【体験談】同居人がコロナに感染!そして濃厚接触者から陽性者に~怒濤の自宅隔離生活3週間を赤裸々に語ります~ - 産業保健新聞|ドクタートラスト運営

今回は読者の方から寄せられた新型コロナ体験記をご紹介します。 この方は、同居人が新型コロナに感染、その後、自身も陽性になったことから延べ3週間にわたり自宅待機を余儀なくされました。

始まりは突然に

都内では連日一万人を超える新型コロナウイルス陽性者が出ていますね。 私も感染対策に気をつけながら日々を過ごしていました。

そんななか、同居人が「なんか喉が痛いなぁ」と言い出したのが、2月6日の夕方頃。 前日の5日に友人とカラオケに行ったとのことだったので「歌いすぎたんじゃない」と気楽に考えていましたが、そのうちに声が出なくなるほど症状は悪化し、「もしやこれは……?」と体温計測したところ38.0℃でした。 「おいおい」と慌てて2人揃ってマスクを着用、すでに夜だったことから同居人には市販の解熱剤を飲ませて就寝しました。

同居人の陽性が発覚!隔離生活の1週目

翌7日の朝になっても熱は特に下がっていなかったため、東京都発熱相談センターに電話し、近所のクリニックを3つほど紹介してもらいました。(電話はなかなかつながりません。めげずに何度もかけましょう) 紹介してもらったうち2つのクリニックはWEBで予約を受け付けており、すでに数日先まで埋まっていたことから、電話予約ができる残り1つに望みをかけて開院時刻に電話、なんとか当日予約ができました。 PCR検査の結果は翌々日にわかるとのことでしたが、コロナに感染していることを前提として、できる限りの隔離生活が始まりました。

私は体調に変化はなく元気だったので、同居人を寝室に隔離、リビングに客用布団を敷き、寝起き、生活することになりました。 ただ、お風呂やお手洗いだけはどうしても共用になるので、適宜消毒をしながら使っていました。 同居人は、受診時にもらった薬の服用で熱は下がっていたものの、とにかく喉が炎症していて痛いという状況が続いていました。 一方で、コロナの症状としてよく聞いていた「臭覚・味覚がなくなる」ことはなく、本人は「食欲もあるし味もする!」とただの風邪であると信じていたようです。

【体験談】同居人がコロナに感染!そして濃厚接触者から陽性者に~怒濤の自宅隔離生活3週間を赤裸々に語ります~ - 産業保健新聞|ドクタートラスト運営

そしてクリニック受診から翌々日の2月9日、同居人は残念ながら陽性者となったのでした。

そして陰性から陽性に~動揺の2週目~

前述のとおり、同居人が陽性だったため、隔離生活は続行です。 濃厚接触者の自宅隔離期間は陽性者の発症日から7日なので、このまま私の体調に変化がなければ2月14日から勤務先に出社可能でした。 しかし、同居人が陽性だったことから心配を覚え、念のため2月10日にPCR検査を受けました。 翌11日には「陰性」の結果が出たことから大いに安堵し、「客用布団は硬いし、いつもの布団が恋しいなあ」などと呑気なことを思いながらリビングで眠りにつきました。 わずかな異変を感じたのは、翌朝のこと。 ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ喉が痛いのです。 「加湿器を寝室に置いているから、寝ている間にリビングが乾燥しちゃったんだな~」と楽観視していました。 ここで自分自身の感染を疑わなかったのは、その前日に「陰性」結果を得ていたためです。

しかし喉の調子が良くなることはなく、強い倦怠感と関節痛が出てきたため体温計測。 37.8℃で発熱していました。

「昨日の今日で⁉」と驚きつつも、発熱時の対応はほんの1週間前に経験済みだったので、焦ることなく紹介してもらったクリニックの予約をとり、受診しました。 1回目のPCR検査は唾液タイプだったので、クリニックでの2回目となるPCR検査は鼻咽頭タイプを受けました。 そして、翌13日に「陽性」の結果が判明。 ほんの数日で状況が逆転したことが何よりもショックでした。

「PCR検査は症状が出ていないとあまり効果がない」と医療関係者から聞いたことがありました。 しかし1回目と2回目で結果が異なるのは、「1回目はコロナウイルスを保有していたけど症状が出てなかった(潜伏期間)から」のか「1回目の唾液検査後にコロナウイルスに感染して速攻症状が出た」のか定かではありません。 油断すればコロナの猛威はすぐそこなんだと身をもって感じました。

陽性者2人の療養生活~最後の3週目~

さて、同居人共々陽性者になってしまいました。 もはや隔離も何もありませんが、再び感染させ合う負のループは避けたかったので、引き続きマスクの着用と取手などの消毒、換気を徹底しました。

食事は、買い物には行けないのでネットスーパーや東京都福祉保健局「自宅療養者フォローアップセンター」から無料提供してもらった食料品を活用しました。 無料提供してもらった食料品の中には、お水やレトルト品、カップ麺、ゼリーなどが入っています。 かなりの量が入っているので、単身者や私たちのように「家族全員陽性になってしまって外に出られない!」という家庭にはとても助かる制度でしょう。 もっとも、私自身は食欲が本当になく、お粥を啜る日々でしたが……! 症状としては、私たちはともに熱は比較的すぐに下がったものの、喉の痛み・痰・鼻がツンとする・倦怠感などが長引きました。 「頭痛がすごい」と過去に感染された方から聞いていたので身構えましたが、私たちには当てはまらず、症状には個人差があることを実感しました。

コロナに罹って思った率直な感想・伝えたいことは、「コロナはただの風邪とかいう人もいるけど、コロナだろうが風邪だろうが罹ってしまえばどちらにせよしんどいので罹らないに越したことはない」です。

「コロナはただ風邪だ」 「ワクチンは意味がない」

いろいろ意見はあると思いますが、コロナや風邪に積極的に罹りたいと思う人はいないはずです。 コロナに対する姿勢・思いやワクチンを打つ打たないは個人の自由で私が何か言える立場ではありませんが、感染して初めて「こんなにしんどいのか!」と理解しました。 手洗いうがい・換気・消毒など、すぐにできて予防に効果があることはぜひ継続してください。

私自身はもう二度と罹りたくないため「これでもか!」というほどに感染対策を徹底し続けようと考えています。 皆さんもどうぞお気をつけください。

時系列でたどる怒涛の3週間