入国制限の緩和 ~外国人も同じ待機期間でいいのか
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月9日放送)にジャーナリストの有本香が出演。外国からの入国制限が11月8日から最短3日間に短縮されたことについて解説した。
入国制限の緩和 ~最短3日間に
新型コロナ緊急事態宣言、半年ぶり全面解除 初の週末 大阪・伊丹空港 各地へ向かう人たちの姿=2021年10月2日 写真提供:産経新聞社
11月8日から外国人のビジネス関係者などに対して制限を大幅に緩和。待機期間が従来の10日間から最短3日間に短縮された。飯田)一応ワクチン接種が条件になっていますが、有本さんはどうご覧になりますか?有本)いつも外国からの人を入れるということに関しての緩和だけは迅速ですね。外国から人が入って来ると言っても、いろいろな種類の方々がいます。1つは日本人の帰国者です。この方たちの待機期間を3日間に短縮するということはよろしいかなと思います。飯田)日本人の帰国者は。有本)とは言っても、感染が拡がっている国から帰って来る方もいらっしゃるのですから、その後の行動は「ある程度は気をつけてください」というのはあります。日本国内に帰って来てからも、日本人の帰国者の場合は、マスクの着用や手洗いなど、予防対策をきちんとやるだろうということは信頼してよろしいのではないですか。有本)日本が認めているワクチン、ファイザーとモデルナとアストラゼネカに関して、きちんと規定の形で接種しているだろうと。ただ、問題は外国人です。外国人の入国者もまったく同じ条件に近いでしょう。飯田)そうですね。特にビジネス関係者は最短3日。有本)3日間でいいと。日本が認めているワクチンを打っているということで、ある程度は国が絞られて来るのでしょうけれど、同じということでいいのでしょうか?有本)もう1つは留学生です。技能実習生など、この人たちについても10日間と。これも同じくワクチンを打っているという前提ですが、きちんと証明されるのでしょうか。そこが問題です。農作業などの現場では、労働力を技能実習生の方たちに頼っているところもあるため、「早く緩和して欲しい」という声があるということを役所の関係者から聞いています。しかし、10日間にするという、この根拠は何なのでしょうか?飯田) いままで14日間だったものが10日間になるという……。有本)科学的根拠のようなものは、一体どこにあるのでしょうかと。飯田)もともとは14日間の潜伏期間があるという話だったと思いますが。有本)であれば「同じでしょう」という話ですよね。まだ感染拡大している地域があって、そこからの入国については条件を緩和しないとか、聞いたときに納得性のある、そして科学的説明とともに措置が打たれるべきだと思うのだけれども。一連の新型コロナに関する対応、特に水際対策については、何かいつも「フワッ」と緩和してしまっている感じがあって、科学的説明が伴わないですね。飯田)説明しているのかも知れないけれども、明確に聞こえて来ません。