東南アジアのコンテンツ決済プロバイダCoda Payments、eスポーツのBAASHを買収
シンガポールを拠点とし、デジタルコンテンツの越境決済や配信ソリューションを提供する Coda Payments は、モバイル e スポーツのトーナメントプラットフォーム「BAASH」を買収した。買収の詳細は未発表だ。
今回の買収により、Coda は既存のゲームグッズやソリューションの範囲を拡大する。その中には、デジタルゲームコンテンツのマーケットプレイス「Codashop」や、自由参加型のコミュニティ e スポーツトーナメント「Codashop Global Series(CGS)」などがある。
BAASH の買収により、Coda は CGS の e スポーツトーナメントに参加したいプレイヤーのために、より良いサービスを提供することを目指す。CGS は世界の17の市場で展開されており、過去12ヶ月間で10万人以上の参加者を獲得している。また、Coda はBAASH のプラットフォームを最適化し、そのサービスを Coda の製品ラインに組み込む予定だ。
Coda Payments の CEO である Philippe Limes 氏は、次のように述べている。
この買収は、お客様に最高の価値、体験、エンターテイメントを毎日欠かさず提供するという当社のコミットメントの表れだ。
2011年に設立された Coda は、45以上の市場で、ゲームやエンターテインメントのデジタルコンテンツ制作者の商品やサービスの収益化を支援してきた。Coda は、ロンドンの PE アセット・マネージャーである Apis Partners と、東南アジアの決済に特化した投資ファンド GMO Global Payment Fund の支援を受けている。また、Codapay(越境決済エンジン)や xShop(ゲームコンテンツ配信ネットワーク)も同社が提供するサービスだ。
プレスリリースによると、Moonton(Mobile Legends: Bang Bang)、Garena(Free Fire)、Tencent(PUBG Mobile)などのゲーム、beIN や Bigo Live などのストリーミング・プラットフォーム、Tinde rなどのアプリ、ビデオオンデマンド・プラットフォームなどのパブリッシャーが Coda と連携し、集客や決済を行っているとのことだ。
Codaは、Codashop がゲームやゲーム内通貨の供給元として信頼されており、250以上の安全な支払い方法を顧客に提供し、毎月9,000万人以上の訪問者を記録しているとしている。また、このプラットフォームは、登録やログインを必要としない「シームレスな購入体験」を可能にし、ゲームクレジットやゲーム内通貨をゲーマーのアカウントに即座に追加できることを誇りとしている。
2016年に設立され、香港を拠点とする CAPSL Entertainment が所有する BAASH は、ユーザが e スポーツイベントを作成したり、コンテストに参加したり、同じ考えを持つゲームファンのコミュニティを発見したりすることができる。調査報告書「Asia Esports Market Report 2021」によると、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、アジアの e スポーツは2020年に5億4,380万米ドルの収益を上げ、2019年のそれと比較して4.9%増加しており、今年はさらに堅調な成長が見込まれている。
【via e27】 @E27co
【原文】
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