ダイソンの掃除機を全機種徹底比較! あなたへのおすすめを家電のプロが断言

高機能掃除機というジャンルを浸透させ、ブランドとしての地位を確立したダイソン。吸引力があって、排気がキレイな掃除機といえばやはりダイソンですが、「Dyson Cyclone V10 Fluffy」「Dyson V8 Slim Fluffy」「Dyson V11 Absolutepro」など、さまざまなモデルが発売されていて、どれを選べばいいか困ってしまいますよね。

そこで今回は、いまさら聞けない「そもそもダイソンって何?」という初歩的な説明からスタートし、ダイソンの掃除機を選ぶ際にチェックすべきポイントの解説、現在、公式ストアで発売されている掃除機カテゴリの全製品スペック比較などを掲載していきます。雑誌やテレビで幅広く活躍している家電選びのプロ・戸井田園子さんにも詳しく説明していただきました。

【教えてくれるのはこの方!】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

雑誌やテレビなどで幅広く活躍。消費者目線の鋭い製品批評で、読者の熱い支持を集めています。ダイソン以外にも数々のメーカーの掃除機を実際に使用し比較するなど、掃除機の性能や機能に精通しています。

目次

そもそも、ダイソンとは。

ダイソンの掃除機に共通する特徴・機能は?

ダイソンの掃除機をタイプ別にチェック!

ダイソンの掃除機を購入する際に気をつけたいポイント4項目

いま買える、ダイソンの掃除機を一挙に紹介!

そもそも、ダイソンとは?

イギリスの電気機器メーカー・ダイソンは、プロダクトデザイナー、ジェームズ・ダイソンによって1993年に設立されました。1978年、以前から使っていた掃除機の吸引力がすぐに低下することに不満を持っていたジェームズは、製材工場にあった木くずと空気を分離するサイクロン装置を見て、これを掃除機にも応用できるのでは、とひらめいたのです。

その後、彼は5年の歳月と5127台もの試作品を経て、サイクロン掃除機の発明に成功。実は、この新方式の掃除機「G-Force」を初めて受け入れたのは本国ではなく日本で、1台約20万円という高価な値段だったものの、1991年の国際産業デザイン見本市で賞を受賞しています。

「G-Force」の売上をもとにジェームズ・ダイソンは1993年にダイソン社を設立。自社サイクロン掃除機の第一号「DC01」(DCは「デュアルサイクロン」の略)は、発売からわずか1年半でイギリスのベストセラー掃除機となり、「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」というキャッチフレーズは、その後もダイソンの掃除機の特徴を知らしめる言葉として浸透しました。掃除機からスタートしたダイソンは、いまでは空気清浄機能も兼ね備えた羽根のない扇風機や、パワフルな風と適度な熱で髪をスタイリングするヘアケア家電まで、多彩な商品群を送り出しています。

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●家電のプロ・戸井田さんの解説

「サイクロン式登場以前までの掃除機は、吸引と排気の途中に紙パックが挟まる、いわゆるフィルター式でした。そこに現れたのが、ゴミと一緒に吸った空気を旋回させて遠心分離することでホコリを取り除き、キレイな空気のまま外に出すというダイソンのサイクロン掃除機。その試みはすごく画期的でした。紙パックはホコリが溜まれば溜まるほど空気の流れを妨げ、吸引力が続かなくなります。サイクロン式はパワーが強いというよりは、いつまでも吸引力が持続するんです。

ダイソンに追随した日本メーカーも多かったですが、ホコリが通過しちゃダメということに気づくまでに時間がかかり、しばらくは、“なんちゃってサイクロン”がほとんど。最初から正しいサイクロン式を作れたのはシャープだけです。

この5年くらいで各メーカーがサイクロンの意味を理解し、いまでは正しいサイクロン掃除機が出揃っています。といっても、ダイソンはそれこそ70年代、80年代から着々と研究してきたわけで、言ってみればすべてのサイクロン掃除機の教祖、元祖に当たるわけです」(戸井田さん)

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ダイソンの掃除機に共通する特徴・機能は?

サイクロン掃除機の特徴は3点。「吸引力がいつまでも落ちない」「部屋の空気よりも排気がキレイ」「紙パックの交換の手間・コストがかからない」。

特に最初の2点を支えているのが、強力な「ダイソン デジタルモーター」です。ダイソン掃除機の初代「DC01」から現在に至るまで26年。その歴史のなかでさまざまなパーツが進化してきましたが、もっとも重要な進化といえるのがモーター部分です。最新バージョン「ダイソン デジタルモーター V11」では、毎分12万5000回の高速回転で空気とゴミを分離。0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%捕らえ、部屋の空気よりもキレイな空気を排気します。

また、サイクロン式なので紙パックを使用せず、交換のコスト・手間がかからないのもポイント。クリアビンにゴミをため一気に捨てる方式なので手が汚れることもありません。ダイソンのメンテナンス性は、高く評価されています。

そのほか、大きなゴミをとらえるナイロンフェルトと、微細なホコリを取り除くカーボンファイバーブラシを組み合わせた「ソフトローラークリーナーヘッド」や、固いナイロンブラシとソフトなカーボンファイバーブラシの2本のブラシによってカーペットに入り込んだ毛もかき取る「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」など、工夫を凝らしたヘッドや付属ツールの種類の多さもダイソンの掃除機に共通する特徴といえます。

●家電のプロ・戸井田さんの解説

「サイクロン掃除機の長所は前述の3点になります。いまではどのメーカーでも大きな差はなく、ダイソンを選ぶ理由としてはサイクロン式を開発したブランド力への信頼という部分が一番大きいでしょう。

実は、ダイソンの多くの製品はパイプの長さがあまり日本人向きとは言えません。体格のいい男性なら使いやすいのですが、小柄な女性では今年の8月に発売されたV8 Slim以外は少し取り回しが悪いと言われていました。またダイソン掃除機は土足文化にフィットしているので、砂利や大きな土ボコリには強くても、ホコリの7割が綿ボコリという、素足文化の日本ではそこまで吸引力が必要ないと感じることも。

それでも、ダイソンの掃除機は、スタイリッシュなデザインやその先進性の尖った部分、高いブランド力などに満足するタイプの製品。ダイソンの掃除機を所有しているという満足感は非常に高いものがあります」(戸井田さん)

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ダイソンの掃除機をタイプ別にチェック!

ダイソンの掃除機で現在主流となっているのは、コードレス(スティック)掃除機ですが、これに加えてハンディ、キャニスター、ロボットのモデルがそれぞれ発売されています。各々の特徴と、どのようなニーズを持った人にオススメかをチェックしていきましょう。

・コードレス(スティック掃除機)

→オールマイティに使える! 迷ったらコレを選ぼう

スティック掃除機はダイソンを代表する存在。リチウムイオンバッテリーを搭載したことで、長く邪魔な電源コードから解放されています。さらにスイッチがトリガー式のため、バッテリーを効率的に使えるのも特徴です。

ダイソンの掃除機では、搭載されている「ダイソン デジタルモーター」の型番によって、各シリーズのネーミングがなされています。「ダイソン デジタルモーター V11」など「V○○」とナンバリングされ、数字が大きくなるほどバージョンアップ。この強力なモーターと同心円状に配置された円錐型のコーン(サイクロン)で強い遠心力を生み出し、ゴミやホコリを空気から分離し、クリアビンへ送り込む仕組みです。スティック掃除機はパイプを外せばハンディタイプとしても使え、さらに豊富な付属パーツもあってオールマイティに活躍してくれます。

●家電のプロ・戸井田さんの解説

「スティック掃除機でも、パーツを付け替えればハンディになるので、予算がそこそこある場合はスティックのほうがいいかと思います。できるだけ汎用性を持たせて、広い範囲をカバーできることを考えると、一番のオススメですね。」(戸井田さん)

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・ハンディ

→車・ふとんなど使用範囲が限定されている人向き

軽くて小回りが効くハンディタイプは、パワフルな吸引力で、大きな掃除機が入らない車内や、気軽に毎日使いたいふとんなどの掃除に有効です。基本的に、コードレスの「V7」シリーズからパイプを抜いた仕様なので、モーターは毎分最大11万回転する「ダイソン デジタルモーター V7」となります。パワーはハンディのジャンルでは折り紙付き。パイプがない分、価格も割安となるのがポイントです。

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●家電のプロ・戸井田さんの解説

「車載用やふとん用、デスク周りなど使用目的が明確ならハンディもオススメ。予算もある程度抑えられます。床以外の掃除を入念にしたいと考えている人は、選択肢に入れると良いでしょう」(戸井田さん)

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・キャニスター

→時間無制限で掃除をとことんしたい人向き

本体に車輪が付いていて、引っ張って移動させながら吸うタイプのキャニスター掃除機。掃除機の代名詞的存在として、長年君臨し続けてきました。これまで、ダイソンもキャニスター掃除機を多数発売。その特徴はサイクロン搭載のパワフルな吸引力に加え、家具や障害物を簡単に避けられるよう丸く設計された本体にあります。最新型の「Dyson V4 Digital」ではセルフライティング機能も搭載され、バランスが崩れても重力により安定し、自動で起き上がるため、取り回しがさらに向上しました。

●家電のプロ・戸井田さんの解説

「キャニスターはコード付きなので充電切れの心配がありません。時間無制限で掃除をとことんやりたい人向けといえます。ただ、掃除機本体を引きずりながら掃除をするというのはいまや明確なデメリット。家がかなり広く、一気に掃除するのに毎回2時間くらいかかってしまう、といった場合はキャニスターでしょうか。

ちなみに、ダイソンの創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソンは、2018年3月、『キャニスターの開発を止めた』と宣言しました。まだ現行の製品はあるものの、収束に向かっています。それだけコードレスに自信があることの証ですね。キャニスターの時代は終わったと業界的には結構ざわつきました」(戸井田さん)

ダイソンの掃除機を全機種徹底比較! あなたへのおすすめを家電のプロが断言

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・ロボット

→掃除に時間と労力をかけたくない人向き

ダイソンは、ロボット掃除機も発売しています。現行機の「Dyson 360 Heurist」は、掃除機開発で培ってきたダイソンの技術を活かして、毎分最大7万8000回転する「ダイソン デジタルモーター V2」とサイクロン「Radial Root Cyclone」を搭載。他のロボット掃除機の4倍の吸引力を誇っています。掃除しながら部屋の形状を記録する、マップ学習機能も備えています。

●家電のプロ・戸井田さんの解説

「ルンバと一緒で、ロボット掃除機はあくまでも掃除にまで時間を掛けたくない人向け。ただしダイソンに限っていえばスティックとの併用を推奨しているようです。ロボットはあくまで広い面積をカバーしてくれるもので、細かい部分の詰めはハンディまたはコードレスで掃除をしてほしいと。すべてをお任せするルンバとはメーカーの思想が違います」(戸井田さん)

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家電のプロが語る、ダイソンの掃除機を購入する際に気をつけたいポイント4項目

それでは、実際にダイソンの掃除機、特にコードレス掃除機を買うときに注意したい4項目を確認していきましょう。

今回、戸井田さんに挙げていただいたのは、「取り回し」「用途(付属ツール)」「連続使用時間」「ゴミ捨て」。この4項目について順番に見ていきましょう。

1.取り回し

ダイソンの掃除機は使用感として、「重い」「大きい」という声がよく聞かれます。特にコードレスタイプはモーターごと持ち運ぶこともあり、狭い日本の住宅で小柄な日本人が使うことを考えると「取り回し」はもっとも気にすべき点です。

●戸井田さんのアドバイス

「掃除機を購入する前はバッテリーの性能や吸引力の数値を気にする方が多いのですが、実際に使ってみると掃除のしやすさ、取り回しのほうが重要だということに気付かれる方が多数派です。日本の家は空間が小さくて階段も狭いので、パワーはあっても大きな掃除機は不向き。ダイソンの掃除機はどうしても大きくて重い傾向がありますので、小柄な体格の方は取り回しが良くなったV8 Slimを検討してください。パイプの長さが短くなり、ヘッドも小型化・軽量化されています」(戸井田さん)

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2.用途(付属ツール)

多彩な付属ツールも、ダイソンの掃除機の特徴のひとつ。先端にブラシが付き狭い場所のゴミもかき出せる「コンビネーションノズル」、モーター搭載で小型ながらじゅうたんに絡まった髪の毛がよく取れる「ミニモーターヘッド」、ブラシ内側にフェルト素材を用い、テレビモニタなどデリケートな部分の掃除も可能な「ミニソフトブラシ」……。これらを用途に合わせて使い分けることで効率よく掃除ができます。本体の基本スペックは同じでも、付属ツールの内容によって「V11 Absolute」「V11 Absolutepro」「V11 Fluffy」など異なるセットとして販売されています。付属ツールで欲しいものがあれば、セットに入っているかをしっかり確認して購入しましょう。

●戸井田さんのアドバイス

「ダイソンの付属ツールのなかではコンビネーションノズルとミニモーターヘッドが万能で、ほとんどこの2つで掃除がすむといっても過言ではありません。この2つはどのセットにも付属しています。それ以外の特別なパーツが欲しい場合は、セットの内容をチェックして下さい。たとえばミニソフトブラシはパソコンなどの細かい部分の掃除に最適。ハンディのハードブラシは、車の中や玄関の土ボコリの掃除に向いています」(戸井田さん)

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3.連続使用時間

コードレスやハンディで確認しておきたいのがバッテリーの連続使用時間。V7シリーズは最長30分、プレミアムモデルのV11シリーズは、最長60分間使えます(※モーター駆動ではない付属ツールを、エコモードで使用した場合)。バッテリーの持ちはコードレス掃除機の進化の指標でもあります。

●戸井田さんのアドバイス

「ダイソンのコードレス掃除機を選ぶにあたって、連続使用時間についてはそこまで神経質にならなくても大丈夫です。というのも、ダイソンの掃除機はスイッチがトリガー式だから。スイッチがスライド式だと、オンになっている間はずっと稼働していてバッテリーを消耗しますが、トリガー式なら手を離すと自動で止まります。掃除時間=稼働時間ではないので、私の経験上では稼働時間最長30分といっても掃除中にバッテリーがなくなったことはありません。

ただ、バッテリーが長持ちすればするほど、安心感があると言うのも事実なので、心配な方は気にしてみても良いのではないでしょうか。ちなみに、最新モデルのV11にはバッテリーの残り稼働時間が表示されるので、バッテリーがどうしても気になる! という人にオススメですね」(戸井田さん)

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4.ゴミ捨て

V7以降のモーターは、サイクロン部分の上部にある赤いレバーを操作すると、ゴム製スクレイパーでシュラウド(サイクロン下部の網目部分)に付着したゴミをこそぎ落としつつ、クリアビンの底が開きます。溜まったゴミをそのままゴミ箱に捨てられるので、手が汚れない機構になっています。

●戸井田さんのアドバイス

「実は、V7とV8はパイプを抜かなくてもゴミ捨てができるんですよ。逆にV10とV11はパイプを抜かないとゴミ捨てができず、少し面倒になりました。ただ、V10とV11はクリアビン部分をゴミ袋に突っ込んで捨てられるので、ホコリが舞い散りにくくなっています。花粉症の人、ハウスダストを気にしている人はV10、V11を検討してみてください」(戸井田さん)

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いま買える、ダイソンの掃除機を一挙に紹介!

■コードレス(スティック掃除機)

[その1]

Dyson V11シリーズ

2019年4月発売の最高峰モデル。手元に液晶ディスプレイを備え、運転状況やメンテナンス通知、バッテリーの残り時間(秒単位)を表示してくれます。「ダイソン デジタルモーター V11」は、「V10」と比較して吸引力が25%アップ。運転音も11%軽減されました。シリーズ内のモデルとしては、ソフトローラークリーナーヘッドなど7個の付属ツールが付いた「Dyson V11 Fluffy」、壁に穴を開けなくて大丈夫な自立式充電ドッグが付いた付属ツール8個の「Dyson V11 Fluffy+」、さらにダイレクトドライブクリーナーヘッドが入った「Dyson V11 Absolute」、フトンツールまで全部入りの「Dyson V11 Absolutepro」の4モデルがあります。

●戸井田さんのアドバイス

「ダイソンの掃除機は、V10のときに一番大きく変わりました。V10では吸引から排気まで空気の流れが一直線になり、空気抵抗が低減。おかげで吸引力がさらに大きくなりました。基本的にはV11も同じ構造を受け継いでいます。そのうえで、V11は手元にディスプレイを搭載し、バッテリーの残り駆動時間など、さまざまな情報を教えてくれます。コードレス掃除機って、『途中で充電が切れてしまうかも……』という心配が意外とストレスになるんですよね。V11はかなり正確に残り時間が出るので、いったん『強』モードをやめようとか、逆に充電がまだあるからパワフルに『強』モードでいこうとか、そういう判断ができるのはすごくいいと思います。あとは、運転音もV11になりかなり静かになりました。それと、付属ツールになりますが、壁に穴を開けなくてもいい充電スタンド「コードレスクリーナー専用充電ドック」は便利ですね。

コードレスに対して不安を持っていて、ついついタイムリミットが気になってしまうという人にはV11がオススメ。そんなこと全然気にしないよという人は、V10でも問題ないと思います」(戸井田さん)

Dyson V11シリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

モデル名ソフトローラークリーナーヘッドダイレクトドライブクリーナーヘッドコンビネーションノズル隙間ノズルミニモーターヘッドミニソフトブラシフトンツール
V11 Fluffy
V11 Fluffy+
V11 Absolute
V11 Absolutepro

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[その2]

Dyson Cyclone V10 Fluffy

現在販売されているコードレスで「ダイソン デジタルモーター V10」を搭載しているのは1モデルのみとなります。そのDyson Cyclone Fluffyは2018年3月発売のモデル。14個のサイクロンを本体の周りに同心円状に配置することで、空気の流れが一直線になり、より効率的に本体を通過するように進化した製品です。バッテリーはV8が6セルだったのに対し7セルに増え、運転時間が最長約60分とダイソン史上もっとも長くなっています。ソフトローラークリーナーヘッド、ミニモーターヘッド、コンビネーションノズルなど7個の付属ツールが同梱されています。

●戸井田さんのアドバイス

「V11に比べると、V10はモーターの性能が多少下がるのは事実ですが、それ以外は運転時間60分というのもヘッドの性能も変わりません。V11とV10の差は本体についているインジケーターが大きいですね。V10のほうが価格が手ごろなので、ハイクオリティな性能を少しお手軽に手に入れたい人向きです。位置づけとしてはV10がハイエンドで、V11がプレミアムモデルといったところでしょうか」(戸井田さん)

Dyson Cyclone V10シリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

モデル名ソフトローラークリーナーヘッドコンビネーションノズル隙間ノズルミニモーターヘッドミニソフトブラシ

Dyson Cyclone V10 Fluffy

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[その3]

Dyson V8 Slimシリーズ

日本向けに開発された2019年8月発売のスリムモデル。毎分10万7000回転する「ダイソン デジタルモーター V8」を搭載し、運転時間は最長40分です。2016年発売の「Dyson V8 Fluffy」と比較して40%小型・軽量化された新しいスリムソフトローラークリーナーヘッドが搭載されています。「ダイソン デジタルモーター V11」の毎分12万5000回転と比べるとやや性能は落ちますが、サイズの小ささから取り回しがしやすく、小回りが利く操作性が売りとなっています。

標準セットは4個の付属ツールがついた「Dyson V8 Slim Fluffy」。そこにLEDライトで照らし、暗く狭い隙間や届きにくい場所の掃除に便利な「LED隙間ノズル」などが追加された付属ツール7個のモデルが「Dyson V8 Slim Fluffy+」です。

●戸井田さんのアドバイス

「なんといっても小さくて軽い! しかも軽量コードレスのクラスでは吸引力が抜きんでています。ダイソンの技術を最大限に活かしつつ、ダウンサイジングして日本の家庭にマッチするように開発されたというところが魅力的ですね。手に持った感じも、国産の軽量モデルと遜色ない軽さで、パイプの長さも短くなりました。今までのダイソン掃除機に重い、大きいというイメージを持っていた奥様にぜひオススメしたいです。子どもでも使いやすいですよ。V8 Slimの登場によって、日本でもダイソンのファンがさらに増えるのではないでしょうか」(戸井田さん)

Dyson V8 Slimシリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

モデル名スリムソフトローラークリーナーヘッド(※1)コンビネーションノズル隙間ノズルミニモーターヘッドミニソフトブラシ
V8 Slim Fluffy
V8 Slim Fluffy+○(※2)

※1 Dyson V8 Slimシリーズに付属するソフトローラークリーナーヘッドは、小型軽量化された「スリムソフトローラークリーナーヘッド」

※2 V8 Slim Fluffy+に付属する隙間ノズルは、LEDを搭載した「LED隙間ノズル」

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[その4]

Dyson V7シリーズ

エントリーモデルの「V6」シリーズと当時のハイエンドモデル「V8」シリーズのいいとこどりをした、2017年発売のスタンダードモデル。「V8」シリーズにひけを取らない機能性がありながら、価格は手ごろになっています。シリーズ内モデルは付属ツール4点の「Dyson V7」、付属ツール5点の「Dyson V7 Fluffy」の2モデルです。

以上のモデルとは別に、2019年3月には「Dyson V7 Slim」も登場しています。こちらはコンパクトなモーターヘッドと、より短くなったパイプを採用しています。

●戸井田さんのアドバイス

「登場したとき、V7はコンパクトで軽いのが売りだったのですが、V8 Slimが開発されたことでその利点は失われてしまいました。といっても価格的には手ごろで、サイズ感もそこそこ小さいため、いまだダイソンの入門機的な位置づけだと思います。

ルンバの最廉価モデルが普及機として人気なように、ダイソンもこのV7が普及機と言えるでしょう。V7 Slimの価格、3万円台は安いですよね。予算少なめでダイソンを持ってみたい人にオススメです」

Dyson V7シリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

モデル名ソフトローラークリーナーヘッドモーターヘッドコンビネーションノズル隙間ノズルミニモーターヘッドミニソフトブラシ
V7 Fluffy
V7 Slim
V7

※商品名をクリックすると楽天の商品ページに遷移します

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■ハンディ

Dyson V7シリーズ

コードレス掃除機の「Dyson V7」をベースに、パイプを省いたコードレスハンディクリーナー。「ダイソン デジタルモーター V7」と「2 Tier Radial サイクロン」でゴミを力強く吸引し、空気から分離します。すべてのモデルに、ベッドや布団の繊維からダニアレルゲンを含むハウスダストを取り除く「ミニモーターヘッド」を付属。

シリーズ内のモデルは、ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズルの3点が付属した「V7 Trigger」、フトンツールやミニソフトブラシなど6個の付属ツール同梱の「V7 Mattress」、充電用のカーチャージャー、ハードブラシなど7個の付属ツール同梱の「V7 Car+Boat」、全部入りの「V7 Triggerpro」があります。

ダイソン V7 Trigger HH11MH HH11MH

30,980円(03/17 16:37時点)

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●戸井田さんのアドバイス

「現在公式ストアで販売されているハンディは4モデルありますが、ヘッドやモーターの性能はV7で、どれも同じです。V7 Mattressはフトンツールがついてくるのですが、正直、これはふとんに吸い付いてしまって少々使いにくいです。私はふとん掃除のときもミニモーターヘッドを使っています。ミニモーターヘッドでもふとんのケアは十分できるので。

車を掃除したいならV7 Car+Boatがオススメ。カーチャージャーがあるし、ミニモーターヘッドでふとんも掃除できる。さらにミニハードブラシがついているのが外用に便利なんですよ。カーチャージャーもある種魅力的で、車の中で充電できるし、家のなかでも十分使えます。V7 Car+Boatは少しお高いけどそれなりのメリットはあります」(戸井田さん)

ハンディV7シリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

ミニモーターヘッドコンビネーションノズル隙間ノズルミニソフトブラシハードブラシフトンツール
V7 Trigger
V7 Mattress
V7 Car+Boat
V7 Triggerpro

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■キャニスター

Dyson V4 Digitalシリーズ

2018年発売のキャニスター掃除機。V10発表の際、ジェームズ・ダイソンは「今後、コードレス以外の開発は行わない」と宣言。その言葉が確かなら、これが最後のキャニスターとなります。本シリーズには、「ダイソン デジタルモーター V4」と「2 Tier Radial サイクロン」を搭載。移動中に本体のバランスが崩れても、重力により安定するセルフライティング機能で動きもスムーズです。360°回転するハンドルで床面から家具、高い場所まで、家中のお掃除ができます。ほかに2015年発売の「Dyson Ball」シリーズも現在販売されています。

●戸井田さんのアドバイス

「2015年にキャニスターのBallが出たときは確かに画期的でした。球体で回転して走行はスムーズ。要は引きずり感をどこまでなくすかということがキャニスターのポイントだったんです。その哲学は2018年発売のV4 Digitalにも受け継がれています。ただデジタルモーターはV4のままなんですよ。コードレスはすでにV11までいっているので、開発が止まっているようです。キャニスターは、コードレスのバッテリーに不安感があり、時間無制限で稼働する掃除機が欲しい人向きですね」(戸井田さん)

Dyson V4 Digitalシリーズに付属するヘッドパーツ一覧表

モデル名ソフトローラークリーナーヘッドダイレクトドライブクリーナーヘッドコンビネーションノズルフトンツールカーボンファイバーソフトブラシツールタングルフリー タービンツールリーチアンダーツール
V4 Digital Absolute
V4 Digital Fluffy+

※商品名をクリックすると楽天の商品ページに遷移します

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■ロボット

Dyson 360 Heurist

2019年2月発売のロボット掃除機。小型・軽量でありながら、パワフルな「ダイソン デジタルモーター V2」と、最大7万Gの遠心力を生み出す「Radial Root Cyclone」でゴミを集めます。合計8個のセンサーにより、部屋中を効率よく移動します。

●戸井田さんのアドバイス

「ダイソンのロボット掃除機のメリットは吸引力の高さ。ワンスパンでもしっかり吸引するのでゴミの取りこぼしがありません。あとは、直径が小さくコンパクトな点も長所ですね。

また、本機が前モデルから進化したのはマッピング技術の搭載です。部屋の形を理解し、そこがダイニングであるとか、キッチンであるとかを記憶させ、『今日はダイニングを念入りに掃除する』というような設定ができます。ただし、『今日はキッチンだけの掃除でいい』といった、特定の空間だけを指定して限定的に掃除することはできません。ルンバであれば、そういった設定が可能なので、マッピング機能という点ではルンバの方が一歩リードしていますね。と、惜しいところも指摘しましたが、吸引力の高さは確かです。ロボット掃除機に吸引力を求めたい方にとって、選択肢に入ってくるモデルなのは間違いありません。」(戸井田さん)

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