サムスンが語る「Galaxy Z Fold2」ディスプレイガラスとヒンジの工夫
サムスン電子は、5日に開催した発表会「Galaxy Unpacked」で、フォルダブルスマートフォンの最新モデル「Galaxy Z Fold2」の投入を予告。そこで、ディスプレイガラスや、ヒンジに関して、同社が新たに取り組んだ工夫について紹介した。
「このガラスは折れ曲がるんです。どれだけ薄いかと言えば、人の髪の毛よりも、です」――そんなセリフで紹介された「Galaxy Z Fold 2のディスプレイガラス。表面の保護層を含め5層構造のディスプレイガラスは、強度と柔軟性という相反する要素を両立させたという。
一方、ヒンジについては、縦折りタイプの「Galaxy Z Flip」と同じく、任意の確度で開いたままにできる設計を採用。ヒンジ内部では、2つのピースが互いに上下へスライドしつつも、ピース間の摩擦により、角度をつけて立てられるようにした。カムを含め、60以上の部品がヒンジ内で一体となって動いている。
その一方で、課題となったのはヒンジ部の隙間。プレゼンテーションでは、先代モデルにおいて、砂をかけてテストするYouTuberの様子を紹介。その上で今回は、100以上のアイデアを試しながら、ようやく「スイーパー」と呼ぶ仕組みにたどり着いた。
これは、掃除機のコマーシャルから着想したもので、掃除機に用いられる炭素繊維とナイロン繊維のブラシが十分な耐久性と弾性を持つことから、0.87mmという短さにカットした上で、ヒンジ部に内蔵されることになった。「Galaxy Z Flip」でもブラシ付きヒンジが採用されており、今回、さらにそのサイズが25%短くなっている。