除湿機能付き空気清浄機おすすめ6選|除湿機や空気清浄機との違いを家電のプロが解説

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1台で除湿と空気清浄ができる、除湿機能付き空気清浄機。加湿機能もついた除加湿空気清浄機は、自動で加湿と除湿を切り替えて、適切な空気環境にしてくれて便利。

除湿機能付きの空気清浄機は、場所を取らないのがメリットですが、専用機のほうが除湿力や空気清浄力は優れる傾向に。スペースに余裕があるなら別々に揃えることも検討しましょう。適用畳数やお手入れのしやすさはしっかり確認してください。持ち運んで使う機会が多い家電なので、重量もチェックすることが大切。

今回は、除湿機能付き空気清浄機のメリットやデメリット、選び方を家電プロレビュアーの石井さんが解説。石井さんにお聞きした選び方のポイントを参考に、おすすめの除湿機能付きの空気清浄機や除加湿空気清浄機をランキング形式で紹介します。

■この記事の監修者

石井和美さん家電プロレビュアー。白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。

■目次

除湿機能付き空気清浄機と除湿機の違いは?–除加湿空気清浄機のメリット・デメリット

除湿機能付き空気清浄機の選び方–適用床面積(適用畳数)–タンク容量–お手入れのしやすさ–重量–機能

除湿機能付き空気清浄機おすすめベスト3

除加湿空気清浄機おすすめベスト3

除湿機能付き空気清浄機と除湿機の違いは?

空気清浄機能:花粉やホコリ、生活臭を除去除湿機能:室内の湿気やカビを除去、部屋干しの洗濯物を乾かす加湿機能:乾燥による喉や肌の不調を防止、風邪やインフルエンザ対策

空気清浄力除湿力加湿力
除湿機能付き空気清浄機×
除湿機××
空気清浄機××
除加湿空気清浄機

「除湿機能付きの空気清浄機は、2台分の機能を1台で使えるので置き場所がない人には便利。部屋のスペースに余裕がある人なら、空気清浄機と除湿機は別々に揃えるのがおすすめです。

除湿機能付きの空気清浄機はサイズが大きく重くなりがち。除湿機能は押入れや浴室の湿気を取ったり、洗濯物を乾かしたり移動させて使うことが多いです。除湿機単体のほうが軽量で、使いやすいですよ。除湿力や空気清浄能力は、専用のものと比べると控えめ」

▼除湿機の選び方は以下で詳しく解説

【2022年】除湿機おすすめ12選|プロの選び方&タイプ別に人気商品を紹介

【コラム】除湿機能付き空気清浄機はコンプレッサー式がほとんど

除湿機の種類を大きく分けると「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」の3種類。除湿機能付き空気清浄機は、ほとんどがコンプレッサー式。

コンプレッサー式の主な使用時期は夏や梅雨。コンプレッサー式は、5℃以下の低温時には除湿能力が落ちるので冬場の利用には不向き。ただ、暖房で部屋の温度が高くなっていれば、除湿能力が下がることなく、冬場でも使えますよ。

▼コンプレッサー式の除湿機の詳しい解説は以下より

おすすめコンプレッサー式除湿器10選|デシカント式との違いなどプロが解説!

除加湿空気清浄機のメリット・デメリット

除加湿空気清浄機は、1台で除湿機・加湿器・空気清浄機の3つの役割をこなします。

「除加湿空気清浄機は、自動で湿度が高いときは除湿機になり、乾燥したときには加湿します。除湿・加湿・空気清浄が一律でできるので便利。

専用機に比べると、それぞれの性能は控えめ。構造が入り組んでいるため、少しお手入れはしにくいです」

除湿機能付き空気清浄機の選び方

除湿機機能付き空気清浄機を選ぶときのポイントは「適用床面積」「タンク容量」「お手入れのしやすさ」「重量」「機能」の5つ。

適用床面積(適用畳数)

適用床面積が大きいほど、除湿能力や空気清浄能力は高くなります。部屋の広さを考慮して適切な大きさのものを選びましょう。

除湿機能付き空気清浄機おすすめ6選|除湿機や空気清浄機との違いを家電のプロが解説

「除湿能力は、部屋の広さに合わせて適用畳数を決めてください。部屋が15畳なら、適用床面積は15畳というように。適用床面積が大きいほど重くなるので、大きすぎるものは選ばなくてよいでしょう。

空気清浄能力は、部屋の広さの2倍以上、花粉やタバコのニオイ対策なら3倍以上のものがおすすめ。小さすぎると部屋の隅々まで汚れた空気が取れません」

タンク容量

タンク容量が大きいほど、一度の給水で長く使えて、水を取り替える回数が減るので楽。連続排水ができると、ホースでお風呂場に排水しながら使えます。

「長時間使いたい人はタンク容量が大きいものがおすすめ。浴室の湿気を取りたい人は、すごい勢いで水がたまるので、タンク容量は大きいほうがおすすめ」

お手入れのしやすさ

「除湿機部分は、加湿器のようにフィルターを使っていないので、お手入れは意外と楽。基本的にお手入れはタンクを洗うのみ。

タンクが大きいと水を入れたときに重いので、取っ手付きのタンクがおすすめ。タンクに取っ手付きの除湿機は多いですが、一体型は機能が省かれている可能性があるので、しっかりチェックしてみてください」

▼お手入れのイメージ

シャープ空気清浄タイププラズマクラスター除湿機CV-EF120-W

お手入れが必要な部位お手入れの頻度の目安やること
集じんフィルター1か月に1回ホコリを掃除機で吸い込む。約5年に1回交換
脱臭フィルター1か月に1回ホコリを掃除機で吸い込む。約5年に1回交換
後ろパネル2週間に1回ホコリを掃除機で吸い込む
排水タンク1週間に1回スポンジなどで洗う
本体汚れ・ニオイがひどいときやわらかい布で拭き取る
センサー部汚れ・ニオイがひどいときホコリを掃除機で吸い込む
後ろパネル汚れ・ニオイがひどいときつけ置き洗い

重量

除湿機能付きの空気清浄機は、サイズや重量が大きいです。製品のなかにはハンドルやキャスター付きで、持ち運びやすさを工夫しているものも。

「除湿機能付きの空気清浄機を選ぶときは、重量やサイズを確認することが重要。加湿空気清浄機と比べるとサイズは大きめ。購入前に、家電量販店で実物を見てサイズを確認するのもおすすめ。

とくに腕に力のない人が持ち運んで使う場合は、何kgかをしっかりチェックしましょう。ハンドル付きでも10kg以上のものは持ち運びが大変。キャスター付きでも、段差がある場所や2階に持ち運ぶ場合は、持ち上げる必要があります」

機能

「衣類乾燥をしたいなら、ルーバー付きがおすすめ。ルーバー付きだと部屋干ししている衣類に風をあてられるので早く乾きますよ」

▼目的別、おすすめの除湿機能

目的機能
湿気対策40%・50%・55%と細かく湿気の設定ができると便利。
部屋干し・衣類乾燥送風幅が広いと一度に多くの衣類を乾かせる。「ピンポイント送風」ができると、集中的に風を当ててスピーディーに乾かせる。
脱衣所・クローゼットのカビ対策風の角度を変えられる製品はクローゼットや靴箱にもしっかり風を当てやすい。

除湿機能付き空気清浄機おすすめベスト3

1位:シャープ空気清浄タイププラズマクラスター除湿機CV-EF120-W

シャープの空気清浄機能搭載のプラズマクラスター除湿機。非常に人気が高いモデル。価格と性能のバランスに優れる一台で、空気清浄機としても除湿機としても1年中活躍。

「広角自動スイングルーバー」搭載で、上下最大180°に送風。2段干しした衣類もしっかり乾かします。「スポット消臭」で衣類の汗のニオイや、生乾き臭を抑えますよ。3.1Lの大容量の排水タンクは、持ちやすいハンドル付き。

HEPAフィルターで気になる花粉やホコリをキャッチ。浮遊カビも除菌し、キレイな空気をキープして除湿できますよ。

適用床面積空気清浄:15畳除湿:木造14畳/鉄筋28畳
サイズ幅36.0×奥行26.0×高さ56.5cm
重量12.4kg
タンク容量3.1L
搭載フィルター:交換の目安集じんフィルター:5年脱臭フィルター:5年

2位:アイリスオーヤマ空気清浄機能付除湿機DCE-120

コスパ重視の人に人気なアイリスオーヤマの空気清浄機能付き除湿機。

湿度センサー搭載で、設定湿度に達するまで自動運転。35~80%の間のお好みの湿度に設定できますよ。衣類乾燥モードでは、スピーディーに衣類を乾燥。フラップを上下に動かせるので、効率的に乾かせますよ。

花粉・PM2.5・ダニのフンなどアレルゲン物質99.97%以上除去。空気の汚れ具合をランプの色でお知らせしてくれるので、効果を実感しやすいです。切タイマーや、チャイルドロックなど便利な機能も搭載。

適用床面積空気清浄:17畳除湿:和室15畳/洋室23畳
サイズ幅34.3×奥行30.0×高さ61.7cm
重量14kg
タンク容量約4L
搭載フィルター:交換の目安集塵フィルター活性炭フィルタープレフィルター

3位:アイリスオーヤマ空気清浄機付除湿機16LIJCP-J160-W

広いリビングにも向いているアイリスオーヤマの空気清浄機能付き除湿機。

除湿の適用床面積は鉄筋コンクリート40畳で、広い部屋もパワフルに除湿できます。風量MAXにすればスピーディーに衣類の乾燥が可能。

タンクが引き出しやすく、排水が簡単。市販のホースにつないで排水すれば、水を捨てに行く必要がありません。

ホコリや花粉、PM2.5対策もできます。部屋干しのじめじめしたニオイも消臭。キャスター付きで移動させやすい仕様。

適用床面積空気清浄:20畳除湿:木造和室20畳/プレハブ洋室31畳/鉄筋コンクリート40畳
サイズ約幅38.4×奥行28.3×高さ65.9cm
重量約18kg
タンク容量約5L
搭載フィルター:交換の目安集塵フィルター:1年プレフィルター

除加湿空気清浄機おすすめベスト3

1位:シャープ除加湿空気清浄機KC-HD70-W

除湿・加湿・空気清浄が一台でできるシャープの除加湿空気清浄機。コスパ重視の人にもおすすめです。「ホコリ」「ニオイ」「湿度」「温度」「照度(明るさ)」の5つのセンサー搭載で、自動でお部屋を快適な空気環境に。

プラズマクラスター7000と「広角自動スイングルーバー」で、衣類をスピーディーに乾かしながら生乾き臭を抑えます。脱臭フィルター付きで、タバコ・ペット・料理臭を抑制。

空気清浄の適用床面積は32畳。広いリビングにもぴったりの一台。キャスター付きで移動もしやすいですよ。

適用床面積空気清浄:32畳除湿:木造住宅10・11畳/コンクリート住宅20・23畳加湿:プレハブ洋室18畳/木造和室11畳
サイズ幅40.5×奥行33.7×高さ68.7cm
重量約17.6kg
除湿タンク容量約3.0L
搭載フィルター:交換の目安集じんフィルター:10年脱臭フィルター:10年加湿フィルター:10年

2位:シャープ除加湿空気清浄機KI-LD50-W

シャープのハイグレードな除加湿空気清浄機。多機能&使いやすいのが魅力の一台。除湿/加湿一体型トレーを採用で、省スペース設計になっています。「きれいモニター」でお部屋の空気の状況がひと目でわかりますよ。

「プラズマクラスター25000」搭載で、プラズマクラスター7000の約1.6倍のスピードでタバコの付着臭を分解・除去。お肌にツヤを与える効果も期待できます。

2kgの衣類を約165分で乾燥することも可能。付着カビ菌の増殖を抑えるため、タオルなどの衣類を清潔に乾かせますよ。

最大加湿量400mlとパワフルに加湿し、のどの乾燥対策もばっちり。「Ag⁺イオンカートリッジ」採用で、トレーにぬめりが付きにくく、お手入れがしやすいです。

適用床面積空気清浄:21畳除湿:木造住宅6・7畳/コンクリート住宅13・14畳加湿:木造和室7畳/プレハブ洋室11畳
サイズ幅35.0×奥行28.5×高さ65.6cm
重量約13kg
除湿タンク容量約2.0L
搭載フィルター:交換の目安集じん・脱臭一体型フィルター:2年加湿フィルター:5年使い捨てプレフィルター:1か月

3位:ダイキン除加湿ストリーマ空気清浄機MCZ70X-T

ダイキンの最高級モデル。高価ですが、除湿・加湿・空気清浄を1台で任せるのにも安心感があります。「全自動しつどコントロール」で、除湿・加湿を切り替えて自動で適切な空気環境になるようコントロール。

除湿力はパワフルで、しっかり乾燥。加湿で水分を浮き出させて、除湿でニオイ成分と湿気を回収する「水de脱臭」。部屋の壁紙やカーテンのしみついたニオイが取れるのは魅力。スーツやコートなど洗えない衣類の脱臭もできます。

加湿量も680ml/時とパワフル。広い部屋の空気もしっかりうるおいます。空気清浄能力も高く、花粉やハウスダスト、お部屋のニオイの対策もばっちり。部屋の空気の状況をスマホでチェックできます。

適用床面積空気清浄:32畳除湿:鉄筋20・30畳/プレハブ15・17畳/木造10・11畳加湿:木造11畳/プレハブ18畳
サイズ幅41.5×奥行36.0×高さ69.0cm
重量23kg
除湿タンク容量3.0L
搭載フィルター:交換の目安脱臭フィルター集塵フィルター:10年プレフィルター抗菌加湿フィルター:10シーズン

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