【整備士が教える】自分でできる車の整備方法とプロに頼むべきケース
自分でできる車の整備は、たくさんあります。慣れれば数分で終わるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
まずはタイヤのチェックからです。
タイヤは、下記3点をチェックしましょう。
タイヤの溝にはスリップサインというものがあります。もし、このスリップサインが現れていれば、タイヤの溝の深さが不十分。タイヤ交換のタイミングです。
また、空気圧が下がりすぎていたり、タイヤのヒビ割れがひどかったりする場合も、事故につながる恐れがあり、交換が必要になります。こまめなチェックを心がけていきましょう。
ワイパーは目視や実際に使用してみて、下記2点を確認しましょう。
ワイパーは拭き取りが悪ければ、交換時期です。またゴムが劣化すると破れたり、拭き取り面が曲がって耳障りな音を立てたりすることがあります。このような状態となった場合も、交換時期です。
ヘッドライトは、実際に点灯させてみて確認します。
電球が切れていると、ヘッドライトは点灯しません。また左右で色が違う場合は、どちらかの電球が切れかけている場合もあります。このような場合は、電球の交換を行いましょう。
なお、電球の交換は、自分でも行えます。交換時の注意点は、下記3点です。
慣れてきてコツをつかむと簡単なので、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
ウォッシャー液とは、フロントガラスが汚れている場合に、視界を確保するために使用するものです。使うと減るため、定期的に補充するようにしましょう。ウォッシャー液のタンクは、通常、エンジンルーム内にあります。カーショップなどで、ウォッシャー液を購入して補充しましょう。ウォッシャー液には撥水効果のあるタイプなど、さまざまな種類がありますが、自分の好みで選ぶとよいでしょう。
エアコンフィルターは、意外と汚れていることが多いパーツです。多くの場合、グローボックスの奥に取り付けられています。そのため、グローボックスを外して、汚れ具合を目視で確認しましょう。汚れている場合は、交換となります。
メーカーでは1年ごとの交換が奨励されていますが、あまり車に乗らない場合は1年たっても汚れていないこともあります。そのため、目視での判断で大丈夫です。
エンジンオイルは、車の整備のなかでも、最も大切な項目です。交換頻度の目安は、走行距離で3000㎞~5000㎞が一般的。
チェック方法は、エンジンルーム内にある「オイルレベルゲージ」で、オイルの汚れ具合や量を確認します。ゲージには上限と下限のしるしがあるので、その範囲内にオイルがついていれば正しい量のオイルが入っていると判断できます。また、色の確認も大切です。エンジンオイルは汚れてくると真っ黒になります。エンジンオイルは、こまめにチェックしましょう。
「ファンベルト」と呼ばれる、補機ベルトのチェックも大切です。ベルトにひび割れがないかどうかを確認しましょう。頻繁に確認する必要はないものの、ゴムが劣化していると、エンジンルームからキュルキュルと音がすることがあります。劣化が見られた場合は、早めの交換がおすすめです。
あまり車に乗っていない場合や年式の古い車は、バッテリーの劣化によりエンジンがかからなくなる可能性が高くなります。そのため、バッテリーが劣化していないかを確認しましょう。
バッテリーのチェックでは、下記3点を確認します。
バッテリー液の量については、メンテナンスフリーバッテリーであれば、確認する必要はありません。それ以外のバッテリーの場合は、側面に「UPPER」「LOWER」という線が書かれているので、その範囲内に水が入っているかを確認しましょう。もし、少なければ継ぎ足しましょう。
製造年月日については、もし3年ほど経過していれば早めの交換がおすすめです。
また、電圧の確認に関しては、専用の機器が必要です。機器を自分で購入するか、整備工場やガソリンスタンドなどでお願いしてもいいでしょう。