いなる真理に迫っていく。
出演/佐藤浩市、中谷美紀、真田広之、鶴見辰吾、佐伯日菜子監督/飯田譲治公開年/1998年・「映像がすごかった」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「とにかく怖い」(58歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「何回見ても怖い」(64歳男性/その他/IT関連技術職)・「日本独自の恐怖観」(48歳男性/教育/専門サービス関連)・「体に悪い」(39歳男性/商品取引/クリエイティブ関連)
3位『呪怨』
介護ボランティアで訪れた郊外の一軒家で、奇妙な体験をした女子大生。やがて一軒家に関わった者たちが次々と怪現象に見舞われる。
出演/奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣監督/清水崇公開年/2003年・「劇場で初めて観たホラー映画で、衝撃だった」(48歳女性/教育/事務・企画・経営関連)・「日常に潜む恐怖感がすごかった」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「思い出したくないくらい怖い」(59歳男性/その他/事務・企画・経営関連)・「恐怖感が非常に強く、とてもよく作り込まれているなと思った」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/ IT関連技術職)・「不気味さが際立っている」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)
5位『着信アリ』
聞き覚えのない着信音でケータイに着信を受けた人物が次々と怪死していく謎の現象を、女子大生らが追っていく。原作は秋元康。
出演/柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、石橋蓮司、岸谷五朗、松重豊監督/三池崇史公開年/2004年・「柴咲コウの演技が上手だった」(44歳男性/フードビジネス/ IT関連技術職)・「しばらく日常生活でもビクビクしていた」(39歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)・「携帯が夜中鳴ると不気味で怖かった」(55歳男性/不動産/その他・専業主婦等)・「今でも一部のシーンがクリアに思い出される」(60歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
6位『仄暗い水の底から』
鈴木光司の小説を脚色して映画化。娘の親権を得るために自立しようとあるマンションに越してきた母娘に、とてつもない恐怖が襲い掛かる。
出演/黒木瞳、菅野莉央、小口美澪、水川あさみ、小日向文世監督/中田秀夫公開年/2002年・「じわじわと染みが広がっていく気持ち悪さが印象的でした」(41歳男性/食品/営業関連)・「とにかく映像がリアルで怖かった」(61歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「なんだか印象に残っています。こういう間接的な表現が怖い」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「ゾッとした」(33歳男性/教育/営業関連)
7位『貞子vs伽椰子』
「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子が対決する、作品の枠を超えた意欲作。呪いのビデオを見てしまった親友のため、ある少女が都市伝説研究家を訪ねるが…。
出演/山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美、田中美里、甲本雅裕、安藤政信監督/白石晃士公開年/2016年・「とても怖くて映画館を出たくなりました」(41歳男性/教育/専門サービス関連)・「貞子そのものがすごく恐怖でした」(48歳女性/食品/営業関連)・「ポスターも怖いです」(25歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「どこが怖いか覚えてないのですが、怖かったイメージが残っている」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)
8位『この子の七つのお祝いに』
横溝正史賞を受賞した斉藤澪の同名小説を映画化。戦乱によって人生が狂わされた女の生涯と、その情念を込めた復讐を描く。
出演/岩下志麻、根津甚八、辺見マリ、畑中葉子、中原ひとみ、芦田伸介、岸田今日子監督/増村保造公開年/1982年・「岸田今日子さんの演技が強烈で怖かった印象が強いです」(46歳女性/ソフトウェア・情報処理/ IT関連技術職)・「言葉が耳から離れなくなっちゃいました」(54歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)・「トラウマです」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「ゾッとする」(38歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
9位『死国』
坂東眞砂子の同名小説を映画化。四国八十八カ所を逆にまわり、死者をよみがえらせるという“逆打ち”の伝承儀式を題材にしたホラー。
出演/夏川結衣、筒井道隆、栗山千明、根岸季衣、佐藤允、大杉漣監督/長崎俊一公開年/1999年・「綺麗な映像がさらに怖い」(39歳女性/フードビジネス/販売・サービス関連)・「こわいよね」(58歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
9位『輪廻』
実際にあった無差別大量殺人事件を題材にした映画の主役に抜擢された新人女優が、前世の因縁によっておぞましい恐怖と対峙する。
出演/優香、香里奈、椎名桔平、治田敦、杉本哲太、小栗旬、松本まりか、小市慢太郎監督/清水崇公開年/2005年・「魅力的で面白い」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「怖いと言うより滑稽かな」(53歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)・「驚きの連続」(39歳女性/信用組合・信用金庫・労働金庫/その他・専業主婦等)
9位『犬鳴村』
臨床心理士の女の周囲で奇妙な出来事が起こるようになり、やがてすべての出来事に共通して関与する“犬鳴トンネル”に向かうが……。
出演/三吉彩花、坂東龍汰、古川毅、宮野陽名、大谷凜香、奥菜恵、高嶋政伸、高島礼子監督/清水崇公開年/2020年・「謎が徐々に解けていくところが面白かった」(53歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)・「本当に存在しそうで、こわかったから」(33歳男性/教育/専門職関連)・「こわ」(53歳男性/その他/その他・その他専業主婦)
12位『感染』
経営危機に陥っている病院に内臓が溶けだすという異様な症状の急患が運び込まれ、謎のウイルスが院内で感染を広げていく。
出演/佐藤浩市、高嶋政伸、南果歩、佐野史郎、星野真里監督/落合正幸公開年/2004年・「気持ち悪さと怖さと」(36歳男性/重電・産業用電気機器/技能工・運輸・設備関連)・「ウイルス感染によって人が死んでいく様子が生々しかったと思います。特に感染者の目から血を出して死んでいくシーンは忘れることができません」(40歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
13位『クロユリ団地』
不審な死が相次いでいるという団地に引っ越してきた女性が、隣室から響く謎の音に気付いたのをきっかけにおぞましい体験をすることになる。
出演/前田敦子、成宮寛貴、勝村政信、西田尚美監督/中田秀夫公開年/2013年・「ハラハラドキドキ」(25歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
14位『事故物件 恐い間取り』
芸人の松原タニシの体験をつづった著作をもとに映画化。売れない芸人が先輩からのムチャぶりされ、殺人事件が起こったとされる物件に住み始め…。
出演/亀梨和也、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、MEGUMI、真魚監督/中田秀夫公開年/2020年・「寝る前の一人の部屋で後ろを見るのが怖かった」(63歳男性/通信販売・ネット販売/事務・企画・経営関連)・「自分に置き換えて考えると怖い」(42歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)## 15位『ノロイ』 {#ID16}ある怪奇実話作家が“呪い”をテーマにしたドキュメンタリーを完成させて謎の失踪を遂げる。彼の残した作品を検証して映画化したモキュメンタリー(フィクションをドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法)作品。出演/小林雅文、松本まりか、矢野加奈、堀光男、アンガールズ、高樹マリア、ダンカン、飯島愛、荒俣宏監督/白石晃士公開年/2005年・「ほんとにぞっとした。並みのホラー映画と比較しても格段の恐さだった」(57歳男性/ゲーム関連/その他・専業主婦等)・「ゾクゾク感がすごかったから」(31歳男性/その他/その他・専業主婦等)
15位『残穢 住んではいけない部屋』
小野不由美の小説を映画化。ある部屋で奇妙な音が聞こえるという体験談がホラー小説家のもとに寄せられ、好奇心から過去の住人を調べ始めるが…。
出演/竹内結子、橋本愛、坂口健太郎、滝藤賢一、佐々木蔵之介監督/中村義洋公開年/2016年・「土地に染み付いた古の恐怖感が、たまらなく怖かった」(52歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)・「最後まで怖かったから。まだ終わらない感じがする」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
17位『女優霊』
新人監督の男がデビュー作のカメラテストの最中で未現像フィルムを発見。それをきっかけに、撮影所内で奇妙な出来事が次々に起こり始める。
出演/柳ユーレイ、白島靖代、石橋けい、大杉漣、菊池孝典監督/中田秀夫公開年/1996年・「露骨な怖がらせ方ではなく、潜在的な怖さが良い」(49歳女性/その他/その他・専業主婦など)
18位『サイレン FROBIDDEN SIREN』
人気ゲーム「SIREN2」をベースに映画化。29年前に全員が失踪した離島に引っ越してきた少女らが、予測もできないような怪異に飲み込まれていく。
出演/市川由衣、田中直樹、阿部寛、西田尚美、松尾スズキ、嶋田久作、森本レオ監督/堤幸彦公開年/2006年・「どの時間帯で見ても怖いなと思いました」(39歳男性/総合商社/営業関連)
19位『樹海村』
人々を震撼させてきた強力な呪いが封印されてから13年。ある姉妹の前に“あれ”が出現し、樹海では行方不明者が続出するようになる。
出演/山田杏奈、山口まゆ、工藤遥、塚地武雅、安達祐実、原日出子、國村隼監督/清水崇公開年/2021年・「ドキドキする場面での音楽のスリル感もすごかった」(53歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
20位『CURE キュア』
明確な犯人がいる別々の殺人事件で、胸部をX字に切り裂くという手口の共通点に違和感を抱いた刑事が、真相を追う中である男にたどり着く。
出演/役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈監督/黒沢清公開年/1997年ホラー映画ランキング邦画まとめ
マイナビニュース会員に、恐怖を感じたホラー映画を尋ねたところ、1位は45.1%とダントツで『リング』となり、2位とは20%近く差をつけての首位に輝きました。2位は『八つ墓村」で26.4%、3位は『らせん」と『呪怨」が19.8%と続いています。
1位の『リング』は3位の『らせん』と同時に公開されており、この作品の公開をきっかけにJホラー・ブームに火がつきました。特に『リング』を監督した中田秀夫氏はブームを牽引する映画監督となり、今回のランキングでも『リング』(1位)、『仄暗い水の底から』(6位)、『クロユリ団地』(13位)、『事故物件 恐い間取り』(14位)、『女優霊』(17位)と5作品がランクインしています。
中でも『女優霊』は、『リング』の監督・中田秀夫&脚本・高橋洋の初タッグ作で、中田監督にとっては劇場公開映画のデビュー作。今でこそ『女優霊』はJホラーの礎となる作品として評価されていますが、公開当時にはさほど怖くないという評判もありました。そんな評判をバネに、“怖がらせること”だけに注力したのが『リング』だったそうです。
『リング』シリーズはその後、ハリウッドリメイクや3Dの続編映画、3位の『呪怨』に登場する怨霊・伽椰子とのバトル映画『貞子vs伽椰子』(7位)が制作されるなどさまざまな展開を見せ、今なおその世界を広げ続けています。
『呪怨』を監督した清水崇氏も、Jホラーを牽引する映画監督のひとり。本ランキングにも『呪怨』(3位)、『輪廻』(9位)、『犬鳴村』(9位)、『樹海村』(19位)と4作がランクインしています。
2位の『八つ墓村』は、山崎努、市原悦子といった名優の怪演が光るほか、コミカルな演技の印象が大きい渥美清が金田一耕助を好演しており、今なお多くの人々にトラウマを与えています。1977年公開ながら、今も多くの人の心に恐怖を植え付けていることがわかる結果ですね。
そのほかにも、身の毛もよだつような恐怖映画がランクインしているので、アンケートの声を参考にしてみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2021年5月12日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男女合計252人調査方法: インターネットログイン式アンケート