設置&使用感レビュー:IKEAのTRÅDFRI(トロードフリ)はじめてのスマート照明に最適だった

はじめてのスマート照明に使いやすい価格感

IKEAのスマート照明シリーズ「TRÅDFRI(トロードフリ)」はZigbeeという通信プロトコルで動いている。

聞き覚えのない読者も多いだろう。Bluetoothのような短距離無線通信だが、多接続と低電力という点でそれよりも優れているのでホームIoTの接続に多用されている規格だ。

たとえば、PhilipsのHueシリーズもそうだし、Amazon Echo PlusやGoogle Home Hubのような「スマートホーム機能付き」が謳われているAIスピーカーに搭載されているのもZigbeeのゲートウェイ(複数のZigbee機器を集約する仕組み)だ。

もちろん、TRÅDFRI(トロードフリ)にもゲートウェイが存在する。それがこちら。

TRÅDFRI(トロードフリ)ゲートウェイ、4,499円(以下、すべて価格は執筆時点)である。これを高いとみるか安いとみるかは人によるだろうが、他製品と比べて相対的に安いことは間違いない。

Philipsのゲートウェイ(ブリッジという名前で販売されている)は7,146円、またAmazon EchoとEcho Plusはゲートウェイ機能の有無しか違いがないが、その価格差は6,000円だ。

設置&使用感レビュー:IKEAのTRÅDFRI(トロードフリ)はじめてのスマート照明に最適だった

そんな中、5,000円を切る価格でゲートウェイを投入したのはさすがである。

家を快適にすることをよく考えた設計

ゲートウェイの設置は簡単だ。イーサネットケーブルと電源を挿すだけ、である。しかし、そこには「家を快適にする」ことを考え続けたIKEAならではのこだわりが見えた。

外箱に書かれたアイコン類。Android4.4以降、iOS 8以降に対応したアプリがあることが示され、Zigbeeのアイコンも確認できる。

これが内容物のすべてだ。

上にある2本のケーブルはそれぞれイーサネットケーブルと電源(microUSB-B端子)、下が左から電源ソケット、本体、カバーである。

このカバーがなかなか気がきいていて、

本体にケーブルを挿入したあと、

ぐるっと巻けば、

余分はすべてカバー内に隠れるようにできている。

有線のイーサネットケーブルで接続するということは、Wi-Fiルーターや回線終端装置がある自宅の一角にこれを設置することになると思う。それは壁面モジュラージャックの近く、つまり、「固定電話が置かれる」と想定された場所 ――家の中でも中心付近であることが多いだろう。

そこにごちゃごちゃとしたケーブルを露呈しなくてもいいこの設計はさすがとしか言いようがない。