「空気清浄機」家電屋で年末年始によく売れた3機種とイマイチだった1機種

―[家電屋さんのトリセツ]―  皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

空気清浄機の売れ筋商品は?

 前回は「家庭用炊飯器」をテーマに、家電量販店全体で「年末年始に売れた3機種とイマイチだった1機種」を解説しました。 今回も同じように「空気清浄機」の売れ筋商品をご紹介したいと思います。 人気機種はすでに品薄になっていますので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

 「空気清浄機」家電屋で年末年始によく売れた3機種とイマイチだった1機種

▼シャープ「KC-N50」

 いちばん売れた空気清浄機は、‘20年9月に登場したシャープの「KC-N50」です。型落ち、かつエントリーモデルなだけあって、実勢価格が2万円程度とお財布に優しいのが人気の理由。寝室で利用するなど、2台目に買われる方が多かった印象です。 低価格帯のエントリーモデルとはいえ、基本性能はまずまず。独自の空気浄化技術「プラズマクラスター7000」が搭載されていますし、部屋全体に風を素早くいき届ける「スピード循環気流」で、遠くのホコリも引き寄せてくれます。 パワフルな加湿を実現しながら、電気代が気にならないのもうれしいですね。フィルターも優秀で集塵と脱臭、プレフィルターの3つのフィルターが、臭いやホコリをキャッチしっかりとキャッチしてくれますよ。

▼ダイキン「MCK70X」

 次いで人気だったのが、‘20年12月に発売されたダイキンの「MCK70X」になります。実はこの空気清浄機、約1年前に公開した『「空気清浄機」家電販売員が本当に買いたい3機種と絶対に買わない1機種』で、1位に推薦したモデルでした。当時の実勢価格が7万円だったのに対して、いまは3万8000円程度とかなりお求めやすくなっています。 MCK70Xは、独自の強力な分解力を持つ「ストリーマ技術」と、小林製薬の抗菌技術を活用して開発された「抗菌加湿フィルター」を搭載。適用畳数31畳まで対応した圧倒的な清浄能力を誇ります。 搭載されたフィルターは性能の劣化がほとんどなく、10年交換しなくても大丈夫なところも特筆すべき点です。型落ちになり、本体の価格がかなり下がっているので、1年前に紹介したときよりもコスパはさらによくなっています。

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最終更新:週刊SPA!