Engadget Logo エンガジェット日本版 江戸時代コインゲーム「古銭プッシャーフレンズ」は謎の癒しと中毒性がある

忙しいTGS期間は終わりましたが、ここから年末商戦。ライターにとって忙しい季節がやってきます。だからこそ、今は気軽に、頭を空っぽにして遊べるゲームをプレイしたい……。

そう思ってSteamストアを調べていたら発見したのが、今回紹介する「古銭プッシャーフレンズ」です。本作は名前の通り、ゲームセンターに設置されているメダルゲーム(プッシャーゲーム/メダル落とし)の江戸時代バージョン(?)。古銭を発射することで古銭と景品を回収すことが目的です。

価格は410円とお手頃。現在はSteamにて配信していますが、今後Nintendo Switchでも発売予定とのことです。

古銭プッシャーズフレンズPC(Steam)

プッシャーゲームといえば、段差のあるマシンにメダルを投入、上の段が下の段のメダルを押し出すことによって、メダルやボールを落下させて獲得するゲーム。本作ではメダルの代わりに古銭を使い、ボールではなく「俵」を獲得することで景品が落下してきたり、イベントが起きたりします。

本作のポイントは、マシンが円形かつ、落下したアイテムは手元にある箱に入れなければ獲得できないということです。俵や景品が落下してくる位置はランダムで、気付かないうちにマシンから落ちてしまうこともあります。そのため、マシンの周囲を回りつつ、景品などの状況を確認しながら、古銭を射出する場所を決めたり、落下してくるアイテムをは回収する必要があります。

獲得した古銭を使用して、箱の大きさや移動速度を上昇させることができますが、アップグレードには初期段階から3000枚もの古銭が必要。古銭は一気に増えることはなく、ゆっくりと増加していくので、最初はこの3000枚がめちゃくちゃ重く感じますが、後述のオンラインプレイで効率よく増やすことが可能です。

また、俵を箱に落とすと景品が落下するか、イベントが発生します。景品は手裏剣や兜、「ジャクポット小判」といった和風のものばかり。また、景品は「戦セット」や「忍びセット」などのセットに分けられており、セットを集めることで様々な効果を得ることができます。「ジャックポット小判」は、7枚集めることで、「ジャックポット」が開始。ゲーム中に溜めたメダルと俵が大量に降ってきます。

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エンガジェット日本版 江戸時代コインゲーム「古銭プッシャーフレンズ」は謎の癒しと中毒性がある

アイテムは重さや大きさが種類によって異なります。複数のアイテムがマシン上にあるなら、落ちやすい景品のもとに移動するといいでしょう。

イベントでは、古銭をぶつけて鬼を退治したり、壺に古銭をいれたりといったミニゲームを楽しむことができます。イベントの成果によって、大量の古銭や景品を手に入れることができます。

本作は「フレンド」というタイトルからも分かるようにオンラインマルチにも対応。最大5人でプレイすることが可能です。オンラインプレイでは、他のプレイヤーが射出した古銭が自分のフィールドにも出現。俵や景品、ジャックポット中に排出された古銭は共有されないので、取り合いにはならないので安心です。

マルチプレイではマシン上の古銭が増えるため、古銭や景品が落ちる頻度も増加。また、他のプレイヤーが発生させたイベントにも、参加することができ報酬もゲットすることが可能です。これにより、ソロプレイとは比べ物にならないくらいの速度で、古銭や景品セットが獲得できるので、アップグレードをするためにも積極的にオンラインでプレイするといいでしょう。特にアップグレード済みの上級者(?)がいてくれると、古銭を大量に射出してくれたり、イベントの回数が増えたりと大助かりです。

オンラインプレイでは、誰に迷惑をかけることもなく緩く楽しむことができるので気兼ねなくプレイすることができます。友人とのんびり、会話しながらプレイするのもいいですし、クイックマッチで見知らぬ誰かと一緒にプレイすることも可能です。アップグレード前には他のプレイヤーに助けてもらって、アップグレード後には大量の古銭をばら撒き初心者を助けることが可能です。

個人的に好きなのが、イベントが始まった瞬間。さっきまで黙々と古銭を射出していたプレイヤーたちが、一斉に上を向くので謎の連帯感があります(笑)。

ちなみに、ソロプレイでも「寂しくないように」という理由で「VRoidHub」に対応。VRoidHubで作ったキャラクターをゲームに登場させることが可能です。登場させたキャラは、当たりが出たときに喜んでくれるなど、様々な表情を見せてくれます。

さて、筆者は友人と一緒に本作をプレイ。最初のうちは会話をしながら、のんびりとプレイしていたのですが、いつの間にか「他のプレイヤーのアイテムに古銭をぶつけて落とす」という謎のゲームが開始。他のプレイヤーのアイテムは見ることができないので、スイカ割りのような感覚で、どっちにアイテムがあって、どこに古銭を打てばいいか、指示を出し合ってプレイしていました。しばらく続けていると、古銭を自由自在に射出できるようになっていき、次々と見えないアイテムを箱の中に落とせるようになりました。尚、こんなことをしなくても、普通に古銭を射出して押し出したほうが早いし効率もいいので、特に意味のないテクニックとなっています。

因みに、本作には挑戦モードも存在。15分で、どれだけ古銭を獲得できるかにチャレンジし、ランキング形式で競う仕組みとなっています。こちらは、アップグレードを持ち込むことができるので、オンラインで古銭を稼ぎ、強化を終えてから挑むといいでしょう。

本作は見た目通り地味なゲームですし、所謂「作業ゲー」で、序盤の古銭獲得が難しいと感じます。しかし、オンラインプレイで古銭を稼ぎ、アップグレードをすれば、どんどん古銭の獲得効率が上がっていき、それが面白く感じてきます。

ぼーっと、キラキラ光る古銭を眺めながら古銭をオート射出していると、なぜか癒されているような気がしてくる……。謎の中毒性があり、止め時が見つからずに気が付いたら4時間以上ぶっ通しでプレイしていたなんてこともあります。なにより410円と安いので、試しに購入してみてはいかがでしょうか?