クルマでアレクサ。Amazon Echo Autoで家族ドライブをもっと楽しく

ところで、我が家にはAmazon EchoシリーズのうちEcho Show 5とEcho Plusの2台が導入済みで、今回のEcho Autoで3台目となる。

他にスマートスピーカーとしてはGoogle HomeとGoogle Nest Miniもある。だいたい各部屋に1台ずつあるようなイメージで、家族全員が普段から使っているので音声命令のインターフェースには慣れ親しんでいる、と言っていいと思う。

ディスプレイがない、という意味では、Echo Autoは一般的なスマートスピーカーに近い存在だ。実際、機能としてもスマートスピーカーをそのままクルマに持ち込んだようなイメージ。自宅のスマートスピーカーに話しかけてできることと、Echo Autoでできることに、違いは今のところほとんどない。

セットが完了したEcho Auto。機能としては自宅のスマートスピーカーをそのままクルマに持ち込んだ感じ

なので、スマートスピーカーに普段から慣れ親しんでいる筆者や家族としては、全く同じ使い勝手なので戸惑うことは一切なかった。そういうこともあり、いつものミュージックボックス的な使い方では、ドライブ中もEcho Autoは期待通りの性能を発揮してくれた。

クルマでアレクサ。Amazon Echo Autoで家族ドライブをもっと楽しく

なにより、Amazon Prime MusicやAmazon Music Unlimitedなどと連携して、いつでも好きな曲を流せるのがいい。楽曲名やアーティスト名を指定したり、そのときの気分に合うプレイリストを再生したり、といったスマートスピーカーならではの使い方をクルマにそのまま持ち込める。気に入らない曲が流れても、音声命令で「次の曲」と言えばいいだけ。

自分でCDやUSBメモリ、スマートフォンで楽曲を用意する場合はどうしてもバリエーションが限られるし、手動操作も必要になる。でも、Echo Autoがあればその両方を一度に解決できてしまうわけだ。音質も十分に高く、そのへんにこだわりのない家族からも「(車載FMラジオに比べて)なんか音がすごくよくない?」という感想が出てくるほど。

Bluetooth接続の場合、インフォテイメントの画面には再生中の楽曲情報が表示される

家族でドライブしているときは、Echo Autoのメリットをさらに感じられる。後席の子供からの面倒くさい要望に応えて操作せずとも、子供本人が直接音声命令できるので、運転席や助手席の大人の手間・ストレスも減らせるのだ。

我々大人の知らない謎の楽曲をリクエストされたときも、音楽配信サービスに存在さえしていればすぐに再生されるし、なかなか目当ての曲が流れなくても、悪戦苦闘自体が楽しいコミュニケーションにつながる。子供は上機嫌で、ドライバーである筆者の安全運転にもなる。

radiko.jpでラジオを流すことができるのも、シチュエーションによっては便利だ。カーオーディオのラジオで聞く場合はラジオ電波の受信状態に左右されてしまい、走行中に途切れ途切れになってしまうことも多い。しかしデータ通信で受信するradiko.jpであればラジオ電波は関係ない。もちろんモバイルネットワークの電波が届かないと聞けないことにはなるが、正常に受信している限りはFMラジオで聞くよりもノイズが少ないのもメリットだ。

旅行でロングドライブする際も、目的地の天気を音声命令で簡単に確認できるので心構えがしやすい。悪天候が予想されるようなら、途中でお店に立ち寄って雨合羽など必要な装備を買っていこうか、みたいな判断もできるだろう。