Amazon Alexa(アレクサ)にできること | 対応スマートスピーカー・機能・スキル
AmazonのAIスピーカーに搭載「Alexa(アレクサ)」
Alexa(アレクサ)は、Amazonが開発・提供するスマートスピーカー(AIスピーカー)「Amazon Echo(エコー)シリーズ」に搭載されているAIアシスタントです。
この記事では、アレクサを使ってできることやスキルと呼ばれる機能を解説します。
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スマートスピーカーとは
最近、スマートスピーカーと呼ばれるAIによる対話型の音声操作機能をもつスピーカーに注目が集まっています。
スマートスピーカーはAIスピーカーとも呼ばれ、AIによる優れたアシスタント機能と音声対話をすることで、必要な情報を検索したり、連携している家電の操作を行ったりできます。
スマートスピーカーの先駆けとして登場したのが「Amazon Echo(アマゾンエコー)」です。
これはアマゾンが2014年にリリースしたAI搭載スピーカーで、リリース後すぐにアメリカで大ヒットを記録しました。
その後、グーグルやアップル、マイクロソフトなどが続々とスマートスピーカーをリリースし、IT業界全体でもっとも注目を集める製品分野の一つとなりました。
Amazon Echoとはどのようなスマートスピーカーなのかについては、次の記事で詳しく解説しています。
Amazon Echoとは?Alexa搭載スピーカーの基本機能・コマンド例、スキル・拡張Amazon Echo(アマゾン・エコー)は、Amazonの開発した、声で操作できるデバイス「スマートスピーカー」...詳細を見るAIアシスタントとは
AIアシスタントとは、高度な音声認識技術と言語処理を組み合わせ、ユーザーの音声による問いかけに対し、適切に回答したり要望に応えたりする機能やサービスを指します。
AIのディープラーニングによる音声認識の精度を背景に、現在多くのAIアシスタントデバイスが登場しており、アレクサはその先駆け的な存在として認知されています。
AIアシスタント「アレクサ」にできること
シェアナンバーワンのAmazon Echoに搭載されたAIアシスタント「アレクサ」は、何ができるのでしょうか。
音楽の再生・停止・ジャンル指定再生ができます。Amazon MusicやApple Music、Spotifyの音楽ストリーミング配信サービスを利用でき、「アレクサ、音楽をかけて」と言うだけで操作可能です。
Amazon Echoには、ラジオの再生機能もあります。そのため、「アレクサ、ラジオをかけて」と声をかければ、すぐにラジオの視聴ができます。
Amazonは、Kindkeにて電子書籍を閲覧できます。Amazon Echoでは、この電子書籍の文字を音声として読み上げる機能があります。
料理中、手が離せたいときに「アレクサ、10分タイマーをかけて」と言えば簡単にタイマーセットができます。
「アレクサ、明日7時に起こして」と言えば、7時に目覚ましをかけられます。
「アレクサ、テレビを点けて」や「アレクサ、電気を点けて」などのように、声だけで簡単に家電を操作できるため、リモコンを探す必要がなくなります。
家電はアレクサ対応の家電にするか、今の家電の場合は「スマートリモコン」につなげることで、スマートホームを実現できます。
アレクサを使った会話は、ハンズフリーで簡単です。アレクサを持っている相手と連絡先を交換すると、「アレクサ、お父さんに電話して」というように簡単に電話ができます。
他にも、「アレクサ、メッセージを送って」と話しかけ、メッセージを録音し、送信する機能もあります。
Amazonプライムと連携しているので、声だけでショッピングができます。
「アレクサ、クックパッドでハンバーグのレシピを教えて」と言えば、すぐにレシピを検索してくれます。
また、スキルを追加すれば、音声で居酒屋やファストフードの予約注文が可能です。
牛丼チェーンの「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは、アレクサのスキルを開発し、2017年11月からアレクサでの「すき家のお弁当注文」を開始しています。
最近追加されたアレクサスキルのなかには、被災地(平成30年7月豪雨など)に寄付金を送れるものがあります。
これはアマゾンが日本赤十字社と災害に関する連携協力体制を強化するためのパートナーシップ協定を結んだことに端を発するものです。
「アレクサ、赤十字で100円の寄付をして」というふうに依頼すると、声だけでAmazon Payから日赤への寄付が可能になるというものです。
2018年の調査によると、アレクサのユニークな特徴として、他のAIアシスタントよりも質問を理解して回答しようとした割合である「回答施工率」の伸びしろが高いことがわかっています。
そのため、質問に対してジョークで回答する割合も高いといわれ、さらにユーザーとの過去の会話を記録して対応に反映するといった試みもなされています。今後さらに賢く親しみやすいAIとしての地位を磐石にしそうです。
アレクサができる最大の特徴は「スキル」
Amazon Echoに搭載されたアレクサに対して「アレクサ、〇〇して」と要望を出すと、対応した機能やサービスをアレクサが実行してくれます。
これが基本的な使い方で、たとえば「アレクサ、今日の天気は?」と聞くと該当地域の天気を教えてくれます。同様に「アレクサ、音楽をかけて」とお願いすると、登録している音楽を流してくれます。
さらに、アレクサはスキルとよばれるプラグインの機能を覚えられます。
日本向けのものだけで、すでに3,000種類以上のスキルを選択でき、現在も増加し続けています。
Amazon Echoからアレクサにスキルを覚えさせる具体的な手順と使い方を説明します。
アレクサのスキルセクションで対象のスキルを有効にし、同じように「アレクサ、(スキル名)を開いて」と要望を声に出すだけです。
これでアレクサにニュース記事を読み上げてもらったり、銀行の残高や入出金明細を確認したりするなど、さまざまな情報を得られます。いわばスマートフォンのアプリのようなものだと思えばよいでしょう。
個別のスキルに関してはアマゾン公式サイトにおすすめのスキルが掲載されています。
アレクサ対応のスマートスピーカーが増加中
アレクサ搭載機器によるスマートスピーカー市場の活性化に便乗し、Amazon Echoに続くアレクサ対応のスマートスピーカーも続々登場しています。
まず、アマゾンはAmazon Echoに続く純正品として、より安価にアレクサを活用できる「Amazon Echo dot(エコードット)」をリリースしました。さらに最新商品として「Echo Spot (エコースポット)」をリリースして人気を集めています。
Echo Spotのイメージ。円形のスクリーンによってさまざまな情報やコンテンツを可視化できる
Echo dotは、安価にアレクサを活用できるスマートスピーカーであり、Echoよりもコンパクトで取り回しがきくのが特徴です。Echo Spotは他のEchoシリーズの機能に加え、さらにスクリーンが付属され便利になったタイプです。ニュースや楽曲名、天気予報などの視覚的な確認に役立ちます。
モバイルバッテリーやワイヤレス充電器などで知られるアンカーも、アマゾンアレクサを搭載したスマートスピーカー「Eufy Genie(ユーフィジェニー)」を発売しています。
これまでは招待制での販売でしたが、現在は招待不要で購入できます。価格も4,000円台と、よりリーズナブルにアレクサと対話が楽しめます。
Amazon Echo同様、天気予報やニュースなどの基本的な情報から、家電の操作など幅広く応用可能です。
キッチン周りに対応したアレクサ対応スピーカーも登場しています。
イギリスのオーディオメーカーであるアイボックスは、キッチン用アレクサ対応スピーカー「Ellipsis(エリプシス)」をリリースを9月1日にリリース予定です。
キッチンの壁にある電源ソケットに刺して利用できるのが特徴で、天気やニュースといった基本的な情報から、専用のアプリで料理のレシピを入手できます。
サイズは小さいものの、2ワットのスピーカーから良質な音楽も楽しめます。
アレクサはスマートスピーカーだけに搭載されているわけではありません。
実は、AndroidスマホのAIアシスタントとしてアレクサを設定できるのです。
Android製品では、グーグルのAIアシスタントがAIアシスタントを担当するのが通例でした。しかし、最近のアレクサの人気と精度アップを背景に、アンドロイド端末の標準アシスタントをアレクサに変更できるようになったのです。
変更方法は簡単で、Google Playからアレクサのアプリをインストールし、アンドロイドの設定メニューから「Amazon Alexa」を選択するだけです。
Androidスマホからもアレクサを利用できるのは、Amazon Echoに慣れ親しんでいる人にとって魅力的でしょう。
アレクサの誤作動も報告されている
いまや世界中で人気を博しているアマゾンアレクサですが、同時に誤作動による弊害も報告されています。注意喚起も兼ねて、現在報告されている誤作動について紹介しておきます。
アマゾン「アレクサ」誤発注、言い間違えたら法的にどうなるのか?普及が進むスマートスピーカー。話しかけるだけで、ネット通販を介して買い物までできてしまう。しかし、誤って注文してし...詳細を見るアレクサには、非常に高性能な音声認識技術が使われています。
しかし、その高性能ぶりが災いして、ニュースの音声をアレクサが注文と勘違いし、ユーザーが頼んでもいない商品が注文されてしまう事例が報告されています。
誤発注は数件ではなく大量に発生したため、アマゾン側は、誤発注されてしまった商品のキャンセルと払い戻しができることを明らかにする事態となりました。
Amazon Echoは音声注文を禁止したり、認証コードを確認したりする設定が可能です。その設定を疎かにしてしまったがゆえのトラブルだったようです。
室内が無音状態の際に、アレクサが突然「目を閉じるたびに見えるのはただ、人々が死ぬ姿だけ」と言い出したと、サンフランシスコ在住の男性が報告。意味深な発言であるとSNSで話題になりました。
アレクサが突然笑い出した事例も多数報告されています。
今年の3月ごろから、夜中にアレクサの笑い声が響いたという不具合報告がされるようになり、その不気味さに恐怖したユーザーも少なくないようです。
この「笑い出す」という不具合についてはアマゾン側も認識しているようで、修正に取り組んでいるとしています。
特に上述の「人々が死ぬ姿だけ」発言同様、周囲が無音でも発生してしまうところが不気味で、気持ち悪さを感じたユーザーも少なくないでしょう。
今後、こういった不具合は改善されるはずですが、いまだ知られざる「怪発言」も存在するのかもしれません。
広がるアレクサの可能性
Amazon Echoに搭載されている高性能AIアシスタント「アレクサ」について、その特徴やスキルについて解説してきました。
アレクサを搭載したスマートスピーカーが続々登場していることからもわかるように、今後、さらにアレクサをはじめとするAIアシスタントの著しい発展が見込まれます。
いくつかの誤作動も確認されているようですが、それでもAIと対話しながら情報収集したり、問題を解決したりできるメリットはそれを補って余りあるでしょう。
IT業界では今もっとも注目すべき分野であることは間違いありません。ぜひこの機会にスマートスピーカーを導入して、その利便性を体感してみてはいかがでしょうか?
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