BMW、40周年記念オンラインイベント「BMW ARENA」レポート 歴代モデルや新型「iX」など一挙に登場

ビー・エム・ダブリューは10月22日、BMWジャパン40周年記念イベント「BMW ARENA~たいせつなものと、次の時代も~」のメインコンテンツをオンラインにて開催した。

BMW ARENAは、1981年9月にBMWの日本法人である「ビー・エム・ダブリュー株式会社」が設立されて40年が経過したことを記念するオンラインイベント。10月1日にオープンした記念サイトでは、「MY GARAGE」「RACING AREA」「COLLECTION AREA」「COMMUNITY AREA」「STAGE AREA」という5つのコンテンツを用意。バーチャル空間でBMWが歩んできた過去から現在、この先に目指す未来について体験できるようになっている。なお、BMW ARENAは11月30日まで期間限定で公開されている。

モータースポーツ実況でも知られるサッシャさん、フリーアナウンサーの岡副麻希さんがMCを務めたメインコンテンツでは、冒頭でビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏によるあいさつが行なわれ、独BMW AG 取締役会長 オリバー・ツィプセ氏のビデオメッセージが紹介された。

イベントの冒頭でBMW ARENAのイメージCGが放映されたあと、MCのサッシャさん(下段中央)と岡副麻希さん(下段右)からイベントの趣旨などが説明されたビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏

BMW、40周年記念オンラインイベント「BMW ARENA」レポート 歴代モデルや新型「iX」など一挙に登場

ヴィードマン氏は日ごろから熱い声援を送ってくれているBMWファンに対する心からの感謝として「どうもありがとうございました」と日本語で述べたあと、同社の歴史について解説。40年の歴史でエポックメイキングなモデルになった「3シリーズ」は、日本のユーザーから最も愛される存在になっているとなっており、デザインやテクノロジを革新してきた「7シリーズ」、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)という新しいジャンルを開拓した「Xシリーズ」も同様にエポックメイキングな車両だと紹介した。

また、「エマージェンシーサービス」「アプルーブドカーシステム」「メンテナンスプログラム」「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」など、ユーザーの役に立つ数多くの日本初を日本市場に導入してきたと紹介し、2002年から販売を開始したMINIブランドはJAIA(日本自動車輸入組合)が発表する輸入車部門でたびたび1位を獲得していること、2輪のモトラッドはコロナ禍でありながら今年の販売台数が史上最高となっていることなどをアピール。「日本のお客さまに愛されていることをとてもうれしく思っております」とコメントした。

このほか、2013年にBEV(電気自動車)「i3」を導入した同社は社会的責任にも真摯に向き合い、今年度もBEVの「iX3」「iX」「i4」を日本市場に導入して電動化戦略をさらに加速。長期的な持続可能な未来に向けたコミットメントを強調していくことなどを語った。

独BMW AG 取締役会長 オリバー・ツィプセ氏

ツィプセ氏はビデオメッセージの中で、自身が若かったころにインターンとして勤務した経験もある同社が40周年という記念すべきマイルストーンを迎えたことに心からの祝福を贈ったほか、BMWグループにとって技術的進歩とプレミアムな革新的製品を評価する重要な市場に位置付けた日本に現地法人を設立したことは、グループが長期的な視点から物事を考えていることを示すものだと述べた。

また、BMWグループはグローバルで「よき企業市民」になるよう努めており、「リシンク」「リデュース」「リユース」「リサイクル」という価値の精度とバランスを重視して持続可能な未来を切り拓いていき、2050年までにバリューチェーン全体で完全なクライメート・ニュートラルを実現するという目標に取り組んでいると紹介し、重要な要因としてエレクトロモビリティの増加があると位置付けた。

この実現に向けて今年度もi4やiXといったBEVの新型車投入を行なっており、2025年以降のニューモデル投入は、徹底的な電動化やデジタル化、循環型経済化といった目標達成に向けた大きな一歩になるとアピール。さらに「今後10年以内に1000万台のBEVを販売する」「2020年に世界中の組み立てラインから送り出されるクルマの半数をBEVにする」という目標も示した。