加湿方式で選ぶ
卓上加湿器といってもその加湿方式にはさまざまだ。最も強力に加湿してくれるのはスチーム式だが、消費電力が高めというデメリットがある。超音波方式は、消費電力は低いものの加湿力が弱く、雑菌が繁殖しやすいというデメリットがある。 大型のものには水分を含んだフィルターに風を当てる気化式というものもあるが、卓上式はあまり見かけない。また、これらの方式の組み合わせたものもあるため、使用環境にあわせて選んでほしい。
大きさやタンク容量で選ぶ
仕事する場所で使うならサイズは重要だ。あまりにも大きいと机の大部分を占拠し、仕事の効率に影響が出るだろう。一方、小さすぎるものは水を入れるタンクの容量が小さく、頻繁に水を補充する必要がある。仕事を途中で中断することになるため、小さすぎるのも考え物だ。机の上の作業スペースを計測し、あらかじめ設置可能な多きさに目星をつけておこう。
USB電源、バッテリー内蔵や電源を使わない方式も
電源の方式も卓上加湿器では重要な選び方の1つだ。パソコンを使うことが当たり前の仕事場では、活躍する機会が多いUSB電源を使ったものが使いやすいだろう。通常のコンセントを使う方式の場合は、十分な数の空きコンセントがあることを事前に確認してほしい。また、バッテリー内蔵式でケーブルのないものや、そもそも電源が不要なものもある。置き場所の自由度が高まり、わずらわしいケーブルがないため、これらもおすすめだ。 これらの条件から、おすすめの卓上加湿器を五つ紹介しよう。
エレコム エクリアミストHCE-HU2104U
エレコムのエクリアミストHCE-HU2104Uは、直径約68mmとコンパクトサイズの卓上加湿器。机の上はもちろん、社内でドリンクホルダーに入れて使える。電源はUSB方式でモバイルバッテリーにも対応電源を確保しやすい点が強みだ。加湿方式は超音波式だが、気になる雑菌の繁殖を抑えるため、タンク部分に抗菌加工を施してある。アロマオイルも利用できるため、リラックスするためにも使用可能だ。
トップランド SH-MV50
トップランドのSH-MV50は、ペットボトルに取り付けるタイプの超音波式加湿器。ペットボトルが汚れても、新しいものに交換すれば掃除する必要がないため、メンテナンスの手間が少ない。吹き出し口の角度が調節できるため、自分に向けて噴射することで効率よく加湿できる。倒しても水がこぼれない設計になっているため、パソコンなどの電子機器が置いてあるデスクの上でも使いやすい。
アイリスオーヤマ SHM-120R1
スチーム式で加湿量の多さが強みの卓上加湿器がアイリスオーヤマのSHM-120R1だ。1.3Lの大容量タンクで満容量まで水を入れれば約11時間連続で加湿できる。それでいてサイズは約11.8×21.5×22.8cmと小さいのがうれしい。アロマトレーが付いており、アロマオイルを垂らすことで部屋の中に香りを充満させられる。仕事の合間の休憩などに役立つ。
PRISMATE ちょこっとミスト PR-HF053
PRISMATE ちょこっとミスト PR-HF053は、鞄に入れて持ち運べるほど小さい加湿器だ。バッテリーが内蔵されており、いつでもどこでも手軽に加湿できる。誤作動を防止するため、電源をオンにするにはスイッチをダブルクリックする方式となっており、ポケットや鞄に入れても安心だ。化粧水を入れることでミスト状にした化粧水を肌に噴霧できるため、美容にも役立つ。
エレメンツ どこでもモイスチャー
エレメンツのどこでもモイスチャーは、電源不要で手軽に使える卓上加湿器。水を入れたグラスに挿すだけで加湿が可能。試験では、単にコップに入れただけの水に比べて、10倍の加湿量があるという。電源不要で使えるため、電気代がかからないのがうれしい。デザインも豊富なので机の上を彩ることもできそうだ。
お手入れはこまめにしてほしい
加湿器は乾燥した空気に潤いを与える便利なものだが、こまめなお手入れが欠かせないことは覚えておいてほしい。超音波式や気化式は雑菌が繁殖しやすく、スチーム式も水の中に含まれるミネラルが堆積する。加湿器で健康に気をつかうはずが、逆に不健康にならないよう、説明書に従って定期的にメンテナンスをしておきたい。 うまく使えば加湿器は風邪などの病気の予防や、花粉症対策に効果的といわれている。仕事をするデスクに卓上加湿器を取り入れ、元気に仕事が続けられるよう配慮したい。(ライター・ハウザー)