米GM、「車載用アレクサ」を車内インフォテイメントに採用。ナビや音楽などを音声操作可能に
米ゼネラルモーターズは9月25日(現地時間)、同社のブランドであるシボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの各モデルに、2020年上半期からAmazonのAI(人工知能)音声サービス「Alexa(アレクサ)」を導入すると発表した。
GMではユーザーの多くが自宅と車内で同じ音声アシスタントサービスを利用したいと考えているとの調査結果を受け、GMモデルの音声サービスとして「Alexa Auto(車載用アレクサ)」のSDK(ソフトウエア開発キット)を採用。2018年以降の4G LTE回線とGMのソフトウェア更新に対応したインフォテイメントシステムを搭載する乗用車、トラック、クロスオーバーモデルで車載用アレクサが利用できるようになる。
車載用アレクサを使うことで、ユーザーはクルマの運転中にステアリングから手を離したり、道路から視線を動かしたりする必要もなく、簡単な音声コマンドを使ってカーナビの目的地設定、利用可能なストリーミングサービスによる楽曲選択、Bluetooth接続したスマートフォンによる音声通話、ニュースの確認などを利用可能。さらに自宅の照明や空調といったスマートホーム機器の操作、インターネットショッピングでの買い物といったアレクサの機能も利用できる。
アレクサに語りかけることで、カーナビによる周辺検索やストリーミングサービスなどの音楽再生、自宅のスマートホーム機器の操作などが可能になる発表内で米ゼネラルモーターズ グローバル・コネクテッド・サービス担当副社長のサンティアゴ・チャモロ氏は、「GMのソフトウェア更新対応のアプリケーションフレームワークおよび車載ネットワーク機能により、すでにGM車を所有しているお客さまに対しても、その車両の機能を拡張できる新たなテクノロジーを提供することができます。われわれは常にお客さまのご意見に耳を傾け、お客さまの望むような音声サービスを提供するべく尽力しており、アレクサの導入もその1例です」と説明。
また、AmazonのAlexa Auto担当副社長を務めるネッド・キュリック氏は、「お客さまは、すでにご自宅でのアレクサに満足されており、間もなく外出時にもクルマでアレクサを連れて行けるようになります。GMとの提携により、お客さまがより便利に、より楽しく、より豊かにつながるよう支援できることを喜ばしく思います」とコメントしている。