災害時の飲料水不足問題を解消!いざという時の非常事態に備えるハイテク浄水器3選
浄水器
今は災害時に使用する水の備蓄が各地方自治体に十分に用意されており、浄水器を活躍するような事態はあまりないという。
「とは言っても、万が一の事態に備えるのはいいことです。〝普段づかい〟を考えるなら、アウトドア用の浄水器がおすすめ。小型ながら、どれも高機能フィルターを備え、川などの水を飲料水にできる優れもの。キャンプを楽しみながら、浄水器の性能を試すのもいいと思います」(丸山さん)
ただ、あくまで簡易的なものであることは忘れてはならない。ろ過できる水の限界は、入浴剤を使っていない風呂の残り湯、プールの水や雨水レベル。生活排水、工場排水が流れ込んでいる汚水は絶対に避けたほうがいい。
世界最高水準の除去率を誇るストロータイプ。水をすくったペットボトルに差し込んで飲めるなど、使い方はシンプル。また吸い口と逆の方向から水を逆流させるだけで、フィルターを掃除でき、メンテナンスも簡単だ。
[ ココがハイテク!]
内部のフィルターには中空糸膜を採用。0.1μmの小さな穴を通過させて、有害な病原菌を除去する。
米軍との共同開発で生まれた1分間に約2.5Lの浄水能力を持つタフなモデル。ろ過した水の10%を逆戻りさせ、自動でフィルター内の汚れを洗い流すことで、最大1万Lまで問題なく使えるフィルター寿命を実現。
[ ココがハイテク!]
別売りのタンクに川の水を入れて保存。それを0.02μmの超微細な中空糸膜フィルターでろ過をする。
国連平和維持軍や災害救助隊など、世界中の過酷な環境で活躍。独自開発した飲料水専用の浄化媒体により、細菌や化学物質など、人体に有害な物質を100%近く除去した安全な水を1分間で約500ml(コップ1〜2杯分)作れる。
[ ココがハイテク!]
最大400Lの浄水能力を誇る高機能カートリッジ。米国食品医薬局で認可された活性炭を採用する。
■ 東京臨海広域防災公園そなエリア東京 管理センター長丸山浩司さん 広報担当石川 緑さん
取材・文/今 雄飛