完璧なお母さんは目指さない!【山口もえの進化系幸せ家族】
一男二女の母としても日々奮闘中の山口もえさんが、5人家族の日常と、幸せを見つけるヒントをお届け。ステップファミリーという新しい家族の形【山口もえの進化系幸せ家族】
1日1日で考えず、長い目で物事を見るようになりました
昔は、自分の中で「妻とは」「母親とは」みたいなのがすごくありました。もちろん「料理はすべて手作りしなきゃ」と思っていたし、「ご飯、おみそ汁のほかに主菜と、副菜が 2、3品は当たり前」とか。でも今は「一汁三菜のご飯が毎日並ばなくても、今日はラクに丼もの。でも納豆だけつけようかな」とか「1週間で考えたら、他の日で補えば大丈夫じゃないかな」と思えるようになりました。1日1日で考えるというよりも、もう少し長いスタンスで物事を見られるようになりました。お母さんをやっていると、「もう今日はご飯作れない......」という日があるじゃないですか。今はコロナ禍だから、なかなかみんなで買い物には行けませんが、そういう日は子どもたちとスーパーやコンビニに行って、「今日は特別デーだよ。晩ご飯に好きなもの買っていいよ!」って 言うんですよ。そうすると、「ええ! やった! 本当? 何買ってもいいの?」と言って、だいたいカップラ ーメンを持ってきます(笑)。「え、本当に、本当に食べていいの?」とか言いながら。そうやって「今日はなんでもいいよ」という日を設けると、私もすごくラクで、子どもたちにとってもすごく特別な日になって、お互いにハッピーになるんです。もちろん毎日続いてしまうのは良くないと思います。でもたまにですし、「もう限界」ってときはとことんラクをしたほうが、お母さんの精神的にも良いと思うんです。
壁へのお絵描きもシール貼りもすべて「アート」!(笑)
掃除も、昔は毎日、家を出る前に掃除機をかけないと出られなかったんですね。それを、5 年くらい前かな。ある時ママ友に言ったら「えっ、毎日かけてるの?」って驚かれて。「えっ、毎日かけてないの?」って。(笑)毎日かけなくてもいいんだってわかったので、今は出かけるときのルンバ任せです。思えば、「主婦が家を守らなきゃいけない」みたいな考えがすごく強かったと思いますね。だから14年前に長女が生まれて、まだ小さかった頃は、壁や家具にシールでも貼ろうものならすぐに剥がしていたし、絵を描いたらすぐに消していたし。あの頃は、長女にすごく悪いことをしてしまったなって思うくらい。3人目が生まれてからは、貼りっぱなし、描きっぱなし。なぜか壁に絆創膏が貼ってあったりもします。それすらアートとして見られるようになったのは、最近ですね。3人目が生まれてからの価値観の変わり方は、すごく大きいかな。