ロボットにどれほど「リアル」を求めますか?

ロボットにどれほど「リアル」を求めますか?

 ロボットにどれほど「リアル」を求めますか?

ロボットのデザインって、ゴールはリアルな人間なんですかね。先日、表情がめちゃくちゃ豊かで人間味溢れるロボット「Ameca」の記事を公開しました。顔をしかめたり、息をのんだり、瞬きしたり、その様子はとってもリアルです。で、見ていて思ったんですよ、ロボットに求められるリアルさってどれくらいなのだろうって。【全画像をみる】ロボットにどれほど「リアル」を求めますか?

あなたのタスクはなに?

まず、リアルさが必要かどうかは、ロボットが何に使われるかによると思います。例えば、災害やインフラメンテで活躍が期待される小型ドローンロボや、みんな大好き床掃除のルンバなんかがそうですが、タスクによってはヒト型じゃない形状の方が適している場合もあります。では、タスクがより一般的なアシスタントロボはどうでしょう。空港やモールでサポートしてくれる案内ロボ的なやつ。人間と同じような豊かな表情、もっと言えばそもそも人間みたいな顔って必要ですか?ロボットに人間味を求める人は少なくないようです。ロボットの顔モデル募集という話があります。アシスタントロボ用に顔の使用権売ってくれって話なのですが、これはつまりアシスタントロボにリアルさを求めているということですよね。表情や動きを人間に寄せるという研究は高尚であり、テクノロジは最先端で素晴らしいと思いつつ、フツーの人である私個人の意見でいえば、ロボットには未知の生物だけど愛らしいキャラっぽい見た目でいてほしいと思います。コミュニケーションがとれるキャラ。魔法少女のお供的なヤツが理想です。リアルで微細な表情の変化よりも、愛嬌ある大袈裟なくらいの表情がいいです。困った時は目がバッテンになって舌がでちゃうくらいでちょうどいい。キャラっぽいロボを好む理由を考えてみると、単純にヒトじゃないのにヒトの形をしているモノが怖いから。リアルなロボットのくせに、何かどこかしらぎこちないことが怖いわけです。では、ロボットの動きも思考も質感も何もかもがリアルになれば怖くないのか…。ヒトもロボも区別がつかなければ、いっそ怖くないのかもしれません。でも、ロボットの人権とか、ヒトとロボの区別がつかない社会とかSFすぎてまた別で怖い。つまり、私は、ヒトの形をしているのは人間のみじゃないと不安だというなんとも人間らしいエゴから、ロボットにキャラぽさを求めているわけです。だから思うんですよ、ほぼ人間レベルでリアルなロボットを求めるのってどんな時なの? 人間ができない仕事を行うロボは、タスク特化型がよし。人間の補助を行うロボットは、腰・膝などのサポーターやコルセット型でよし。アシスタント的なロボたちはキャラ系だとして、アートの世界は逆にヒト型である必要はなし。『her/世界でひとつの彼女』的な話になると、あれは実態がないことが気持ちが膨らんだ理由(好きに想像を膨らませられる)だと思うので、物理的ロボじゃなくていい。ロボットにどれだけリアルさを求めますか?リアルなヒト型ロボットってどんな場面で使いたいですか?ロボにはキャラ派の私としては、単純に他の人の意見が気になります。だって、ドラえもんがヒト型だったら、こんなに長く愛され続けていない気がするから…。

そうこ