【注意喚起】蒸気Vapeが爆発→破片が口を貫通して脳に到達して死亡
Tarrant County Medical Examinerによると、テキサス州フォートワースに住む24歳の男性が、蒸気Vapeの爆発が原因で大腿動脈から脳にかけて重傷を負い亡くなりました。同様の事故は増加しているようです。
Fort Worth Star-Telegramによると、死亡したのはウィリアム・ブラウンさん(24歳)で、彼は地元のVape店でVapeを購入後、駐車場に停めてあった車の中で試そうとしたところ、爆発事故にあいました。ウィリアムさんの祖母アリス・ブラウンさんは、ブラウンさんは喘息持ちで喫煙者ではなかったと話しています。報告によると、Vapeを使ったのは今回が初めてだったとのこと。
「口に咥えるとVapeが爆発しました。破片は口の中を貫通したんです」「レントゲン撮影で血液が脳に流れる場所に金属片が刺さっているのが見つかりました」とアリスさんはアメリカのテレビ局WFAAに話しました。
ウィリアムさんは車の外で倒れているのが発見され、2日後に病院で亡くなりました。
米GizmodoはTarrant County Medical Examinerにメールして、ブラウンさんを死にやったVapeのブランドを確かめようとしましたが、未だ返事はもらえていません。詳細が分かり次第記事を更新する予定です。
Vapeの爆発が原因の死亡事故はこれが初めてではありません。去年5月、Vapeの爆発で飛び散った金属片が脳を傷つけ、フロリダ州セントピーターズバーグ在住の男性が命を落としました。この事故では、警察が「改造」されたVapeを使用していたと発表しています。ひとことで「改造」と言っても、バッテリーからの電流を調整するため回路基板であるサーキットボードを外したものを指しています。
長期にわたって追跡しているわけではないので、同様の事故がどれくらいの頻度で起こっているかはハッキリとはわかっていません。ですが、米国消防局は2009年から2016年の間に、Vape爆発に起因する事故が少なくとも195件発生したと2017年に発表しています。そのほとんどで引火しており、133件が負傷事故となっています。
去年、UNT保健科学センターの公衆衛生学部長を務めるDennis Thombs氏は、米国内でのVapeの爆発事故の件数が実際の数よりも少なく報告されている可能性があることを結論付ける研究を発表しました。2015年から17年の間に、米国内で2035件の電子タバコ爆発が原因の火傷事故が起こっていると推定しています。「電子タバコ装置に対する規制と、電子タバコの怪我に対する監視の改善が急務です」とThombs氏は記しています。
Vapeに含まれるリチウムイオン電池は揮発性が高いため、強力な装置、特に改造されているものを購入するときは注意が必要です。
Source: Star-Telegram