本体30杯分のゴミを格納できる紙パック式ステーション、マップと清掃状況を学習して次回はもっと賢く掃除できる新「ルンバi7」
ルンバ900シリーズの後継となる最上位モデルのロボット掃除機。いずれもロボット掃除機本体の性能は同じで、「ルンバi7+」には掃除機が吸引したゴミを自動で収集する「クリーンベース」が付属する。
特徴である、iAdapt3.0ビジュアルローカリゼーションとImprintスマートマッピングにより、搭載するカメラとフロアトラッキングセンサーなどから、ルンバ自体の自己位置を把握するとともに、フロア全体のマップを作成。マップと清掃状況を記憶して、次回の清掃に反映できる学習機能を持つという。
ルンバ900シリーズでは、作成したマップは掃除の度に消去していたというが、本機では、例えば前回の清掃で家具にぶつかった場合は、次回の清掃ではその場所を避けて移動するという。また前回の清掃で把握した部屋の家具の配置を元に、次回は最も効率の良い清掃経路を判断して掃除するなどの行動をとれるとしている。
また最大で10個の間取り図を作成でき、その間取り図についても、例えば前回の清掃時と比べてダイニングのイスが移動しているなどの家具位置の補正も自動で行なえるという。そのほか、掃除を終えた場所としていない場所を正確に記憶できるため、1回の掃除も、より効率的な経路で行なうことができるいう。
作成した複数の間取り図を記憶できるだけでなく、それらの部屋をリビングやキッチン、寝室といった部屋の種類で記憶できるため、掃除したい部屋だけを指定した清掃も可能となる。
この進化の前提には、ロボット掃除機自体の処理能力の向上がある。例えば、ルンバe5は32MIPS、ルンバ980は293MIPS、ルンバi7は9,880MIPSとなっており、処理性能の向上によりiAdaptを3.0に進化できたとする。
ここから4コマで清掃効率の差を見ていく。各画面とも左がiAdapt2.0を搭載するルンバ980、右がルンバi7での清掃 ルンバi7では、効率的に清掃できるよう、経路が計算されていることが分かるロボット掃除機の処理能力の違い、左からルンバe5は32MIPS、ルンバ980は293MIPS、ルンバi7は9,880MIPS