ダイハツ・アトレー/ハイゼット カーゴ/ハイゼット トラック【試乗記】 ニッポンにはダイハツがある

3年前、マイナーチェンジを受けた「ハイゼット カーゴ」に試乗する機会があった。軽商用バンのメインであるノンターボの4段ATモデルである。フロントグリルが台形になって、すごくカッコよくなっていた。

軽バンって、ガテンな男らしさに満ちていて、マニア的にイケてる気がしませんか?

ダイハツ・アトレー/ハイゼット カーゴ/ハイゼット トラック【試乗記】 ニッポンにはダイハツがある

が、走りはある意味衝撃だった。思えば私は、軽バンの試乗経験がほとんどなく、まさかこんなに乗り心地が悪くて遅いとは知らなかった。わずか3年前、先代ハイゼット カーゴは、レインボーブリッジへの上り坂で、アクセル全開でもクルマの流れに置いていかれた。本当のホントに全開でも!

軽バンは、350kgの最大積載量を持つ。実態としては過積載があるので、その2倍程度にも耐えられるようにつくられている。よって、サスペンションはかなり固い。車両重量は約1tだが、エンジンは自然吸気の660cc。エンジン本体は他の軽自動車と基本的に同じだが、それは前席の床下(キャブオーバー)に縦置きされ、ATはトルコンの4段だった。

現在、軽乗用車のATは、ほぼCVTになっているが、軽バン用4段トルコンATの伝達効率が、CVTに対してこれほど劣ることに、私は気づいていなかった。

思えば軽自動車は、エンジンのロングストローク化とCVTの採用によって、その実用性能を飛躍的に向上させたのだ。それがなかったらこんなにカイテキに走れるはずがない。今の軽をアタリマエだと思っているとバチが当たる! 先代ハイゼット カーゴは、その事実を思い知らせてくれた。

2021年12月に4ナンバー化されて登場した新型「アトレー」。ビジネスやレジャーなど幅広い使われ方に対応すべく、荷室にさまざまな工夫が施されたほか、装備の充実が図られている。
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17年ぶりにフルモデルチェンジされた「ハイゼット カーゴ」。今回の新型は11代目にあたる。ボディーのスクエア化を図るなどして荷室を拡大し、クラス最大級の積載スペースをうたう。
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新型「アトレー/ハイゼット カーゴ」と同じく2021年12月に登場した「ハイゼット トラック」。新開発されたCVTの採用がトピックで、CVTと4WDの組み合わせも選択できる。
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「ハイゼット トラック」をベースに、より広い車内空間が与えられた「ハイゼット トラック ジャンボ」。写真の外板色「ファイアークオーツレッドメタリック」は、ジャンボにのみ設定される専用カラー。
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