「自作スマートホーム」はアイデア勝負! 身近な材料で「防犯システム」や「空きトイレ表示」をDIYしてみた
まず一番簡単にできるのは、スマートLEDライトを使った防犯システムだ。これは警察から聞いた話なのだが、空き巣がまず狙うのは、いつもは駐車している車がない家。さらに夜なのに電気がついていない家だという。どちらも散歩をするフリなどをして、見ただけで留守と分かるので、空き巣のいい判断材料になるそうだ。
部屋や玄関などに指定時間になるとライトがつく、超簡単な防犯システムだが、効果大!そこを逆手に取るのが、今回のスマートハウスセキュリティ。たとえ家を空けていても、決まった時間にLEDライトをつけるようにしておけば、あたかも人がいるように見せかけられる。
そんなシステムの構築は一瞬! スタンドライトの電球をスマートLEDライトに差し替えて、電源スイッチを常にON。ただ、最近は電球式のスタンドライトなんて売ってないので、ホームセンターで電球ソケットと電線を買ってきて自作するのが、一番安くて早いかも?
自作するのに必要なのは、次の部品。
レセプタクル(E26) | 1個 | 500円ぐらい |
電線(7Aか12A) | 数m | 500円ぐらい |
コンセント | 1個 | 300円ぐらい |
レセプタクルというのは、簡単に言うと電球ソケット。ネット通販などで探す場合は、こっちの難しい用語の方がヒットするはず。プラスチック製と陶器製があるが、LED電球はそんなに熱を持たないのでプラスチック製でOK。ただし、サイズはE26というものを選ぶこと。これは普通の電球ソケットのことで、ねじ込み式(エジソン式)で直径26mmという意味となっている。ダウンライトなど、電球よりひと回り小さいE17というものもあるので注意して欲しい。
電線は、7A(アンペア)か12Aまでのものを必要な長さだけ確保する。切り売りで買うと7Aという表記ではなく、太さの0.75mm2、12Aの1.25mm2と書かれている場合がある。
さて、実際の作り方は、こんな感じ。まずレセプタクルのフタを開けるなどして、電線をつなぐ端子が見えるようにする。
このレセプタクルはネジ式になっていて、回してカバーを外す次に電線の皮を2cmほど剥いて、よじったあと、レセプタクルのネジに巻きつける。このときのポイントは、ネジに対して時計回りに電線を巻きつけ、電線の先端を被覆の付いている側の下を通すこと。これはネジを締めるときは右回し(時計回り)にするので、ネジを締めたときにしっかり電線が端子に圧着されるためだ。
ネジに時計回りに巻きつけ、電線の先端は被覆の下に来るように電線を巻きつけたネジを端子にネジ止めする電線を反時計回りに巻きつけると、ネジを締めると電線がバラけて接触不良やショートなどの原因になるので注意すること。また、ネジを締める強さは、電線を軽く引っ張って抜けなくなる程度でOK。あまりネジを締めすぎると、電線を引きちぎってしまう恐れがある。
ちなみに筆者は楽してキッチリ作れるツールがいろいろあるので、ちょっとズルをさせてもらった。
ワイヤストリッパというツールで皮むきして、圧着端子という丸い穴の付いた端子を電線に圧着圧着するしないに関わらず、2本で1組になっている電線を、レセプタクルの両方の端子に繋げたら、ソケットの工事は終わり。
ソケット側はできあがり! あとはコンセントをつけるだけ電線の反対側はレセプタクル同様にコンセントをネジ止め。
コンセントもネジで止めて完成!あとはスマートLEDライトをレセプタクルにねじ込んで、コンセントを差し込めばライトが点灯する。
レセプタクルにスマートLEDライトをねじ込んで、コンセントを差し込めばスタンドの完成あとはスケジュール機能を使って、毎日同じ時刻にライトを点灯させるようにすればいい。よりリアルに見せるなら、寝る時間になったらLEDライトの明るさを暗くするなんてことも可能だ。
スマートLEDライトのスケジュール機能を使い、定期的にスイッチをONにする。LEDの明るさも調整可能だまた、コンセント式の安いラジオなどを使い、その電源をスマートプラグでスケジュール予約すれば、いかにも人がいてラジオやテレビを楽しんでいるような偽装もできる。
なお、スマートLEDライトとスマートプラグは、ONとOFFの時刻を1分刻みで指定でき、曜日に応じて時刻を変更することもできる。