気づかないうちにニオイの原因に!気化式加湿器のフィルターを上手に掃除する方法

乾燥した季節に活躍するのが加湿器。特に気化式の加湿器は、水に浸したフィルターを風に当てて部屋を加湿するため、蒸気が高温にならず、子供やペットと暮らしていても安心して使用できます。

しかし、気化式や気化式の加湿方式も採用しているハイブリッド式の加湿器は、内部に水フィルターが搭載されているため、定期的に掃除をする必要があります。

では、フィルターの掃除をしないとどうなってしまうのか、どのようにフィルターの掃除をすれば良いのかを紹介していきましょう。

気化式の加湿器のフィルター掃除しないとどうなる?

気化式加湿器、または気化式の仕組みを採用しているハイブリッド式加湿器のフィルターは、モデルにもよりますが、常に水に濡れている状態です。

そのため、定期的にお手入れをしないでいると、水道水に含まれるカルキ成分などの影響により、加湿量が減ってしまったり、汚れて臭いの原因になってしまうことも。

さらに、お手入れをしないでいると、フィルター自体が縮んでしまうケースもあります。

気化式加湿器のフィルター掃除する方法

それではいよいよ、気化式加湿器のフィルター掃除する、超簡単な方法をご紹介していきましょう。なお、今回はパナソニックの「ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ) FE-KXU07」を例にお手入れ方法をご紹介しています。

【参照】ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ) FE-KXU07

モデルによっては推奨されているお手入れ方法が異なる可能性もあるため、より詳細に知りたいという方は取扱説明書または各メーカー公式ホームページの製品サイトをご参照ください。

用意するものはぬるま湯(または水)と、加湿フィルターが入るバケツや桶。掃除方法は簡単で、本体から取り外したフィルターを、ぬるま湯が入った容器に入れ、押し洗いすればOKです。

なおこの時、ブラシでこすったり洗濯機で洗わないよう注意しましょう。さらに、乾燥機で乾かすと縮みの原因になってしまいます。お手入れ後、すぐに運転する場合は濡れたままでも大丈夫です。

加湿フィルターと同時にフィルター枠も掃除しましょう。フィルター枠は流水で水洗いすればOKです。

気づかないうちにニオイの原因に!気化式加湿器のフィルターを上手に掃除する方法

汚れが激しい場合は次の項目を参考にしてください。

気化式加湿器のフィルターに黄ばみが……汚れが激しい場合はクエン酸か加湿器用洗剤!

加湿フィルターの汚れが激しい時は、加湿器用洗剤やクエン酸を使って掃除をします。以下で症状別にお手入れ方法をご紹介していますが、以下のパナソニックの公式サイトに準拠しています。

モデルによってはお手入れ方法や容量が異なるケースもあるため、気になる方は取扱説明書などを参考にしましょう。

【参照】パナソニック 【加湿空気清浄機/加湿機】加湿フィルターのお手入れ方法

気化式加湿器のフィルターの臭いが気になる場合

加湿器用洗剤または台所用中性洗剤を使って、つけ置き洗い(約30分)をしてみましょう。汚れが激しい場合はつけ置き時間を長くしたり、何度か繰り返しつけ置き洗いを試してみてください。なお、つけ置き洗いをした後は新しい水でしっかりと洗い流してください。

加湿器用洗剤の分量は2Lの水かぬるま湯に対して約20mlが目安です。

気化式加湿器のフィルターが黄ばみで汚れている場合

塩素系漂白剤につけ置き洗い(約30分)を試してみましょう。使用量は使う漂白剤によって異なるため、説明欄を参考にしましょう。なお、汚れが激しい場合はつけ置き時間を長くするか、何度か繰り返し行いましょう。

気化式加湿器のフィルターがカルキなどで目詰まりを起こしている場合

クエン酸を使ってつけ置き洗い30分ほど試してみましょう。汚れが激しい場合はつけ置き時間を長くする、もしくは何度か繰り返しつけ置き洗いをしてみましょう。クエン酸の量は3Lの水かぬるま湯に対して約20gが目安です。

加湿フィルターの掃除に重曹は使っても良い?

クエン酸などのほか、加湿フィルターの掃除には重曹を使うことも可能です。ただし、使用方法や分量はモデルによって異なるため、事前に取扱説明書やメーカー公式サイトをチェックしておきましょう。

【参照】シャープ お手入れ方法 加湿フィルター

加湿器のフィルター掃除する頻度は?

今回ご紹介したFE-KXU07の場合、だいたい1か月に1回ペースで行えば、 加湿量の減少や臭いの発生を防ぐことができるます。ただし、こちらもメーカーやモデルによって推奨されている頻度が異なる可能性があります。

加湿フィルターがカビだらけで手のほどこしようがない場合は?

中には気化式加湿器のフィルターを長い間掃除しておらず、カビだらけになってしまったというケースもあるでしょう。

そのまま使ってしまうと臭いの原因となるけでなく、カビ菌を部屋に放出してしまう可能性があります。上記で紹介したクエン酸などを用いた掃除方法を試し、それでもカビが取れなかったり、嫌な臭いが発生する場合は加湿フィルターの交換をしても良いでしょう。

一般的に加湿フィルターはメーカーが発売しているため、公式サイトをチェックしましょう。

※データは2021年11月上旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/髙見沢 洸