ツンデレロボ!? 日立のロボット掃除機「ミニマル」の実力をチェック

ミニマルの特徴は、その大きさと軽快さ。一般的なロボット掃除機の直径は小さいもので30cm、普通サイズだと35cm。そのためダイニングにあるイス(木製)の間を入ることができず、ダイニングテーブルの下は掃除できない製品が多い。テーブルの下を掃除できるように、「教室を掃除するときのように、イスを机の上に逆さまにして置く」というご家庭も多くあったという。

しかしミニマルは、ロボット掃除機としては超小型の直径25cmとなっており、たいていのイスの脚の間を抜けられる。しかも一般的なロボット掃除機に比べ、動きが機敏で足が速いのが特徴だ。

ミニマルならたいていのイスの脚の間をすり抜けられる、直径25cmというサイズ

そのサイズゆえの問題もある。それは、狭い場所にもスイスイ入ってしまうため、迷路の奥に迷い込んでしまいがちなのだ。とくにハマリがちなのが、壁際に設置したダイニングテーブルの下。テーブルの脚4本に、セットのイスにも4本の脚があり。テーブルにイスを入れた状態で掃除すると、ミニマルにとってはかなり複雑な迷路となる。

ツンデレロボ!? 日立のロボット掃除機「ミニマル」の実力をチェック

しかも壁際にダイニングテーブルが置いてあると、壁際沿いに部屋の輪郭を認識中に、テーブル奥の迷宮に入ってしまい出られなくな手しまうことがあった。こうなると部屋の掃除も半ばで掃除が中断してしまい、さっぱり部屋の掃除が終わっていないということになる。

もしミニマルでうまく掃除ができないという場合は、ダイニングテーブルなど複雑な形の家具のレイアウトを変えてみたり、イスを1脚だけテーブルの上に置くといいだろう。

間取りの認識中に迷路に迷い込んでしまうと、ほとんど掃除をしないまま行き倒れてしまう壁際にダイニングテーブルがある場合は、壁から25cmほど離したり、イスを1脚だけ机の上に置いてやると、迷路にハマりにくくなる

逆に言うと最初の壁際走行がさえうまくいけば、かなり部屋を丁寧に掃除してくれる。

段差やじゅうたんの乗り越えは、一般的なロボット掃除機と大差はない。キッチンマットなど軽いものは、回転ブラシに巻き込んでしまうので、テープで止めておくなどしておくといいだろう。

緑の回転ブラシ+赤い洋服ブラシのようなもので、フローリングはピカピカ

また隠れた特徴として、内蔵バッテリーの繰り返し利用回数が一般なものに比べ1,100回と、倍近く寿命が長い。通常はスマホと同様で毎日使うと1年半ほどでバッテリーの寿命になってしまうが、ミニマルは丸3年使える計算になる。

細かいことを言えば、ダストボックスとは別に本体を持ち歩くためのハンドルが欲しかった。普段使いではあまり持って移動することはないが、実験だと本体をあちこちに持ち運ぶ必要がある。そのためいつもダストボックスのハンドルを掴んで、本体を持ち上げようとして、ダストボックスをスポッ! と外してしまった。