ASCII.jp JBL新モデルの大半はBluetooth接続 お手頃なモデル多数

 ハーマンインターナショナルがCESの開催に合わせてラスベガスのホテルでプライベートショーを開催。JBLの新製品を中心に2019年に発売を予定するイヤフォン・ヘッドフォンを一堂に集めた。

 注目したいポイントは3点ある。1つはほとんどがBluetooth対応のワイヤレスモデルである点。ヘッドフォンはアクティブ・ノイズキャンセリング機能を合体させた製品に力を入れている点。そして最後がどの製品も価格がお手頃だということだ。

リーズナブルな完全ワイヤレスイヤフォンが登場

 まずは左右独立タイプの完全ワイヤレスイヤホンから新製品をチェックしていこう。

スポーツタイプの完全ワイヤレスイヤフォン「Reflect Flow」

 「Reflect Flow」は、充実した機能とコスパの高さで人気の「JBL Reflect」シリーズから発売される初の完全ワイヤレスイヤフォンだ。価格は149ドル(約1.6万円)。カラバリは鮮やかなレッド/グリーン/ブルー/シアンの4色。アメリカでは4月に発売を予定する。

 もともとアメリカはワイヤレスイヤフォンの人気が高く、ジョギングやジムでのトレーニングなどスポーツシーンで使われるケースが多い。本機も体を動かしながら音楽を聴くことを意識し、IPX7相当の高い防水性能を持たせたほか、外耳にフィットさせるスタビライザーの採用、ハンズフリー通話対応などに抜かりはない。

 バッテリーは、急速チャージ対応でケース充電を併用すれば30時間の音楽再生が楽しめる。筐体は小さいのに、内蔵マイクで外の環境音をモニタリングするアンビエント取り込み機能が搭載されている点も要注目だ

価格を抑えたエントリークラスの「Tune 120 TWS」

 JBL Tuneシリーズは新しいエントリーとしてラインナップに加わる。こちらの完全ワイヤレスイヤフォンは「Tune 120 TWS」。99ドル(約1万円)という価格はとても挑戦的だ。アメリカでは3月の発売を予定する。カラバリは6色を揃える。

 本体の防水・防滴設計についてはうたわれていないが、低音再生の強化、ハンズフリー通話対応と装着感を高めているところなど、スマホで音楽を聴く若年層の音楽ファンを意識して手軽さに重点を置いたモデルのようだ。残念ながらブースで音を確かめることができなかったが、1万円台で“音がいい完全ワイヤレス”の登場となるのか楽しみだ。

Bluetoothとノイズキャンセリング機能を両方搭載で1万円全部入りでも約2.1万円の新製品も

想定される売価が約1万円という驚きの価格を実現したBluetooth+ノイキャンヘッドフォン「Tune 600BTNC」

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 Tuneシリーズのもう1つの目玉製品は、Bluetoothとノイズキャンセリング機能を両方搭載する「Tune 600BTNC」。何と価格は99ドル(約1万円)。アメリカではすでに発売されている。ちょっと硬めなプラスチック感のある外観ではあるものの、いま注目のノイキャン機能付ワイヤレスヘッドフォンの魅力が1万円前後で体験できるなら、若い学生の音楽ファンに歓迎されそうだ。

 2019年にデビューを予定するもう一つの新シリーズが「JBL Live」だ。コスパの高さから国内でも現在人気の「Eシリーズ」に変わる主力シリーズに位置付けられる。

こちらもBluetooth+ノイズキャンセリング機能を搭載する「Live 650BTNC」

 中でもとくに注目したい製品がヘッドフォンの「Live 650BTNC」だ。型番を見てもわかるとおり、Bluetoothとノイズキャンセリングの機能を合体させた全部入りのヘッドホンで、しかもGoogleアシスタントとアマゾンAlexaも内蔵。これだけ載せて価格が199ドル(約2.1万円)というから驚きだ。アメリカでは3月の発売を予定する。カラバリは3色。

 ノイズキャンセリングとBluetoothの両方をオンにして20時間の連続再生が可能。本体が軽く、コンパクトに折り畳めるので飛行機での長旅にもベストなパートナーだ。

オンイヤータイプのヘッドフォン「Live 400BT」も価格は99ドル

人気のチューブデザインが特徴の「Flip」後継モデルGoogleアシスタント内蔵のホームシアター用サウンドバーも

チューブデザインのBluetoothワイヤレススピーカー「Flip 5」

 Bluetoothワイヤレススピーカーは、人気のチューブデザインを特徴とする「Flip」に後継モデルの「Flip 5」が登場する。ドライバーの強化を図り、USB端子はキャップレス防水仕様にして使い勝手を高めている。防水性能はIPX7相当。連続音楽再生は約12時間まで対応。アメリカでは6月頃に99ドル(約1万円)で発売される。カラバリは全11色と相変わらず豊富に揃える。

Googleアシスタントを内蔵したサウンドバー「Link Bar」

 ホームシアター用のサウンドバーは、Googleアシスタントが内蔵される。「Link Bar」の価格は399ドル(約4.3万円)。アメリカでは夏頃に発売される予定。Chromecast Built-Inにも対応するので、Google Home miniで再生中のサウンドを本機で出力したり、マルチルーム再生にも活用できる。

クルマでGoogleアシスタントを手軽に使える「Link Drive」。シガーソケットに装着して給電する

 このほかにもGoogleアシスタントを内蔵する車載用Googleアシスタント内蔵の音声コントローラー「Link Drive」を春に発売する。価格は59ドル(約6400円)。自動車のシガーソケットに装着して本体を給電しながら使う。スマホとBluetoothでペアリングすると、車内でスマホのハンズフリー操作がより安全にできるようになるという製品だ。マイク性能を高めたことで、Googleアシスタントを搭載するスマホに直接話しかけるよりも快適な音声操作ができるという。

 ハーマンインターナショナルがあつかうオーディオブランドといえば、オーストリアのプレミアムブランドであるAKGもあるが、今年のCESには目立った新製品はなかった。AKGのヘッドフォンはサムスンのブースにも展示されており、グループ企業としての連携がさらに深まっていることをアピールしていた。