【本日発売】あまりの汚れ落ちにドン引き!? 話題の床拭きロボット「ブラーバ ジェット」を深堀りレビュー!!
8月26日、ロボット掃除機「ルンバ」でおなじみのアイロボットから、自動で動きながら雑巾がけをしてくれる床拭きロボット「ブラーバ ジェット240」(以下ブラーバ ジェット)が発売されました。実売価格は3万2270円です。2014年に日本に初上陸した「ブラーバ380j」(以下ブラーバ)に次ぐ新モデルですが、どこがどう変わったのでしょうか? さっそく、その性能をチェックしていきましょう。
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床についたベタベタの皮脂汚れを取ってくれるのか?
そもそも1号機のブラーバは、雑巾がけ文化を持つ日本で大ヒット。日本のロボット掃除機市場の中でも、1〜3位をアイロボット社製品が占めるなか、ブラーバが3位につけていると言いますから、その人気の高さが伺えます。
正直、筆者がもし「ロボット掃除機と床拭きロボット、どちらかだけ使っていい」と言われたら、おそらく床拭きロボットを選ぶと思います。雑巾がけはとにかく疲れるし面倒くさい! 特に裸足で歩き回る今の時期は、すぐに皮脂汚れでベタベタになってしまうため、頻繁に雑巾がけしなければならず、もうウンザリ……。そんなわけで、ブラーバ ジェットの性能が大いに気になるところです。
ジェットスプレーで汚れを浮かせて洗剤入りパッドでこすり落とす!
ブラーバ ジェットの大きな特徴は、前方の穴からプシュッと水を噴き出し、洗剤を含んだクリーニングパッドで拭き上げる点。ナビゲーションシステム「iAdabt2.0」を搭載しているため、部屋の広さや形状を把握しながら、効率よく掃除するといいます。しかもとてもコンパクトなので、狭い隙間にもどんどん入っていってくれそう。
使い方はシンプルで、タンクに水を入れ、洗浄剤を含んだクリーニングパッドを装着したら、クリーンボタンを押すだけ。ジェットスプレーで水を噴きつけて汚れを浮かせ、クリーニングヘッドを細かく振動させて汚れをこすり落としてくれます。
ちなみにブラーバ ジェットのクリーニングモードは、同じ場所を3回拭いてこびりついた汚れを落とす「ウェットモップモード」、少量の水で2度拭きする「ダンプスウィープモード」、振動せずにから拭きする「ドライスウィープモード」の3パターン。それぞれに専用のパッドがあり、本体に装着するだけで自動的にモードも切り替わるので、設定不要なので便利です。
さっそく10日以上雑巾がけしていないリビングでお試し!
さっそく、かれこれ10日以上雑巾がけしていないリビング・ダイニング(16畳)を、ウェットモップモードでがっつり拭き掃除してもらうことにしました。同モードの最大稼動面積は12畳とのことでオーバーしていますが、気にしない(笑)。
クリーンボタンを押したところ、まずは前方に水を噴射! なかなかの水量です。続いて、前に進んでは少し戻り、という動作を3回繰り返します。移動するとき、ジジジジ……という振動音とともに床を拭き上げる音が聞こえてきます。しっかり汚れを落としてくれているのがよくわかりますね。
実際の音と動きは以下でご確認ください。
また先述のとおり、ブラーバ ジェットはナビゲーションシステム「iAdabt2.0」を搭載しているため、動きが非常に効率的。まっすぐ進んだら一定のところで折り返し、今度は隣を掃除するなど、端からきっちり掃除していきます。その几帳面かつ丁寧な動きに見惚れていたら突然停止し、斜めに大移動。どこに行くのかと思いきや、まだ掃除していない場所に到着し、そこから再び規則的な掃除を開始します。この子、本当賢いわ〜。
“脚ジャングル”も華麗な動きでクリア!
今度はダイニングに移動。そこには、ダイニングテーブルとチェアの“脚ジャングル”がありますが、コンパクトなボディを巧みに操り、脚の間をすいすい移動していきます。さらに脚まわりは、華麗な動きでくるりと一周。手が届かないキャビネットの下にも潜り込んで掃除してくれ、自分でやるより断然行き届いています。
さらに賢さを実感したのは、状況に合わせて動作を変えていること。壁際と判断すればジェット噴射はやめ、パッドの端を壁際に当てながら前に進み、角までしっかり掃除します。またラグに乗ってしまったときも水は噴射せずにすーっと進み、ラグから降りたとたん、再びジェット噴射を始めます。ロボット掃除機と違って回転ブラシもないので、コード類に絡まって停止することもなく、安心して目を離すことができました。
なおiRobot HOMEアプリを使えば、清掃スタート・ストップ、清掃モードの設定など、スマートフォンで行うことも可能です。
こびりついた皮脂汚れもスッキリ! さらさら床の気持ち良さを再認識
掃除開始から約75分、スタート地点に戻り、自動で電源をオフ。どうやら掃除が終わった模様です。そこで、いつものように裸足で歩いたところ……まとわりつく感覚が一切なく、サラッサラ! 気持ちいい! 全体を見渡しても皮脂汚れが浮いて見えることもありません。どれだけキレイにしてくれたのか、クリーニングパッドを見てみると……これはヤバい! 真っ黒! ブラーバがすごいのか、うちが汚すぎたのか分かりませんが(おそらく両方)、ものすごい達成感です。実際に裸足で歩き回ってもベタベタしないし、足の裏に何かがくっついてくることもナシ(笑)。息子いわく「こんなに気持ちいい床は久しぶり!」とのこと。
ちなみにドライスウィープモードでから拭きも試しましたが、こちらもホコリや髪の毛をたくさん絡め取ってくれました。フローリングが中心の家なら、日常的な掃除はブラーバ ジェットだけでも大丈夫かも。
がっつり汚れを落としたいならパワフルなブラーバ ジェットが最適!
このブラーバ ジェットは、最大稼動面積がウェットモードで12畳〜15畳、ドライモードで15畳と、そんなに広くありません。本体自体がコンパクトなので掃除するのに時間がかかるのと、結構プシュプシュ水を出すため、タンクの水がなくなってしまうというのもあるようです。
一方、既存モデルのブラーバは、ジェット機能はないものの、ウェットモードで20畳、ドライモードで56畳と、広い範囲を掃除してくれます。また専用クロスは洗って何度でも使えるほか、市販のフロアワイパー用シートが使えるため、ランニングコストが安いというメリットもあります。ちなみに価格はブラーバ ジェットより約1万円高い、4万2120円。
そう考えるとブラーバ ジェットはブラーバが進化したというより、床拭きロボットの選択肢が増えたと考えたほうがよさそう。それぞれに良い点があるため、どちらがいいか悩ましいところですが、例えば週1回程度の使用で、特にキッチンやダイニングにこびりついた汚れをがっつり落としたいならブラーバ ジェット、広い範囲を毎日掃除したいならブラーバなど、ニーズに合わせて選ぶといいかもしれません。個人的には、家中の床に汚れがこびりついているので、パワフルなブラーバ ジェットにかなり惹かれているところです。
【SPEC】
サイズ/質量:W178×H84×D170mm/約1.2kg
電源方式:充電式リチウムイオン電池
充電時間:最大2時間
最大稼働面積:ダンプスウィープモード、ドライスウィープモードは15畳、ウェットモップモードは12畳
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