梅雨前に先手を!在宅勤務の生産性は空気の質で変わる?!パナソニック『在宅勤務で気になった住環境の課題に関する調査』を発表
パナソニック株式会社は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴う企業の在宅勤務の導入増加をうけ、「自宅で過ごす時間が長くなったことで気づいた住環境の課題」について、コロナ禍により在宅勤務を週半数以上していると回答した社会人1413名(20代~60代)*1を対象に調査しました。
その結果、在宅勤務期間に「ほこり」「汚れ」などとあわせ、「風通し」「気温」「空気のよどみ」など、空気環境要素が気になるようになった人が多く、空調が適切でないために業務に集中できなかったと約4割が回答しました。また、住居の「におい」「カビ」に関する課題意識も高いことから「カビ臭さ」に関して問うと、梅雨前でも約半数が「カビ臭さ」が気になると回答したほか、約半数が「対策できていない」ことがわかりました。本調査結果について、千葉大学 真菌医学研究センター准教授でカビ菌を専門分野とする矢口貴志氏が、快適な空気と暮らしのヒントとなるような、カビの対策方法や居住内の空気環境を整える重要性について解説します。気温・湿度が高まり不快感が高まる梅雨シーズンに向けて、生活する場所だけでなく勤務場所ともなった自宅を、快適で仕事がはかどるスペースとなるよう空気環境を見直しましょう。----------------------------------◤調査結果のポイント◢【1.住宅内環境について】在宅勤務により気になった住宅内環境は、「ほこり」、「風通し」、「汚れ」「空気の滞留(よどみ)」約4割が「空気環境によって業務に集中できなかった」と回答。【2.カビ臭さについて】梅雨前でも約半数が「カビ臭さが気になる」と回答。カビ臭さ対策できない主な理由は「正しい対策方法がわからない」。【3.注目ポイント】約6割が「在宅勤務後に、電気代が高くなった」と回答。1000円以上増加が24.8%と最多。◤カビの専門家矢口准教授が解説!梅雨入り前に対策したい「カビ臭さ」について◢✓先ず取り組むべきカビ臭さ対策方法は「こまめな掃除」「除湿・換気」✓梅雨前に「エアコン掃除」で先回りのカビ対策✓セカンドオフィスの自宅で仕事をはかどらせ、快適に過ごすカギは「空気の流れ=風通しのいい環境」作り----------------------------------■在宅勤務でより気になった住環境は、「ほこり」「風通し」「汚れ」「空気の滞留(よどみ)」。約4割が「空気環境によって業務に集中できなかった」と回答。在宅勤務をしている人に、日頃から気にしていた住環境を尋ねたところ、「ほこり」「気温」「風通し」「湿度」「汚れ」の順となりました【図1】。次に、在宅勤務中により気になるようになった住環境を尋ねると、すでに気になっている要素としてあげられていた「ほこり」「風通し」「汚れ」「気温」に次いで、「空気の滞留(よどみ)」が上位に入る結果となりました【図2】。自宅で過ごす時間が増えたことにより、目に見える汚れとあわせ、目に見えない空気環境も気になる人が多い傾向にあることがわかりました。【図1】日頃から気にしている住宅内環境について(N=1413 複数回答形式)
【図2】在宅勤務により気になった住宅内環境 について(N=1239:複数回答形式)
また、在宅勤務をしたことで改善したいと思うこと、より投資したいと思うようになったアイテムを聞いたところ「家具(デスク、チェアー、ソファなど)」、「空気環境をよくする電化製品(エアコン、空気清浄機、加湿器など)」、「掃除道具(掃除機、洗剤、除菌シート、モップなど)」が上位にランクインし、暮らしの快適性を向上させるための住環境の改善意欲が高いこと、またインテリアの見直しと合わせ、空気環境や衛生環境の改善が重視されていることが伺えました【図3】。【図3】在宅勤務をして今後改善したい、より投資したいアイテムは(N=1413:複数回答形式)
また、在宅勤務中に「気温」「風通し」に課題を感じる人が多かったことから、空気環境が悪いことによる業務への支障を聞いたところ、約4割が「業務に支障があった」と回答しました【図4】。具体的に業務に支障をきたした空気環境は、1位「気温」2位「ほこり」3位「湿度」4位「空気の滞留」5位「におい」となり、室内の気温・湿度・気流が不適切であること、空気のよどみ・においなど不快要素が集中力に影響していると推察できます【図5】。【図4】空気環境によって業務に支障が あったかについて(N=1413)
【図5】業務に影響した空気環境は (N=589:複数回答形式)
■梅雨前でも「カビ臭さが気になる」と約半数が回答。「カビ臭さ」の対策ができない主な理由は「正しい対策方法がわからない」。
これまでの調査結果により、在宅勤務で気づいた自宅の空気環境について明らかになりましたが、これから訪れる梅雨時期に気をつけておきたい自宅の空気環境といえば、湿気が原因で 起こる「カビ」。カビは、「カビ臭さ」と言われるにおいも発生させ、生活する上での悩みの種になります。そこで、実際に自宅のカビ臭さが気になる人がどの程度いるのかを調べると、約半数が「カビ臭さが気になる」と回答しました【図6】。更にカビ臭さの対策をしていないと(どちらかというと対策をしていないも含む)回答した人に【図7】、対策ができていない場所を聞いたところ、「浴室」「洗濯機周り」「キッチン」が上位にランクインしました【図8】。【図6】「カビ臭さ」が気になるかについて(N=1413)
【図7】「カビ臭さ」の対策をしているかについて(N=1413)
【図8】「カビ臭さ」の対策ができていない場所は (N=674:複数回答形式)
また、カビ臭さの対策ができていない理由を【図8】の場所別に尋ねたところ、すべての場所において「正しい対策方法がわからない」と回答した人が最も多いことがわかりました。特に「寝室のカビ臭さ」について正しい対策方法がわからないと回答した割合は約6割と高く、 次いで「リビングのカビ臭さ」も5割という結果になり、ゆっくりくつろぐスペースこそ清潔にしたいものの、どうすればいいか悩みのある人が多いことがわかりました【図9】。【図9】種類別「カビ臭さ」対策をできていない理由は(キッチンN=108、寝室N=61、リビングN=56、トイレN=73、浴室N=268、洗濯機周りN=134、玄関N=63、クローゼットN=67、車N=16、その他N=25)
■約6割が「在宅勤務後に電気代が高くなった」と回答。1000円以上高くなったと感じた割合24.8%と最多。在宅勤務をはじめ平日の日中を自宅で過ごすことで、部屋の照明、エアコンなど家電の使用 回数が増したり、パソコンの使用が長時間になったことなどから、在宅勤務を始める前と在宅勤務を行うようになってから月の電気代に変化があったかどうか調査しました。結果は、約6割(57.5%)2人にひとりが高くなったと回答し、1000円以上高くなったと感じた割合が最も高く24.8%となりました。【図10】。これから夏に向けエアコンなど更に使用頻度が増加し益々高くなる傾向にあることが予測されます。【図10】在宅勤務を始めてから月の電気代は高くなったかについて(N=1413)
*1:20代から60代までの社会人を対象に、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を実施しているかスクリーニングを行い「週の半分以上」「すべての業務を在宅で行っている」と回答した1413名を対象に本調査を実施。■調査結果について、専門家に解説いただきました千葉大学 真菌医学研究センター准教授矢口貴志 氏1961年生まれ。1987年、早稲田大学院理工学研究科博士前期課程を修了。薬品メーカーに入社後、2003年に現職に就任。病原真菌の分類、同定とその応用を中心に研究を行っている。長時間自宅で過ごすことで、気温・湿度・風通しに目が行く人が増えたと結果がでていますが、現代の住環境は気密性が高いため、換気が十分行われない場合、空気がよどみ、においやカビが発生しやすい環境ともいえます。カビが繁殖するには、温度、湿度の他、栄養が必要です。カビは、ほこり、汚れなど、あらゆるもの(有機物)を栄養源にするため、家の汚れもカビを発生させる要素となります。先ず取り組むべきカビ臭さ対策方法は「こまめな掃除」「除湿・換気」まず、カビの栄養源を取り除くことが重要なので、こまめに掃除を しましょう。特に部屋の隅、家具の裏、照明の傘などカビの栄養源となるほこりを取り除くとともに、エアコンのフィルターにほこりが 溜まらないようにすることが大切です。また、湿度60%以上となるとカビが発生しやすくなるため、湿気のこもりやすい場所は、扇風機、換気扇などを使用して換気を行い、エアコン、除湿機などを使用して、湿度を下げることが重要です。梅雨前に「エアコン掃除」で先回りのカビ対策梅雨に突入した時には、カビは既に繁殖しています。そのため梅雨前の乾燥している今からキッチン、浴室などの水回りをきちんと掃除して、カビが生えにくい状態にしておくと、梅雨時のカビ掃除が楽になります。また、梅雨時の除湿にエアコンを活用できるよう、エアコンのフィルター、冷気の吹き出し口を掃除し、エアコン内部に溜まってしまったほこりを送風で噴き出すことで、エアコンをクリーンな状態にしておくことをおすすめします。セカンドオフィスの自宅で仕事をはかどらせ、快適に過ごすカギは「空気の流れ=風通しのいい環境」作りカビは胞子が定着する場所があるとそこで増殖します。そのため、窓を開けたり、扇風機を回すことで、空気の流れを起こし風通しのいい空気環境にすると、カビは生えにくくなります。キレイな空気を室内で循環させることでカビの増殖を防ぎ、不快なにおいの無い健やかで暮らしやすい住環境を実現できます。日頃から居心地のいい環境作りを意識しましょう。 【Panasonic「エオリア」について】エオリアが見つめるのは、快適や省エネの先にある「健康」。たとえば、呼吸する空気のすこやかさ。エアコンは家族をつつむ空気の清潔さをもっともっと気づかうことができます。健康で快適な空気と暮らしましょう。<製品特徴>お部屋の空気をきれいにする「ナノイー X」搭載水から生まれた次世代健康イオン「ナノイー X」が、カビ菌や花粉など空気中のさまざまな汚染物質を抑制※1。一般的な空気イオン(マイナスイオン)の寿命は、数十秒~100秒ですが、「ナノイー」は約6倍の約600秒の寿命(当社調べ)と長く、しっかり広範囲に届きます。またOHラジカルが従来の10倍(当社比※2)になり、洗濯の生乾き臭、生ゴミ臭、ペット臭などさまざまな生活臭に効果を発揮し、脱臭スピード(タバコ臭)も10倍になりました※3。「エオリア」×「ナノイー X」はイロイロツヨイーさまざまな「生活臭」を抑制<健康で快適に過ごすためのおススメの使用方法> 7月の夏本番前をむかえる前に、夏の暑い時期に冷房を快適に使うために、事前にエアコンを運転し、不具合がないか確認しておきましょう。▼エアコン試運転に関する詳細ページhttps://www.panasonic.com/jp/support/consumer/special/aircon_summer.html<その他梅雨におススメな家電>・縦型洗濯乾燥機 https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/04/jn200424-1/jn200424-1.html・衣類乾燥除湿機 https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/03/jn200331-1/jn200331-1.html【パナソニック『在宅勤務で気になった住環境の課題に関する調査』調査概要】●調査地域:全国●調査期間:2020年4月27日(金)~4月30日(木)●調査方法:インターネット調査(協力:株式会社ジャストシステム)●調査対象:新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を週の半分以上実施している全国の20代から60代までの社会人(男女)1413名●有効回答:1,413名(男性:716名、女性:598名)※調査結果を引用いただく際は「パナソニック調べ」を引用元として記載ください。本文中の注釈について●実使用空間での実証効果ではありません。(設置環境、使用状況により効果は異なります)★1:約6畳空間での約8時間後の効果です。※5★2:約6畳空間での約12時間後の効果です。※6★3:約6畳空間での約60分後の効果です。※7 ※8★4:約6畳空間での約24時間後の効果です。※9★5:約6畳密閉空間での〈浮遊菌〉約4時間後〈付着菌〉約8時間後の効果です。※10★6:約6畳密閉空間での〈浮遊ウイルス〉約6時間後〈付着ウイルス〉約2時間後の効果です。※11★7:約6畳空間での約24時間後の効果です。※12★8:〈美肌〉約8畳空間での約4週間後の効果です。加湿するわけではありません。※13★9:〈美髪〉約12畳空間での約4週間後の効果です。※14※1:<カビ>約6畳空間での約8時間後の効果です。【試験方法】試験室(約6畳)において布に付着させたカビ菌の発育を確認【除菌の方法】「ナノイー」を放出【対象】付着したカビ菌 【試験結果】約8時間で抑制効果を確認。 <花粉>約6畳空間での約12時間後の効果です。 <ニオイ>約6畳空間での約12分後の効果です。●脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転 時間、臭気、繊維の種類によって異なります。●タバコに含まれる有害物質(一酸化炭素等)は除去できません。 常時発生し続けるニオイ成分(建材臭・ペット臭など)は、すべて除去できるわけではありません。<PM2.5>約6畳空間 での約24時間後の効果です。<アレル物質>約6畳空間での約24時間後の効果です。<美肌・美髪>(美肌)約8畳空間での約4週間後の効果です。加湿するわけではありません。(美髪)約12畳空間での約4週間後の効果です。●美肌・美髪効果は、季節・周囲環境(温度・湿度)、使用時間、個人によって異なります。※2:「ナノイー」:毎秒4,800億個と、「ナノイー X」:毎秒4兆8,000億個との比較。ESR法による測定(当社調べ)※3:「ナノイー」:約120分で臭気強度1.2低減と、「ナノイー X」:約12分で臭気強度2.4低減との比較(当社調べ)※4:当社試験室(当社アメニティ実験室:約9畳)同一空間で、室温約25℃、湿度約30%、20~24歳の学生32名に対し、「集中モード」あり・なしによる集中度指標(CTR法)試験を実施し比較、作業効率を評価 。有効データ数24名において、「集中モード」ありでCTR値2.8%向上、有意水準p<0.05で有意差を確認。※5:試験室(約6畳)において布に付着させたカビ菌の発育を確認。約8時間で抑制効果を確認※6:〈花粉(スギ)〉24㎥の試験室(約6畳)内でELISA法で測定。約12時間で99%の低減効果を確認※7:〈タバコ臭〉試験室(約6畳)において6段階臭気強度表示法により検証。約12分で臭気強度2.4低減※8:〈加齢臭〉24㎥の試験室(約6畳)で付着した臭気物質を測定。約60分で99%の低減効果を確認※9:約6畳の試験室内で付着した有機物量を測定。〈芳香族カルボン酸:安息香酸〉約4時間で99%以上分解〈アルカン:ヘキサデカン〉約24時間で99%以上分解※10:試験室(約6畳)内で電気泳動法またはELISA法による検証。 【対象】アレル物質(ヤケヒョウヒダニ・アルテルナリア・アスペルギルス・カンジダ・マラセチア・ゴキブリ・ガ・イヌ・ネコ・コナヒョウヒダニ)【試験結果】約24時間で低減効果を確認※11:〈浮遊菌〉試験室(約6畳)において菌を浮遊させ空気中の菌数を測定。約4時間で99%以上抑制(北生発24_0301_1号)。〈付着菌〉試験室(約6畳)において布に付着させた菌数を測定。約8時間で99%以上抑制(試験はそれぞれ1種類のみの菌で実施)※12:〈浮遊ウイルス〉試験室(約6畳密閉空間)においてウイルスを 浮遊させ空気中のウイルス感染価を測定。約6時間で99%以上抑制。〈付着ウイルス〉試験室(約6畳密閉空間)においてウイルスを布に付着させウイルス感染価を測定。約2時間で99%以上抑制(試験は1種類のみのウイルスで実施)※13:二重盲検法、40±2歳の女性10名、11月~12月の4週間、エアコンと 「ナノイー」発生装置を連動させて運転。※14:室温25℃、湿度40%の試験室(12畳)において、「ナノイー」発生装置から2mの場所に毛束(6束)を吊り下げ、「ナノイー」発生装置運転8時間、停止16時間を繰り返し