秋は燥邪(そうじゃ)からトラブルに

乾燥した季節には汗はかかなくても、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といって、呼気や肌からの蒸散により思っている以上の水分が出ていきます。このため、血液の流れが悪くなり滞っている状態の「瘀血(おけつ)」が生じて、部分的なむくみや肌の乾燥の悪化につながってしまうのです」(瀬戸先生)心当たりがある場合は、ひどくならないうちにケアしたいものです。「東洋医学では、肌は五臓のうちの『肺』が司ると考えます。肌の乾燥にも、肺の健康を維持することが基本です。しかし肌の改善には、古くから『肺』のツボよりも『大腸』のツボが使われてきました。それは、『肺』と『大腸』はお互いに補ったり助け合う“表裏の関係”にあるためで、肌には『大腸』に関係するツボの方が効果があることが長年の経験でわかっていたようです」(瀬戸先生)ツボの探り方は、指で押したときに軽い痛みや気持ちよさを感じるところです。基本的に指先でじんわりと10秒ほどかけて押し、少し休んで数回繰り返します。強く押しすぎないようにしましょう。

肩髃(けんぐう)

秋は燥邪(そうじゃ)からトラブルに