障害物の模造品を数百個つくりテストした最新ルンバは「散らかったモノの回避性能」が格段にアップ
部屋に散らかった障害物を識別して回避
アイロボットが展開する家庭用ロボット掃除機「ルンバ」シリーズから、最新モデル「ルンバ j7+」「ルンバ j7」が登場した。【画像】障害物の回避性能がアップした最新「ルンバ」を写真で見る(9枚)
前面に搭載したカメラにより、ペットのフンや家電の電源コード類、靴下などの障害物を識別して回避。散らかった床でもきれいに掃除してくれる「ルンバ j7+」と「ルンバ j7」
従来型のロボット掃除機は、掃除をする際、床に散らばっているものを片づけるなど、あらかじめ準備が必要だった。 しかし「ルンバ j7」シリーズは、床面をカバーする広視野角のカメラを前面に搭載。目の前の障害物を識別する“Precision Vision(プレシジョンビジョン)ナビゲーション”機能により、障害物を回避しながら床掃除を完了する。 これにより、家電の電源ケーブルやヘッドホンのコード、スリッパや靴下などが部屋に散らかっていても、巻き込むことなく避けながら掃除してくれるようになり、面倒な準備が不要となった。
ペットを飼っている家庭にうれしい高度な機能
さらに「ルンバ j7」シリーズでは、ペットのうんち(固形物のみ)も回避可能に。これは愛犬家や愛猫家にはうれしい機能といえるだろう。 アイロボットジャパンの広報担当・村田佳代さんは、こうした機能の開発過程について次のように語る。「ひと言で“排泄物”といっても、その形状はさまざまです。それらすべてを上手に回避させるには、ロボットに繰り返し機械学習させる必要があります。そこでアイロボットの開発チームは、ペットの排泄物の模型を何百個もつくり、10万枚以上の模造物の画像をルンバに学習させました」
家電の電源ケーブルやヘッドホンのコード、スリッパや靴下などが部屋に散らかっていても、巻き込むことなく避けながら掃除してくれるため、面倒な準備が不要に
加えて、清掃中に回避すべき障害物が見つかった場合には、初見時は回避しながら掃除をしつつ、清掃終了後に専用のスマホアプリ「iRobot Homeアプリ」へ画像を送付。その障害物に対して今後どのように対処すべきか、ユーザーに問い合わせてくれる。「ユーザーから得たフィードバックは、当社が管理するクラウドへ任意で送信されます。世界中のユーザーから集められたフィードバックのデータベースが蓄積されていくことで、『ルンバ j7』シリーズは学習し、さらに進化していくのです」(村田さん)●横長のクリーンベースで見た目すっきり また「ルンバ j7+」には、クリーンベースと呼ばれる“自動ゴミ収集機”が用意される。掃除完了後はルンバ本体のダスト容器にたまったゴミがクリーンベース内の紙パックへ自動で排出されるため、ゴミ捨ての手間も不要となった。