Shopping Addict 2021Dec. 〜編集部員のお気に入り〜 後編
2021年も残すところあと3日。ゆっくり過ごせる年末年始だからこそ、自分の物欲とトコトン向き合い、思う存分ショッピングを楽しんでみてはいかがでしょう。その手引きに、今年最後の散財録をお届けします。
黄田駿須藤結理竹田崇真柴山英樹古賀結花LINE UP0132黄田駿セミプロYouTuber
YouTube漬けだった2021年。右も左もわからないままだったけど、頭をひねって、足を使ってPCと向き合って、なんとかチャンネル登録者数が1万人を突破。しんどかったけど、映像の世界って奥が深くて面白い。12月29日にはYouTubeに関する企画をアップするので、そちらもお楽しみに。
Danner
ダナーのダナーフィールドロー
アメカジ回帰。
学生時代の相棒だったオールブラックのダナーライト。ぬかるんだ道でも安定感があり、キズも付きづらくて、GORE-TEX®だから雨や泥にも滅法強い。ぼくがこれまで履いてきたブーツの中で“最強”と言えるのがそれでした。だけど最近気になるのは、その弟分的なダナーフィールド。“ヘビーデューティ”を体現するようなスペックとデザインはダナーライト譲りですが、プライスはなんとその半分。いかにもアメリカらしい赤茶色のアッパーは、白杢のスエットパンツや色落ちしたデニムとも相性が良く、じわじわ熱を帯びているアメカジスタイルにも打ってつけ。ハイカットもあるけど、ローカットでソックスをチラッと覗かせるのが、22年的なアメカジだと思っています。¥25,300
ダナーjp.danner.com
BasShu
バッシュのウールブランケット
包容力に惚れました。
今年はコットンブランケットやラグが、ファッションとググッと距離を詰めたけれど、ウールブランケットはまだまだ実家ぽいデザインのものばかり。そんななか、デザインとクオリティがすこぶる高いウールブランケットが〈バッシュ〉にはあります。赤黄青のどこか懐かしいボーダーは、派手派手しくなく、シンプルなインテリアとも相性がよし。加えて、日本でも指折りの毛布の産地、大阪は泉大津の職人によってつくられているためふっくらと肉厚でしなやかな風合い。骨抜きにされるくらいの包容力があるんです。我が地元、大阪の名品にくるまれていれば、いい初夢だって見られそうです。¥22,000
バッシュbasshu.jp
STADLER FORM
スタドラフォームの加湿器
清潤派。
一人暮らしにも使えるサイズで、値が張らず、ユニセックスなデザインと、ついつい高望みしがちな加湿器選び。これらの条件をすべてクリアするのが、スイス生まれの〈スタドラフォーム〉です。小さい方がアロマディフューザーで、大きい方が加湿器兼ディフューザー。ともにすっきりとミニマルなデザインですが、スイッチを点けると内蔵LEDによって炎のようにミストが揺らぎ部屋を灯します。黒とオレンジのコンビネーションがどこかディーター・ラムスみたいだと思うわけで。ミストとアロマとシックな見た目。ちょっとしたギフトにも良さそうですし、生活にも潤いを与えてくれます。左から¥5,800、¥15,000
アントレックスwww.entrex.co.jp
CHICSTOCKS
シックストックスのメリノウールボクサーパンツ
アンダーウェアこそウール。
カメラロールで1年を振り返っていて、気づいたことは代わり映えしない自分の服装です。劇的な変化を求めるわけではありませんが、せめて新年くらいはフレッシュな気持ちで迎えたい。だから元旦に下着を新調するのがルーティンとなっています。今年気になっているのは、メリノウール100%のボクサーパンツ。ウールという素材は調温効果に優れているから夏でも冬でも快適に穿けて、防菌・防臭効果もあるそう。「こんな時代だから」と神様が授けてくれたような天然の恵。それに上質なウールを用いているため、チクチクせず、とあるレポートではウールは皮膚にもいいという研究結果が出ているのだとか。個人的には、ウエスト部分に主張の激しいロゴがないのが、うれしい限り。¥5,500
シックストックスwww.chicstocks.com
須藤結理なおしたいこと。
食券は店員に渡すのか持ってるのか、水はセルフなのかどうか、蕎麦はすぐ出てくるのか席で待つのか。立ち蕎麦屋にはさまざまな関門があり、これをスムーズにできるのが常連なんですが、当方は初めて入る店でも知ってますよ顔でかっこつけてしまうんです……来年は変なプライドは捨てて謙虚に、謙虚に…
So HAT
ソーハットのボンボン ニットキャップ ”ナイス ショット!”
おとぼけ上手。
抜け感が大事だということは、いまや中学生でも知っています。全身ドレスで揃えるのではなく足元だけスニーカーにしてみたり、首元で肌を露出して全身が重くなりすぎないようにしてみたり。もうそろそろ教科書に載るんじゃないかくらい浸透している概念ですが、つまりはどこかで遊びをつくるということみたい。ならば帽子と花瓶の店「sowhat vintage」がオリジナルでリリースしたこちらは、どうでしょう? 白いニット地のボディに、ダムダムとドリブルするバスケプレーヤーと、腰を入れてスイングするゴルフプレイヤーがぞろぞろ。ぐるりと欧文が配されて、抜け感というか、おとぼけ感?があって愛らしいですよね。スーベニアショップに売っていそうな朗らかな雰囲気も憎めない。ひとまず、これで抜け感のいろはを学ぶことにします。¥8,900
sowhat vintageInstagram:@sowhatvintage_shimokitazawa
sombras
ソンブラスのシルクコットン・ボクサーショーツ・ポメグラネート
内も外も、女も男も。
彼のトランクスを彼女が間に合わせで履くのは(たぶん)あるあるですが、それをショーツとして立派に履けたらウィンウィンだと思いませんか? そんなわがままを叶えるものなど…と思っていたら、世の中探せばあるものです。〈ソンブラス〉は今年デビューした日本のブランドで、新しいファッションを発信したいという願いのもと、立ち上げられました。第一弾としてボクサーショーツを発売しているわけなんですが、これが下着としてはもちろんのこと、散歩程度のお出かけにも履いていけるんです。何種かあるうちのこちらは、贅沢にシルクコットン生地を全面に使い、肌がより心地よくいられるうえ、日常着として馴染むデザイン性も◎。寝室もリビングも屋外もシームレスに移動できて、男性も女性も履ける。これぞ “多様性” ってやつかもしれません。¥11,000
株式会社 KIDS-COASTER03-6721-0566
石橋英子
『ドライブ・マイ・カー』のオリジナルサウンドトラック(LP)
生まれてしかるべき音楽。
映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)のサウンドトラックのLPが発売されます。妻を亡くしたある演出家が、彼のドライバーとして雇われた女性と交友をしていく物語で、内容は別の機会に語るとして、音楽をこれほど尊いと感じたことはなかった気がします。車内、舞台上、主人公の家、バーなど、空間がよく変わっていくのですが、それに呼応するように、いくつもの音がパラパラとなだらかに連なっています。どの空間であっても、音がすぐそこで生まれているような感覚。生まれないはずがないと思わせてくれるんです。それもそのはず、監督が「風景みたいな音楽を」と石橋さんに依頼したそう。このサントラでは作中で鳴っている車の音や、カセットテープを入れる音なども差し込まれていて、映像がなくともその情景がうっすらと頭に浮かびます。ぜひ1枚。石橋英子さんの誠実なお仕事に、驚いてください。¥3,850
※1月7日(金)よりリリース石橋英子「drive my car original sound tacks」配信URL
STORY
「ストーリー」オリジナルのCBD オイル インセンス
水風呂みたく飛べるっつー話。
静岡県に興味が湧いてきたのは、2021年の収穫のひとつだったかもしれません。はじまりは、こちらのキャンプ記事の出演者だった、静岡のセレクトショップ「STORY」のオーナー・ネコさん。ちなみに静岡のサウナ界隈で知らないひとはいないほどのプロサウナー。そんなネコさんが撮影中おもむろに取り出したのが、こちらのCBDのお香です。「STORY」オリジナルだそうで、香りはすこし甘いけれど嫌味がなく爽やか。例えるなら「サウナしきじ」(静岡のサウナの聖地)の水風呂、なんだとか。そこの整合性は、改めて確かめにいきたいところなんですが、CBDの助けもありふわっと夢心地になるのは本当。いろんな面で静岡恐るべしとなったわけですが、1つ1000円ちょっととお手頃価格なので、ぜひお買い求めを。冒頭に取り残された静岡話は文字数の都合で省略しますが、トピックを挙げるなら次の通り「大石商店」「はまや」「チョコナナ」。予習しとけっつー話!です。¥1,100
Instagram:@story_looksstory2013.shopselect.net
竹田崇真2022年、東京3年生。
2020年、大都会の荒波に飲み込まれていた東京一年生のぼく。2年生になった今年は、たくさんのひとと出会い、行きつけのお店ができたり、やっと東京のことを好きになれてきました。ここで調子に乗らず、地に足をつけて、東京3年生も頑張っていく所存です。
Naigel Cabourn
ナイジェル・ケーボンのモーターサイクルコート
秀逸な折衷作。
服をつくるデザイナーが着ている服に興味があります。海外のストリートスナップや、ランウェイショーが終わったあとの観客への挨拶のときに、彼らのファッションが見れるわけですが、モデルよりもデザイナー本人が自身の服を一番かっこよく着ているのでは、と思うことが多々あります。川久保玲さんやルーク・メイヤー、エディ・スリマンなどがそうでした。なかでも最近は、ナイジェル・ケーボンのファッションに惹かれています。彼のインスタはコーディネートの写真が日々更新されていますが、そのスタイリングセンスはさすがの一言。カジュアルなアイテムを多用すると幼さが出るところを、年齢から醸し出される雰囲気や、色使い・サイズ感の妙で、どのアイテムを誰よりも自分らしく着こなしています。そして、そんな彼がつくる服ももちろん抜群にかっこいい。このモーターサイクルコートは、英国軍とベルギー軍のものを折衷した1着。英国のそれはゴム引きボンディングを使用し、防水・防風ではあるものの、非常に重いのが難点。そのウィークポイントを、軽量のHALFTEXに置き換えることで、現代的にアップデートを施した秀逸な仕上がり。これからしばらく、〈ナイジェル・ケーボン〉に心酔しそうな予感がしています。¥94,600
ナイジェル・ケーボンcabourn.jp
nonnative
ノンネイティブのシューズ
色味が堪らない。
いつも〈ノンネイティブ〉のシューズに物欲を刺激されるのは、カラーリングにしかり、シルエットにしかり、ありそうでなかった絶妙なポイントをついてくるから。最近リリースされた〈レッドウィング〉や〈コンバース〉との別注作でも、そんな藤井さんならではのプロデュース力が炸裂していました。なかでもいま気になる存在が、今季新作としてデビューしたチロリアンブーツ。イタリア製のレザーシューズで、アッパーには上質な牛革を採用。それでいて、スクエアトゥになっていたり、凹凸のあるビブラムソールを使っていたりと、カジュアルとエレガントさのミックス具合が絶妙で、どんなスタイルにもハマる万能な一足になってます。なにより、このブラウンの色合いが堪らないんですよね。¥60,280
COVERCHORDhttps://coverchord.com/eshop/?keyword=VNN-F4003
well
ウェルのジップカーディガン
心地いい違和感。
個人的に服が一番魅力的に見えるのは、ブランドから毎シーズン発表されるビジュアルだと思っています。ブランドによっては世界的なモデルやフォトグラファーを起用して、コレクションの世界観を表現していますが、自分の生活といくらかけ離れていると分かっていても、その写真から少なからず影響を受けている気がします。しかし、ここでご紹介する〈ウェル〉のビジュアルはその真逆。自分の家で友達を撮ったかのような記録的な写真で、〈ウェル〉の服がいかに日常に馴染むかを表現しているかのようです。だから、彼らがつくる服はデイリーに着やすいものがほとんど。ただ、そこに秘密の隠し味のように、さらっと面白いディテールを取り入れているのが魅力です。このカーディガンだってよくある形ですが、織模様が入った生地を使っていたり、ボディと異色のファスナーを使っていたり、そんな違和感が心地いい。2017年にスタートしたばかりの新鋭ですが、これからの動向にも注目しておきたいところ。¥25,300
ウェルwell-onlinestore.com
BRÙ NA BÒINNE
ブルーナボインの皿
クラシックなのにシュール。
インテリアとか食器とか、そういう家のなかのものに気を遣っているひとに憧れます。自分の場合、ちょっといい椅子が欲しいと思っても、「この値段ならあの服が買える・・」なんて考えちゃうから、いつまで経っても間に合わせで買ったものを使っています。しかし、そんな貧しい心を変えてくれたのが、〈ブルーナボイン〉のお皿。贈り物でいただいたのですが、これが家にあるだけでなんだか生活が豊かになったような錯覚に。おばあちゃん家にありそうな昔ながらの紋様が描かれていますが、そこにはブランド定番のモチーフである子煩悩レスラーがあしらわれ、クスッと笑わせてくれるような摩訶不思議なデザインに。食器として使うのもいいですが、せっかく3枚あるので、ひとつは玄関のアクセサリー置きにしてもいいかも。これを機に、2022年は部屋の中を充実させていくつもりです。各¥2,200
ブルーナボインbnb-onlinestore.jp
柴山英樹プロサウナーデビュー⁉︎
江東区に引っ越して以来、毎週末欠かさずに通っている「サウナ 錦糸町」。120℃の灼熱サウナ×全長7mの巨大水風呂×心地良い風が吹く外気浴スペースのトリプルコラボは、訪れるたびにトランス状態へ導いてくれます。スタンプカードを10回貯めるとプロサウナー認定され入場料が安くなるそうで、この調子で行くと、ぼくも年内にはプロサウナーになれそうです。
PWA
プアのバケットハット
週3で被ってます。
寝癖の爆発率が高いぼくにとって、帽子はマストアイテム。平日はほぼほぼ被っているのでレパートリーは多いに越したことはありません。かといってなんでも良いわけではなく、キャップならツバが真っ直ぐなフラットブリム、バケットハットならドロップブリム、種類問わず被り心地は深め… といった具合に細やかなこだわりも多数。これらの条件をクリアして最近よく被っているのが、〈プア〉のバケットハットです。フォルムはもちろんですが、何が良いって、素材に採用したポリエステルコーデュロイ。タフで速乾性に優れているうえ、程よい厚みなので年中着用でき、ブリムに芯が入っていないため折りたたんで持ち運ぶことだってできます。バックに搭載されたゴムコードは、快適なフィット調節を実現。強風にも即対応してくれるというわけです。シンプルでありながら実用的、まさに〈プア〉らしい一品です。¥8,800
Instagram:@___pwa___
HUF
ハフのセットアップ
ストリート流ふわもこ服。
この季節になると欲しくなるフリース。ラクで暖かくタフに着られると、3拍子揃ったこのアイテムは、街中はもちろん自宅でのリラックスタイムやアウトドアシーンにだって活躍してくれます。ビンテージのハイキングウェアからヒントを得た〈ハフ〉のセットアップは、ナイロンの切り替えがポイント。フリースならではの温もりはそのままに、脱・部屋着見えを叶えてくれてくれるのです。ジャケットの裏面はメッシュライニング、パンツにはマチ付きカーゴポケットを備えるなど、快適性に加えて実用性もプラス。リラックスムード漂うふわもこなセットアップに包まれて、年末年始はぬくぬく過ごしたい思ってます。ジャケット ¥19,800、パンツ ¥14,850
HUF JAPANwww.hufworldwide.jp
DANIEL WELLINGTON
ダニエル ウェリントンの腕時計
再び気になってます。
ぼくが大学生の頃、いまから約5年前くらいに大ブームとなった時計ブランドといえば〈ダニエル ウェリントン〉。シンプルがゆえに服を選ばず、どこか品も漂う。それでいて手の出しやすいプライスレンジを実現した彼らの腕時計は、当時のぼくにとってかなり魅力的な存在でした。結局買わずじまいでここ数年は追ってなかったのですが、こちらのニュースがきっかけでまたもや気になる存在に。そこで購入したのが、“〈ダニエル ウェリントン〉史上、最も先進的なタイムピース”と銘打って登場した「ICONIC LINK AUTOMATIC」。手首の振動で機構が作動する自動巻発動ムーブメントが採用された上、夜光する文字盤や針、防水機能を搭載するなどトコトン実用的なつくりになっています。ケースには傷に強いサファイアガラスを使用することで耐久性を確保。飲みの場でもつけられるファッションウォッチとして重宝しそうです。¥48,400
ダニエル ウェリントンwww.danielwellington.com/jp
Zoff × takashi kumagai
ゾフ×熊谷隆志のメガネ
タフでソフトなかけ心地。
ランニングギアは一通り揃えたつもりだったのですが、スポーツアイウェアはノータッチでした。しかし最近は川沿いを走ることが多くなり、西日の眩しさが気になることも。調べたところによると、アイウェアを着用することで紫外線をカットできるだけでなく、目が疲れにくくなったり、ゴミの侵入を防いでくれたり… といった具合にメリットだらけなんだとか。なら手始めに身近なブランドのもので、ということで手に入れたのが〈ゾフ〉とスタイリストの熊谷隆志さんのコラボラインからリリースされたこちらの一本です。普段はコンタクトなので度なしの偏光レンズに交換してもらい、まずは自分仕様にカスタマイズ。ストレスを感じさせない軽量素材でつくられているため軽やかな着け心地で、テンプル(つる)に内蔵されたスライドコードがランニング中も頭周りをしっかりと固定してくれます。手始めに、と書きましたが十分に満足できるスペックです。¥11,000 ※写真のアイウェアにはオプションの変更レンズに変更済み。(品番:ZO211002_14F1)
ゾフ カスタマーサポート0120-013-883
古賀結花手触りに頼る
ものを選ぶとき、デザインやストーリーよりも触り心地で決めてしまうことが多々あります。もっちり、すべすべ、ふかふかと、指先が痺れたものは手に入れずにはいられません。そんな感覚的な生活を送っているので、手の感覚はすこしひとより鋭い気がします。目も悪いし、よく空耳もするけれど、自分の手だけは信じられるような。とくに寒さで感覚を失いがちな冬は、気持ちのいい手触りを求める気持ちが強まります。だからもし今回のレコメンドで気になるものがあったら、できれば実際に触ってみてほしいんです。
texnh
テクネのミニバッグ
子羊的感触
子どものころ読んでいた海外児童小説には、お祝いの席でよく子羊のローストが登場していました。柔らかい肉の食感が描写されるので、そのたびに子羊のふわふわした産毛と食べたこともない柔らかい筋肉を想像していました。そして大人になったいま、ついに頭のなかにしかいなかった子羊を発見したのです。ラム革でできた〈テクネ〉のバッグはこの上なくしなやかで弾力があり、生き物のような生暖かさがあって、とても乱暴には扱えない代物。なかでもこのミニバッグは、持つとまるで腕のなかに子羊を抱いているような不思議な気持ちになります。異国風というよりは卵焼きのようなイエローも、なんとなく親しみを感じさせてくれます。このバッグとともに、いつか本物の子羊のローストも食べてみたいものです。¥77,000
カナル03-6661-6190texnh.jp/pages/about
ogawa
オガワのファイアプルーフブランケット
キャンプの安心毛布
巷ではいま、難燃アイテムが流行っています。それは文字どおり燃えにくい素材や加工がされたアイテムのこと。楽しい焚き火で唯一泣かされるのが、高価なシェルに火の粉で穴が空いたときです。最近はチェアも軽いものが多いので、風で飛ばされてポーンと火のなかに飛び込むケースが少なくありません。などの失敗から学習し、ひとは難燃にたどり着くというわけです。昔は難燃といえばコットンの印象でしたが、ナイロンのような見た目だったり防水性もあったりと、最近はけっこう進化しているみたいです。ogawaの「ファイアプルーフブランケット」は、毛足長めのふかふかした難燃素材。こんな毛足長めのふかふかした難燃ブランケットがこれまであったでしょうか!? マシュマロ感のある柔らかさで、大きさも全身を覆うのに申し分なく、さらに火の粉まで防いでくれるとは、なんて働き者なんでしょうか。焚き火の前では手放せなくなりそうです。¥3,960(Mサイズ)
ogawawww.store-campal.co.jp
REDECKER
レデッカーの洋服ブラシ
ブラシのある生活
生活のなかにブラシを取り入れているのは、豊かなひとである証拠。取材で訪れたジェネラルストア「ロストアンドファウンド」に形、大きさ、毛質が異なるさまざまなブラシが並んでいるのを見て、はっとそんなことを思いました。思い返してみると、ヘアブラシくらいしか使いこなせていない我が人生、いかがなものかと急かされるような気持ちですぐさま購入したのが〈レデッカー〉の洋服ブラシでした。なんだか物珍しくて何にでもブラッシングしてしまい、細かな山羊毛でできた細長いブラシは、服以外にも本に乗ったホコリを払ったり、PCのキーボードの隙間をきれいにするのに役立つことを発見。さわさわと肌の上を毛がそよぐのが心地よく、ついでに手や足にまでブラシをかけてしまいます。こうなるといよいよ他のいろんなブラシも気になってくる始末。次は店の入り口にあった巨大な羽ぼうきを手に取ってみよう、という心づもりまでしてあります。あなたはいくつのブラシを使いこなしていますか?¥7,590
ニッコー株式会社03-5454-8925
STOCKHOLM SURFBOARD CLUB
ストックホルム サーフボード クラブのTシャツ
夏をあきらめない
真冬、何を差し置いても恋しいのは夏の感触です。あの日差し、あの蒸し暑さ、そして何よりも海。潮と汗で体がベタついても、光る波打ち際はいいものです。寒さと闘うなか、潮風レーダーがピンと反応したのが〈ストックホルム サーフボード クラブ〉。サーフ文化に疎くても、北欧と海が縁遠いことは分かります。パッと世界地図を見ても、スウェーデンは内陸にバルト海があるくらい。そんな環境で生まれたこのブランドは、アメリカ西海岸のそれとはまた違った情緒を漂わせています。このTシャツはロゴがパッチであしらわれており、まさにクラブ活動の制服を思わせるデザインがお茶目。オーバーサイズで手に取るのも気安く、生地は質のいいオーガニックコットンです。このブランドからは海に対する憧れとリスペクトが強く感じられる気がして、見ていると夏を求める気持ちがすこし慰められる気がします。¥17,600
エドストローム オフィス03-6427-5901
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