日本の誕生石、63年ぶりに改訂 新たに宝石10石追加、全29石に

今回新たに加わった6月の誕生石「アレキサンドライト」Rattanapon Muanpimthong(c)123RF.COM

 日本の誕生石、63年ぶりに改訂 新たに宝石10石追加、全29石に

 全国宝石卸商協同組合(東京都千代田区)は12月20日、63年ぶりに日本の誕生石を見直し、新しい宝石10石を追加したことを発表しました。今回の追加により、日本の誕生石は全29石になりました。【表】あなたの誕生石は? こちら2021年改訂「日本の誕生石」リスト 今回追加された宝石は次の10石です。2月:クリソベリル・キャッツ・アイ3月:ブラッドストーン/アイオライト4月:モルガナイト6月:アレキサンドライト7月:スフェーン8月:スピネル9月:クンツァイト12月:タンザナイト/ジルコン これまでの誕生石は、1月ガーネット、2月アメシスト、3月アクアマリン、サンゴ、4月ダイヤモンド、5月エメラルド、ヒスイ、6月真珠、ムーンストーン、7月ルビー、8月ペリドット、サードオニックス、9月サファイヤ、10月オパール、トルマリン、11月トパーズ、シトリン、12月トルコ石、ラピスラズリの19石。同組合では追加の理由を「国内においてさまざまな誕⽣⽯リストが混在しており、消費者が混乱するため、業界として誕⽣⽯を統⼀することを第⼀に考えました」と説明。また、新型コロナウイルス感染拡大により、ジュエリー業界も大きな痛手を被っているとし、「誕⽣⽯改訂により、消費者の選択の幅が広がり、宝⽯への関⼼を⾼めていただきたいという願いも込めています」としました。■日本では1958年に初めて制定 誕生石とは、自分の生まれ月の石を身に着けると幸運が訪れるというお守りのようなもの。起源は新約聖書までさかのぼり、ヨハネの黙示録の神殿に置かれた12個の宝石が由来ではないかといわれていますが、諸説あります。 日本の誕生石は1958年、アメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)が定めたものをベースに全国宝石卸商協同組合が初めて制定しました。 今回の改訂でもジュエラーズ・オブ・アメリカの現在の誕生石を追加するとともに、日本オリジナルとして、2⽉のクリソベリル・キャッツ・アイ、3⽉のアイオライト、4⽉のモルガナイト、7⽉のスフェーン、9⽉のクンツァイトの5⽯を加えました。「今まで単⾊の宝⽯しか選べなかった⽉も、これでカラーバリエーションも広がり、選択肢が増えることになります」(同組合)。 気になるのは誕生石に加わった宝石の価格です。宝石業界の関係者は「マーケットは需要と供給のバランスなので、皆さんが欲しがるものは高くなります」と話しました。(まいどなニュース・金井 かおる)

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