新型スズキ・アルトは94万3800円〜137万9400円。NAエンジン仕様のほか、マイルドハイブリッド仕様を設定
■「スズキ セーフティ サポート」と6エアバッグが全車に標準装備
2021年12月10日(金)、スズキは9代目の新型アルトを発表しました。発売は12月22日になります。
初代アルトは1979年5月に商用バン規格として誕生し、物品税が掛からないことで全国統一で47万円という、衝撃的な価格破壊を伴って登場しました。当時の鈴木 修氏が「ゲタ代わり」として社長就任翌年に送り出したモデル。スズキのみならず、その後の軽自動車そのものの躍進を支えたモデルでもあります。
新型アルトには、従来の「R06A」型エンジンとエネチャージの組み合わせに加えて、「HYBRID S」「HYBRID X」には、新たに「R06D」型エンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせを用意。
トランスミッションは、燃費性能向上に寄与する新しいCVTのみとなっています。
ベーシック系の軽自動車らしく低燃費が自慢で、「HYBRID S」「HYBRID X」の2WD車のWLTCモード燃費は、軽トップの27.7km/Lを達成しています。
走りでは、低燃費と軽快な走りを両立する軽量、高剛性のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用をはじめ、環状骨格構造や高減衰マスチックシーラーの採用により、操縦安定性や乗り心地、静粛性を高めたとしています。
安全面でも従来の軽ハイトワゴンなどに搭載されていた装備も用意されています。
視認性を高めるためガラスエリアが拡大されたのをはじめ、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキの「デュアルカメラブレーキサポート」などを含めた「スズキ セーフティ サポート」と、6エアバッグが全車に標準化されたのも朗報です。
さらに、必要な情報がフルカラーで見やすく表示されるヘッドアップディスプレイが「HYBRID X 全方位モニター付ディスプレイオーディオ装着車」「HYBRID X 全方位モニター用カメラパッケージ装着車」に採用。ステレオカメラで認識した道路標識をヘッドアップディスプレイに表示する標識認識機能も搭載されています。
この全方位モニター用カメラ装着車には、狭い道でのすれ違い時の接触防止をサポートするすれ違い支援機能も用意されていて、取り回しに不安のある方も安心です。
パッケージングの進化も図られています。先代よりも全高が50mm、室内高が45mm、室内幅が25mm拡大されたことで、キャビンの拡大が図られたほか、フロントドア開口部の高さも拡大。これにより、前席の乗降性を高めました。
インパネには、ドライバーから手の届く位置に収納スペースが豊富に配置されたほか、前席両側から使いやすいUSB電源ソケット(2個)を「HYBRID X 全方位モニター付ディスプレイオーディオ装着車」「HYBRID X 全方位モニター用カメラパッケージ装着車」に装備。
さらに、スズキ国内初となる7インチのディスプレイオーディオが設定されています。こちらは、「HYBRID X 全方位モニター付ディスプレイオーディオ装着車」「A」「L」「HYBRID S」に、バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ装着車としてメーカーオプション設定。
同ディスプレイでは、バックアイカメラや全方位モニターの映像が表示できるほか、車両情報などの確認も可能。また、ヘッドアップディスプレイでは、交差点案内などの表示もされます。ほかにも、スマホ連携によるナビ表示、音楽の再生など、充実した機能も搭載されています。
●価格・660cc NAエンジン搭載車「A(2WD)」:94万3800円 「A(4WD)」:107万5800円「L(2WD)」:99万8800円 「L(4WD)」:112万9700円・660cc NAエンジン+マイルドハイブリッド「HYBRID S(2WD)」:109万7800円 「HYBRID S(4WD)」:122万8700円「HYBRID X(2WD)」:125万9500円 「HYBRID X(4WD)」:137万9400円
(塚田 勝弘)
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