NY地下鉄が非日常たっぷりに。そうなった理由と、かかったお金は超現実的だけど

清めの光だ!

NY地下鉄が非日常たっぷりに。そうなった理由と、かかったお金は超現実的だけど

アメリカでの感染が集中しているニューヨーク州。NY市のメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)が、運営するバス&地下鉄の消毒の手段として、紫外線ランプを実験的に導入するという話は以前もお伝えしましたが、いよいよ本格的にプロジェクトがスタート。実際に紫外線ランプを装備した車内の様子が、デモとしてメディアに公開されました。

UVライトが当たった車内は、ドラマ演出のようでどこか非現実的な感じがします。が、戦うべきウイルスと、UVライトのお値段はめちゃくちゃ現実。MTAは、試験導入の第1フェーズとして、紫外線ランプ150台を購入。プロジェクトの予算は100万ドル(約1億700万円)。プロジェクトはコロンビア大学の研究チームと連携して行なわれていますが、ランプを開発・販売しているのはコロラド州デンバーのスタートアップ企業PURO Lighting。いわく、UVCを発するUVライトによる消毒は、コロナウイルス、SARS、インフルエンザ、エボラ出血熱を含むクラス2、クラス3のウイルス対策に有効とのこと。

第1フェーズでは、UVランプを地下鉄とバスの夜間除菌作業で使用する計画。その後、第2フェーズは、メトロノース鉄道とロングアイランド鉄道の通勤車両に注力してすすめる考え。コロナパンデミックによる都市封鎖で、(当たり前ですが)メトロの乗客は激減。消毒プロジェクトは、乗客に安心(かつなるべく早く)メトロに戻ってきてもらうためには必須の対策なのです。

Source: MTA via The Verge