日産ノートAUTECHクロスオーバーFOUR(4WD)【試乗記】 トレンド全部のせ
「日産ノート」の派生モデルとして登場したAUTECHクロスオーバーは、“ブレッド&バターカー”として好ましい一台である。秋の某日、筆者は「ピュアホワイトパール」の試乗車で内房の木更津周辺を走り回り、そう思った。ハイブリッドとSUV、そしてメーカーによるカスタム化など、自動車界の近年のトレンドが詰まった、プチぜいたくな小型車だともいえる。
ブレッド&バターカーというのは生きていくうえで必要なベーシックカーという意味だけれど、ノートAUTECHクロスオーバーはただのパンとバターではない。たっぷりのジャムも付いている。日本食だと、ごはん&納豆だけではなくて、のりと生タマゴも付いている、という感じでしょうか。
いや、100%モーター駆動の「e-POWER」がもたらすドライビングフィールはネバネバではなくて、大変スッキリしている。どっちかというと洋風なのだ。納豆と書いたのは私ですけれど、新鮮とれたて有機野菜のミニサラダ&ヨーグルト付きのブレッド&バター。
なんてことを書いていると、比喩にこだわりすぎて、なんの話か、かえってわかりにくくなってしまった……。ここからは事実に即し、プレスリリース等とにらめっこしながら語ることにします。
まずはオーテックジャパンである。賢明なる読者諸兄はご存じでしょう。「スカイライン」の開発責任者をプリンスの時代から務めた伝説のエンジニア、櫻井眞一郎氏が1986年、湘南の地に設立した、特装車を開発・製作する、日産の関連会社である。
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