ペンギンが全力集中する“年に1度のファッションショー”とは?【長崎発】
ペンギンに起こる、年に1度の「変化」
テレビ長崎 藤崎玲奈記者;こちらのフンボルトペンギンのプールでは今、ちょっと変わった姿が見られるんです。果たしてどんな姿なのでしょうか?
この記事の画像(10枚)日本一ペンギンの種類が多い長崎市の「長崎ペンギン水族館」では、フンボルトペンギン59羽に、今ある「変化」が起きている。それは…長崎ペンギン水族館 ペンギン担当 玉田亮太さん; これは換羽(かんう)と言って、1年に1度羽の生え変わりをする。今、羽の生え変わりの真っ最中。
長崎ペンギン水族館 ペンギン担当 玉田亮太さん;こっちの白っぽいのが新しい羽で、モコモコしているところが古い羽 。
ほとんどの鳥類にとって飛ぶためにある「換羽期」だが、実は空を飛べないペンギンにもちゃんとやって来る。
2週間は「泳がず」「食べず」
フンボルトペンギンの場合は、繁殖期の後にあたる夏の時期が「換羽期」に当たる。
他のペンギンにも、それぞれ換羽の時期がある。「モヒカンヘア」のように見えたり、「ハート型」に新しい羽が生えてきたりと、個性的な姿はまるで“ファッションショー”さながらだ。
長崎ペンギン水族館 ペンギン担当 玉田亮太さん;羽の手入れの時にポロポロ落ちながら、全身が新しい羽に覆われるようになって換羽が終了する。ペンギンの場合は、羽の生え変わりによって泳ぐ為に必要な「防水機能」が新しくなる。
およそ2週間ほどで新しい羽に生え変わり、その間はすべてのエネルギーを換羽に集中させるため、「泳がない」「食べない」ペンギンがほとんどだという。
長崎ペンギン水族館 ペンギン担当 玉田亮太さん;換羽の前にものすごくエサを食べて、換羽の時期は貯えたエネルギーを使って換羽していくので、この時期はエサは全然食べない。 フンボルトペンギンの換羽は繁殖後の7月ごろから始まっていて、今月末ごろまで楽しめるという。
(テレビ長崎)
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