“床拭きルンバ"は再び掃除を変えるか あのアイロボット社が「ブラーバ」で新たな境地開拓
あの「ルンバ」の衝撃は再び来るか――。
7月1日、自動掃除ロボット「ルンバ」で知られる米アイロボット社が、床拭きロボット「ブラーバ380j」を投入した。すでに約30カ国で販売されており、日本では7月4日に公式サイトのアイロボットストアで販売を開始。アイロボットの日本における総販売代理店、セールス・オンデマンド社の室崎肇社長は会見で、「靴を脱いで床の上を歩く日本の家庭は欧米よりもきれい好きが多いはず」と、普及に期待を寄せる。
ブラーバは24.4cm×21.6cmの四角形で、重さが1.8kg。B5大のサイズはルンバよりも一回り小さい。「床拭きロボット」のため、ルンバと違って吸引機構やブラシを回転させるモーターがなく、動作音が非常に静かなのが特徴だ。
布を付け、ボタンを押すだけ
使い方は、マジックテープで機体の前面に布を取り付けて、スタートボタンを押すだけ。二つのタイヤで自走しながら拭き掃除を行う。フローリングやタイルといった固い床面が対象で、皮脂汚れや食べこぼし、花粉などを拭き取ることができる。水拭き、から拭きの両方に対応している。
部屋の状態にもよるが、水拭きの場合、人間が雑巾がけをするときのように前後に動きながら、20畳の面積なら約60分かけて掃除する。取り付けられたタンクの水が少しずつ補給されるため、掃除中に布が乾くことはない。拭きぐあいについては「人が雑巾がけをしたような拭きあがり」(セールス・オンデマンド社)。同じ20畳で、から拭きであれば約30分かけて拭き上げるほか、付属のドライクロスの代わりに市販の使い捨てシートを使うことができる。
ルンバの場合、掃除が終わると自動的にホームベースに帰って充電を始めるが、ブラーバは掃除を始めた場所に戻ってくる。これは水拭きという掃除方法に対応するためだ。「水拭き後の布を放置しておくと不衛生な上、場合によっては床を痛めてしまう。掃除後の布を手動で取り外してもらうため、戻る場所はスタート地点にした」(同社)。
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