令和元年台風第19号による被害・対応状況について(10月19日(土)11時30分時点)
2019年10月19日
安全・安心経済産業省関連の被害状況は、現時点で把握している限りでは以下のとおりとなります。Twitter「経済産業省@meti_NIPPON」でも、最新状況を発信しています。
1.電 力(停電戸数)
停電戸数:約240戸
○北海道電力
現時点で復旧済み○東北電力 約220戸
宮城県 約200戸福島県 約20戸
○東京電力
現時点で復旧済み
○中部電力 約20戸
長野県 約20戸
○北陸電力
現時点で復旧済み
○関西電力
現時点で復旧済み
○中国電力
現時点で復旧済み
○四国電力
現時点で復旧済み
※停電の主な原因は、暴風雨・飛来物による配電設備の故障によるもの。暴風雨が収まった地域から、順次、巡視・復旧作業を実施。
※各電力会社のホームページ、Twitterで停電情報を発信。
2.都市ガス等
都市ガス
〇東部ガス
いわき市の下タ田橋の橋梁添架管(中圧)の一部に折損が発見されたため、バルブ閉止より当該中圧管の使用を停止。バックアップ用低圧配管から別系統での供給により供給は継続。折損箇所は仮設復旧配管を敷設することとし、配管工事実施。〇長野都市ガス 供給停止415戸
千曲川の堤防決壊によりガス整圧器が水没したため、ガス供給を停止(900戸)。冠水が解消したしなの鉄道北しなの線以北の地域(485戸)については、15日に開栓作業終了し、復旧済み。しなの鉄道北しなの線以南の地域(415戸)については、開栓作業実施中。
特定導管
〇国際石油開発帝石
長野県東御市本海野地内の千曲川の増水による洗堀により、ガス導管を添架している橋台が崩落したため、当該区間を遮断して安全を確保。ガス供給は別系統により継続。LPガス
LPガス容器の流出・埋没(計41本)
※全国LPガス協会及び高圧ガス保安協会から、流出・埋没した容器の発見時の対処(触れない、火気使用しない等)について注意喚起を実施。また、経済産業省から全国LPガス協会に対して、迅速な実態把握を要請。
※一般的に、LPガス容器は、外部から加わる衝撃にも十分耐え得る構造・強度を有している。また、容器につながるホースが切断した場合等、概ね1時間以内にはガスの放出が終了する。そのため、現時点においてリスクは極めて低い。
3.高圧ガス・火薬類
高圧法
※経済産業省TwitterおよびHPにて注意喚起を実施。
石災法
火薬類
福島県西白河郡西郷村の日本工機(株)白河製造所において、火薬類を製造する工室1箇所が冠水。工室内に爆薬800kgを一時保管中。水と反応する爆薬ではないため、爆発の恐れはなし。14日(月)午前、排水を完了し土砂撤去を開始。同日午後、工室内の爆薬の安全確認を行い、夕方、作業を一旦終了。15日(火)朝から土砂撤去を再開し、同日午前、土砂撤去を完了。同日午後、全ての爆薬を別の保管場所へ移送し作業を完了。4.製油所・油槽所
JXTGエネルギー㈱の根岸製油所において、敷地内の冠水により、関連設備に不具合が生じ、一時出荷を停止していたが、既に陸上出荷を再開。
5.SS
現在、引き続き情報収集中であるが、1都14県に所在する元売系列のSS約9600か所のうち、現時点で確認できた冠水や停電等により営業停止しているSS数は25か所(約0.3%)(内訳は、宮城県2か所、福島県8か所、茨城県1か所、栃木県4か所、群馬県1か所、埼玉県1か所、千葉県1か所、神奈川県2か所、長野県4か所、静岡県1か所)。6.LPガス備蓄基地、充填所
現時点で被害情報なし7.工業用水
8.コンビニ・スーパー
東北、関東、甲信の一部店舗で一時営業停止中。
9.工場等の被害状況
下請け企業の被災によってSUBARUが操業を停止するなど、サプライチェーンへの影響も生じ始めている。引き続き影響について調査を継続。
【経済産業省の対応】
10月8日13時00分 令和元年台風第19号に係る関係省庁災害警戒会議(第1回)に出席
10月8日13時05分 経済産業省災害連絡室を設置
10月9日12時10分 令和元年台風第19号に係る経済産業省警戒会議を開催
10月11日 12時10分 令和元年台風第19号に係る関係省庁災害警戒会議(第2回)に出席
10月11日 18時30分 東京電力に対して、福島第一原子力発電所における台風19号の接近に伴う防災対策の徹底について、松本現地対策本部長(松本経済産業副大臣)から要請
10月12日 10時00分 経済産業省災害対策業務室に職員参集担当
経済産業省大臣官房広報室長 野澤担当:太刀川、藤井、内田
電話:03-3501-1511(内通2276)03-3501-2857(直通)03-3501-6942(FAX)