東芝「ヘアードライヤー ウルオス HDH-900X」
風呂上がりにさっぱりと髪を乾かせるドライヤー。最近では高機能・高付加価値モデルが市場に多く出ており、家電量販店の店頭を見れば、価格が1万円を超える高級機種が並んでいる。
今回試したのは、そんな高級ドライヤーのひとつ、東芝ホームアプライアンスの「ヘアードライヤー uLos(ウルオス) HDH-900X(以下、ウルオス)」だ。Amazon.co.jpでの価格は13,500円だった。
ほかの高級モデルにない特徴は、温度と風量を細かく設定でき、それらを組み合わせることで合計15通りもの風を送り出せるという点だ。夏場や冬場といった季節にも合わせて、髪を痛めずに素早く乾かす風を出せるという。我が家ではこれまでパナソニックの高級ドライヤー「ナノケア EH-NA93(以下、ナノケア)」を使ってきたが、どのような違いがあるのか、体験したい。
メーカー | 東芝ホームアプライアンス |
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製品名 | ヘアードライヤー uLos HDH-900X |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 13,500円 |
ウルオス本体はシンプルな形で、サイズは176×87×225㎜(幅×奥行き×高さ)。ドライヤーにしては、やや大きめな印象を受ける。本体重量はコードを含めると約575gで、ちょっと重たい印象。本体には取り外しできるノズルが付いており、風向きを整えたいセット時に便利だ。
付属の電源コードは長さ約1.6mで、たっぷりと余裕がある。カラーはペールピンクゴールド、パールホワイト、ペールブルー、ペールグリーンの4色がラインナップしており、今回はパールホワイトを選んだ。
風の流れを整えてセットしやすくする、透明のノズルが付属するノズルは取り外し可能風の吸い込み口は、最大径70mm風の吹き出し口の直径は50mmで、大きな印象操作は、電源の「ON/OFF」ボタン、風量切り替えボタン、温度調節ボタンの3つのボタンで行なう。電源ボタンはスライド式。あとの2つはプッシュ式で、繰り返し押すと切り替わる。風量と温度は、本体側面に青色のランプで表示する。このあたりはよくあるドライヤーと変わらない。
ハンドルの前側には、上に風量切り替えボタン、下にスライド式の電源ON/OFFスイッチを搭載ハンドルの後ろ側には、温度調節ボタンを搭載本体側面には、風量ランプと温度ランプを配置風量は、「COOL(冷風)/SET(弱風/DRY(中風)/TURBO(強風)」の4段階。TURBO運転時の風量は1.4立方mになる。
面白いのは、独特な温度設定だ。レベル1~5まで細かく5段階あり、温度は順に約50℃、約60℃、約100℃、約110℃、約120℃。このうち約50℃と約60℃は、「頭皮ケアモード」として地肌をいたわりながら乾かしたい時向け。風量を「COOL」に設定している時は、風量は切り替えられない。最大消費電力は、風量がTURBOで温度が約120℃の場合で1,200Wとなっている。
低温で髪や地肌に優しく乾かす「頭皮ケアモード」設定時冷風の「COOL」設定時。風量は切り替え不可ちなみに、このウルオスは、東芝独自のイオン技術「ピコイオン」の発生装置を搭載している。ピコイオンとは強いマイナスの電気を帯びた微細な水の分子で、ユニットの電極ピンに高電圧をかけることで電極ピン先端の水が微細化されて生成され、空気中に放出される。一般に髪は帯電しやすいと言われており、このピコイオンを髪に当てることで、静電気を抑え、櫛通りを良くする効果があるという。同じように他社の高級ドライヤーでは、パナソニックがナノイーを、シャープがプラズマクラスターを搭載している。