ロボット掃除機対決第1話 一般的なLDKで吸引力を競う!
対象としたロボット掃除機は、2014年に発売された3製品だ。
メーカー名 | ミーレ | 東芝ライフスタイル | iRobot |
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製品名 | Scout RX1 | トルネオロボ | ルンバ880 |
購入場所 | ビックカメラ | ビックカメラ | ビックカメラ |
購入価格 | 74,640円 | 73,120円 | 64,593円 |
まずは、ドイツの有名家電メーカーMiele(ミーレ)が開発・販売し、日本でも販売を開始したロボット掃除機「Scout RX1」。同社は業務用の食洗機や洗濯機でも有名で「ロゴをどこかで見た」という人も多いだろう。
続いては大幅リニューアルして、その名もスマーボからトルネオロボに変えた東芝ライフスタイルのロボット掃除機。スマーボはサムスンからOEM供給を受けていたが、「トルネオロボ」は東芝が遂に本気を見せ、完全自社開発したロボット掃除機だ。
3台目は、ロボット掃除機の王者iRobotから最新モデルの「ルンバ880」。ロボット掃除機の代名詞とも言えるルンバは、唯一ロボット専業メーカーが開発、製造しているテクノロジーが詰まった製品であり、世界中で圧倒的なシェアを誇る。国内での人気も高く、ルンバを置いていない量販店はないと言ってもいいほどだ。
飾り気のないシンプルなデザインが好きなファンも多いミーレ。名前は知らなくても、赤いロゴでピンとくる人も多いだろう本体から飛び出した集塵ブラシで、壁ぎわのゴミを逃さずかき集めるトルネオロボ。充電ステーションに合体すると本体のゴミを自動的に吸引するため、ゴミ捨てがラクになったこれまでのブラシでゴミをかき出して吸い込む方法ではなく、2本の特殊なローラーでゴミをかき出し、強力に吸い込むルンバ880。新しいブラシを採用しており、メンテナンスも楽になったScout RX1の吸い込み口トルネオロボの吸い込み口ルンバ880の吸い込み口この3台をリビングダイニングとキッチンがつながった、ごく一般的な間取りでテストしてみた。広告や記事では動きを分かりやすくするために、家具もないような四角い部屋で実験や説明をすることが多いが、実際の家では、リビングダイニングとキッチンが廊下でつながっているという間取りも多く、実力が分かりにくいからだ。
写真のとおり、本体の大きさはどれも同じ。トルネオロボのみブラシが飛び出している擬似ゴミはコーヒーのかすと、人工授粉用のパウダー。キッチンマットを絨毯に見立てて、フローリング以外でもキレイにできるかを確かめている。なお、マットは軽くめくれるため、テープで床に固定している実験内容は、先の間取り図のピンクの部分には、コーヒーを入れた後の出しがらや、パウダー状のゴミ、糸くずなどを規定量セットして、各社のロボット掃除機が自動モードでどれだけキレイにできるかを試すというものだ。
青線枠内が掃除した部分。緑色の線は家具を示し、色が塗ってある家具は掃除機が潜り込めないもの。ピンクはテスト用のゴミを設置した箇所。カメラは天井付近に3台設置して、1秒間隔で撮影した。充電台(スタート位置)は右側中央のドアの横また、キッチンとつながっているLDKの間取りで各ロボット掃除機がどのような動きをするか、どのようにごみをとっていくのかを見るため、部屋に3台のカメラを設置してコマ撮りし、時間を早回ししたムービーも用意する。
今回実験したのは、キッチンとリビングが一緒になった約15畳の間取り。家具などがおいてあるスペースを除くと約13畳ほどのスペースだ。