Petcubeのペットカメラ レビュー:留守中の犬猫の様子を見守るのってこういう感じ
犬にはおやつを投げる機能、猫にはレーザー照射機能あり。
愛するペットがいる家庭なら、留守番させておくときに「いってくるねー」なんて声をかけながら多少心配な気持ちになることはありますよね。
ヨークシャテリアの老犬デイジーと、同棲を始めたパートナーの愛猫パブロの留守中の様子をペット見守りカメラで観察することにしたのは、米GizmodoのVictoria Song記者。
なんと最近、デイジーはベッドの下に隠れるクセがついたといいます。見ている限りではお互いの存在を完全無視している2匹ですが、まさか留守中にパブロがデイジーをいじめてないよね...? そんなちょっとした家庭内捜査が必要な状況でPetcube Bites 2、Petcube Play 2が設置されました。およそ2週間使ってみた彼女のレビューがこちらです。
Petcube Bites 2&Petcube Play 2
これは何?:Petcubeの第二世代ペットカメラ
値段:各200ドル
好きなところ:視界が広くなった。スケジュールのセットが可能。動画トリガーオプション。アプリもグッド。
好きじゃないところ:Alexaインテグレーション。自分がこういうペットカメラとか使う人間になってしまったこと…。
どういう性能の製品かざっと
まずは簡単なスペックについて。「Petcube Bites 2」と「Petcube Play 2」のどちらも、旧モデルと比べてカメラの性能が向上しています。160度の広角ビューになり、ズームもパワフルになりました。どちらも200ドルですが、Play 2のほうはビルトイン型のレーザーで、Bites 2ではおやつを飛ばして遊べます。暗視も旧モデルと同様に健在。1080p解像度で、双方向オーディオ機能つきです。
さて、わたしはこの2台のカメラを、約52平米ほどの小さな自宅スタジオアパートメントに設置しました。ひとまずPlay 2は寝室に、Bites 2はリビングに。Petcubeアプリを使うと、かなりシームレスなセットアップでした。Alexa搭載もうれしいですよね。
カメラの画角は160度で十分
ブラインドスポットもいくつかありましたが、カメラは犬猫の頻出スポットをちゃんと写していました。Petcubeは、年内のソフトウェアアップデートで180度以上ビューを拡大できるようにすることを発表していますが、ほとんどの部屋はおそらく160度で十分だと思います。
Play 2は約9.1センチ×約8.1センチ ×約9.1センチ、Bites 2は約14.5センチ×約7.6センチ×約25.4センチというサイズ感で、いずれも旧モデルからほぼ変化なしです。ペットがちょいちょいと手を出せば倒れる可能性もあるので、壁への取り付けが可能&推奨されています。
アプリで複数のカメラを操作するのは意外と簡単で、遠隔から犬猫をスパイするのも余裕でした(スマホのデータで見ようとすると遅延や接続が切れることもありましたが。)それから、古い映像を見ようとするのも若干時間がかかったのは旧モデルと同じ状況だといえます。でも、こうした些細な煩わしさくらいで、あとは大きな問題もありませんでした。
録画スケジュール管理機能がグッド
特に良いなと思ったのは、アプリで録画スケジュールを管理できること。特定の時間帯のみセットすれば、お風呂後に裸で歩き回ってる自分の姿を写さずに済みます。 また、ビデオ録画のトリガーとなる動作や音声の検出、インタラクションなども調整できます。
無料版では4時間の映像を保存しておくことも可能ですが、動画や画像をとっておきたい場合には手動で録画撮影の操作をすることになります。サブスク版はというと、動画のダウンロードや履歴閲覧のほか、ペット、人間、鳴き声の検出などスマートなフィルターが使えます。動作通知は1度に40回くらい来たり、ペットとのインタラクションのチャンスが過ぎてから通知が来たりしたこともあったので、改善が必要かもしれません。
見えた光景は予想と逆
でももちろん、通知が役立ったこともありました。あの大きな猫パブロが私の可愛いデイジーをいじめてないか...突き止めるチャンスだったんです。ところが実際、私が目撃したのは思っていたのと逆の展開...。デイジーのほうがパブロにちょっかいを出していたのです。
無視された…
双方向オーディオを使って声をかけてみましたが、悲しいことに2匹ともに無視されてしまいました。それから愛想をつかしたかのようにパブロがデイジーをポンと叩くのを見ました。デイジーはそのままベッドの下に入っていきましたよ。まさか自分からケンカ売ってたとは....。
カメラのクオリティーは、素晴らしい!とまではいかないですし、ちょっと粗さもありますが、基本的に良いです。暗視モードも同じく良いんですけど、パブロは若干モンスターみたいに見えてしまいます。
環境のせいかAlexaはうまく動作せず
Alexaの機能は、自宅のスマートデバイスの数を最小限に抑えたい場合は良いのかもしれませんが、うちでは使えませんでした。なぜか、どちらのPetcubeからも応答が得られなかったのです。もしかすると私の小さなアパートの音響効果のせいかもしれませんし、あるいはほかにスマートスピーカーが家のなかに全部で5台あった状況がいけなかったのかもしれません。でも、他のスピーカーを無効にしても、確実に動作させるのは困難でした。
遠隔でペットと遊べた!
でも、なかでも面白かったのはペットと遊べる機能。ペットに遊びの時間を知らせるかのように、覗き込むとカメラがチャイムを鳴らす新機能ができました。実際、おばあちゃん犬のデイジーはちょっと困惑気味になるだけで、家に帰ってから床に散ったおやつを片付けるのが大変だったりもするのですが...。遊んでる感じがあったのは、Play 2レーザーのほうでした。
レーザーは大幅な遅れがあり、必ずしも狙ったエリアに出てくるとは限らなかったですが、それでも十分に機能してました。なにより、パブロが遊んでくれた...!(たぶん、私のほうが楽しんでた)ので、時間があるときはレーザーでよく一緒に遊びました。
基本、記録しておくほどのことは起きていない
およそ2週間ほど使ってみて、自分のペットが記録しておくほどのことをやっているわけではないんだなぁというのが率直な感想です。自分の留守中に動物たちが何をやっているのか不思議に思うことはありますが、ほとんどの場合、彼らはただ寝て、起きて、スタスタ歩いてから、また寝て、ときどき食べて...という具合。
パブロは窓の外をしんみりと見て、ハトを捕まえる妄想でもしているのかもしれません。デイジーはときどき目を覚まして、自分のベッドから出て、ちょっと混乱気味になってからまたベッドに戻るというライフスタイルみたいです。
でもたまに訪れる心配な状況では救われた
そうはいっても、じつはエアコンが壊れているなかひどい熱波が近づいているとき、2日間家を開けなければならなかったときがありました。大量の冷却ファンと氷水のトレイを複数設置して、友達にも様子を見に行ってもらいました。(ネタバレ:彼らは大丈夫でしたよ)
でも、心配性な私は何度も映像をチェックして、ペットシッターをやってくれた友達ともカメラを通して話して「落ち着きなよ」と言われる始末。ペットカメラを通じて会話した友達の感想は「大声を出さなければ普通に音声は良いと思う」とのこと。
その2日間、カメラがあったことでどれだけ救われたかはわかりません(もしかしたら、家で留守番中のペットをストーカーみたいにチェックしてる怪しい人になりかけてたかも...)。
ペットの性格に合わせて選びましょう
さて、どちらのカメラも各200ドルでちゃんと望み通りの機能を発揮してくれます。レーザーやおやつの遊びに関しては、ペットの性格によると思います。Bites 2に関しては、もしかすると私の歯が欠けたおばあちゃん犬よりまだ小さな犬のほうが良い反応があるのかもしれません。
あと、いたずらするクセがあるペットを外出先からチェックする使い方もできますよね。(これは旧モデルでも同様のことがいえますが。)最新モデルでは、Alexa機能でおやつを注文したり音楽をかけたりするという選択肢もあります。使うか、使えるかは別の話かも...?
欲を言えば、接続の問題が改善されて、遅延が少なくなって、ズームも良くなれば便利だなと思います。でも最終的に思うのは、どんなに良いカメラであってもペットからしたら何の関係もなくて、飼い主でが目の前にいたほうがハッピーであることは間違いないんですけどね。
メモ
・Petcube第2世代のカメラは新たにAlexaを追加し、視野を160度(今年後半のソフトウェアアップデートで180度)まで広げ、ズームもパワフルになりました。
・カメラは依然として1080p解像度。その他の機能には、双方向オーディオと暗視モードあり。
・価格はそれぞれ200ドルにアップ。
・Play 2はレーザー照射、Bites 2ではおやつを投げる機能つき。どちらも多少の動作遅延あり。
・無料版では4時間の映像保存のほか、簡単なスケジュールオプションと通知アラートが提供されます。より高度なオプションを利用するには、サブスクリプションが必要。