愛知のトラフグがピンチ!? “天敵”の正体はまさかの…同じフグ科に属する「サバフグ」 地元漁師「異常だわ」 愛知・南知多町
中京テレビNEWS
全国有数の天然トラフグの産地の愛知県。これから旬の時期を迎えますが、“天敵”の出現で漁獲量への影響が心配されています。
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名古屋市内の地元の海鮮料理が売りの飲食店。「やっぱり今の時期はフグですね。10~3月までは満席になるくらいフグでいっぱいです」(晴快荘 名古屋本店 鈴木ひで子さん)中でも人気なのは地元で獲れたトラフグがたっぷり味わえるフグコース。身がプリプリの「てっさ」に、うま味が凝縮されたフグの鍋「てっちり」など、この時期ならではの冬の味覚を楽しむことができます。
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11月22日から愛知県でも会食の人数制限がなくなり、フグの消費拡大に向けて追い風かと思いきや…。「なかなか漁が思うようにいかないというのが本音。道具も傷められるので漁業者にとっては痛い」(愛知県ふぐ縄組合連合会 鈴木政彦 会長)
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「漁がうまくいかない」と話す漁業関係者。一体なにが原因なのでしょうか?愛知県南知多町にある片名漁港。三河湾や伊勢湾、渥美外海などで獲れた新鮮な海の幸が連日、水揚げされてきます。その中でもこの時期、旬を迎えるのが冬の味覚「トラフグ」。去年は34トンが水揚げされ漁獲量は全国3位。気温が下がるこれからの時期は身がより引き締まり、うま味が増すといいます。
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ところが“ある魚”がトラフグの漁を邪魔しているというのです。その“天敵”とは同じフグ科に属する「サバフグ」。体にトラフグのような模様はなく色がサバに似ているのが特徴です。
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サバフグをよく見てみると、口には鋭い歯が。「はえ縄を伸ばすと、トラフグが食ってくる。その上の枝をかんじゃう」 (漁業関係者)トラフグを釣る際に用いられるのが「はえ縄漁」。長いロープにたくさんの釣り針をつけて、トラフグを釣る漁法ですが、サバフグが、釣り針がつながっている糸をかみちぎってしまう被害が相次いでいるといいます。
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船に案内してもらい実際に、はえ縄漁に使う糸を見せてもらうと…。「これがはえ縄。この糸を切っちゃう」(漁業関係者)「けっこう硬くないですか?」(記者)「硬いよ。ハサミでも1回では切れない」(漁業関係者)鋭い歯をつかって頑丈な糸もかみきってしまうサバフグ。
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