2000円で買えるWi-Fiプラグ「NX-SM300」を試す Amazon EchoとGoogle Homeから家電の電源操作が可能:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

セットアップのフローは一般的なWi-Fiプラグの流れと同様で、まずはスマートフォンのアプリからアカウントを作成し、Wi-Fiなどの基本設定を行うことで、スマホからのコントロールが可能になる。主な画面を抜粋して紹介しよう。

まずはスマートフォンのアプリ「Smart Life」をインストール(画像=左)。ユーザー登録を行う(画像=右)。ここで入力したメールアドレスとパスワードは以降のスマートスピーカーとの連携でも使用するデバイスを選択(画像=左)。今回は「ソケット」を選んで次に進む。本体に電源を入れてLEDが点灯したのを確認して次に進む(画像=右)Wi-Fiへの接続設定を終えると、デバイスの追加が完了(画像=左)。この段階でスマホから操作可能になる(画像=右)

続いて、手持ちのスマートスピーカーごとにスキルを組み込んで検出を行うことで、音声によるコントロールが可能になる。Alexaで言うところのスマートホームスキルに対応しているため、音声コマンドに製品名を含める必要はなく、「○○(機器名)をつけて」もしくは「○○をオンにして」で電源をオンにできる。Google Homeも同様だ。

2000円で買えるWi-Fiプラグ「NX-SM300」を試す Amazon EchoとGoogle Homeから家電の電源操作が可能:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

Alexaへの登録。まずはAlexaスキル「Smart Life」を有効にする(画像=左)。先ほどスマホアプリに登録したメールアドレスとパスワードでログインし、認証を実行する(画像=右)端末の検出を実行すると、「Smart Plug, Energy Monitoring」という名前で表示される(画像=左)。呼び掛けやすいように、機器に合わせた名前(ここでは扇風機)に変更すれば完了だ(画像=右)Google Homeへの登録。Google Homeアプリの「スマートホーム」で、リストから「Smart Life」を追加する(画像=左)。先ほどスマホアプリに登録したメールアドレスとパスワードでログイン(画像=右)デバイスを部屋に割り当てれば作業完了し、操作が可能になる(画像=左)。この段階では名前が初期設定の「Smart Plug, Energy Monitoring」のままなので、呼び掛けやすいように、機器に合わせた名前(ここでは扇風機)に変更しておくとよい(画像=右)

設定手順は以上の通りだが、ざっと使ってみた上で、HS105と比べた場合のメリットとデメリットについてまとめておこう。

まず全体的な使い勝手についてだが、基本機能は網羅しており、アプリの日本語化もほぼ完璧、かつ取扱説明書も日本語版が付属しているなど、何ら遜色はない。これでいてHS105よりも安価ということで、価格重視で探すのであればメリットは大きい。ちなみにWi-Fiが5GHz帯に対応していないのはHS105と同様だ。

さらにスマホアプリではこれらに加えて、タイマー、カウントダウン、消費電力量の測定などの機能が利用できる他、シーンの作成も行える。TP-Linkの製品のように、自社のネットワーク製品と組み合わせて使う機能はないが、TP-Linkの製品も日本では実質利用できないケースがあるだけに、あまり大きなハンディにはならないだろう。

一方でデメリットもある。一つは電源ボタンと一体になったLEDが、コンセント口の隣にあるため、側面や上面から動作状況が確認できないことだ。LEDが本体角に配置されたHS105が、正面や上面、さらに側面と、3方向から確認できるのと比べると、やや使い勝手は劣る。気にならない人もいるかもしれないが、ネックだという人も多いはずだ。

壁面のコンセントに取り付けた状態。幅はやや広いので取付環境によってはネックになるだろう動作状況はLEDの色(赤、青)によって判別できる。横方向からは見えないのがネック

また冒頭で述べたように横幅が若干大きいこともハンディだが、逆に奥行きは本製品のほうがスリムで、また2Pプラグおよびコンセントがきちんと本体中央寄りに配置されているという利点がある。これについては一長一短だろう。

以上のように、前述の本体の表記や、メーカー名を前面に出していない点など、幾つか首をひねる点はあるが、試した限り大きな問題は認められない。今回は試していないがIFTTTとの連携も対応しており、まずはなるべく安価なWi-Fiプラグを試してみたいという人は、候補の一つとして検討してはいかがだろうか。