JVCケンウッドとスマートドライブ、ドライブレコーダー対応法人向けテレマティクスサービスプラットフォームを8月から提供
JVCケンウッドとスマートドライブは6月29日、両社が持つハードウェアとソフトウェアの知見と技術を統合したドライブレコーダー対応法人向けテレマティクスサービスプラットフォームを8月から提供開始すると発表した。
今回の業務提携では、スマートドライブが提供する走行データを取得・蓄積・解析する「Mobility Data Platform」とJVCケンウッドが提供するAI搭載型ドライブレコーダーとのデータ連携を実現。この連携により、法人向けにテレマティクスサービスを提供する企業(自動車メーカー・保険会社・物流企業・カーリース会社など)向けにハードウェアからクラウドサービスまでワンストップでのサービスプラットフォームの提供が可能となった。
また、JVCケンウッドが提供するAI搭載通信型ドライブレコーダーを、スマートドライブが提供するクラウド車両管理サービス「SmartDrive Fleet」やエンタープライズ向けデータ分析サービス「Mobility Data Analytics」などに活用することも実現した。
JVCケンウッドとスマートドライブは、両社の知見と強みを活かし、モビリティに関わる企業様の課題解決に向けた協業ソリューションの開発・提供を目指し、連携を進めていくとした。
スマートドライブは、2013年の創業以来「移動の進化を後押しする」をビジョンとして、移動にまつわるさまざまなモビリティサービスを提供。今回連携する「SmartDrive Fleet」は、営業や配送・運送の車両をWebやスマートフォンでリアルタイムに管理するサービスで、交通事故や保険料の削減のサポート、稼働率などの分析レポートの提供、日報の自動化や各種通知機能など、車両を利用する幅広い業種業態の事業活動の効率化を促進している。また、走行データと他データをかけあわせて分析・可視化をする「Mobility Data Analytics」も、さまざまな取り組みを行なう企業に利用されており、新しいサービスの創出に向けた協業を行なっている。今後も、移動の課題の解決に向けたソリューションの開発・提供を行なっていくとしている。
JVCケンウッドは、長年培ってきた映像・光学技術と車載技術の融合により、高機能・高信頼性・高画質録画を実現したドライブレコーダーをアフターマーケットや自動車メーカー向けに提供。また、昨今のDX(Digital Transformaiton)の進化に対応し、自動車保険やライドシェア、トラック運送業界など、さまざまな分野とのオープンイノベーションにより、録画した映像や位置情報などをサーバーに送信することができるAI搭載通信型ドライブレコーダーを核としたテレマティクスサービスの提供を推進している。スマートドライブが提供する「Mobility Data Platform」との連携を実現した同社製AI搭載通信型ドライブレコーダーは、LTE回線を用いた通信機能を搭載するだけでなく、AI(ディープラーニング)を用いて学習したデータをもとに、車線逸脱警告や前方衝突警告などのADAS(先進運転支援システム)や、居眠り検知や脇見検知などのDMS(ドライバー・モニタリング・システム)の提供を実現している。今後も幅広い分野に向けてドライバーに安全・安心を提供するテレマティクスサービスを提案するとともに、そこで得られる各種データを活用した新規事業の創出を図っていくとしている。