プロが選んだ初心者におすすめの観葉植物22選! 育て方のコツも紹介
部屋の雰囲気を変えたり、気持ちを癒やしてくれたりと大活躍の観葉植物ですが、うまく育てる自信がないと躊躇してしまう人も多いのでは。
「怖がらず、チャレンジしてみてください!」。そう話すのは、東京・新橋でフラワーショップを営む小嶋さん。草木が芽吹きだす春は、観葉植物が一番元気な時期。育て始めるのにもおすすめのシーズンなんだそう。
日々、店を訪れるお客様から沢山の相談に乗る小嶋さんに、初心者にも育てやすいおすすめの観葉植物を22種選んでいただきました。一つひとつの特徴や育てる際の注意点も聞いたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、以下の表示価格は変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
■監修者
小嶋誉由さん&小嶋悠さん夫婦でフラワーショップ「ハルカゼフラワー」を東京・新橋で営む。少しエッジの効いた、独特で自由なセレクトが人気。TV番組の装飾や撮影クランクアップ用の花束・アレンジメントも多数手掛ける。
■目次観葉植物を置くメリットとは?‐部屋の雰囲気を変えられる‐空気清浄効果が期待できる‐自然を体感できてリフレッシュできる観葉植物の選び方のポイント‐置き場所とサイズを決める‐育て方(育てやすさ)を確認‐置く場所と植物の相性は?‐自分好みの品種を選ぶ
おすすめの観葉植物22選‐存在感ある大型タイプ(160cm前後)‐置き場所を選びやすい中型タイプ(50cm前後)‐デスクにもおける小型タイプ(20cm以下)
プロが教える観葉植物の育て方‐置く場所は?‐水やりの頻度と与え方(日常のお手入れ)‐鉢の大きさと植え替えの注意点‐置き場所の温度、湿度管理のコツ
自分好みの観葉植物で部屋の雰囲気を変えよう
観葉植物を置くメリットとは?
部屋の雰囲気を変えられる
自分の部屋をもっと素敵にしたいけど、何から手をつけたら分からない。そんな時に重宝するのが観葉植物の存在です。緑をひとつ置くだけで、部屋の雰囲気が変わり、ぐっとおしゃれになります。
空気清浄効果が期待できる
ドラセナやサンスベリアなど、観葉植物のなかには、ホルムアルデヒドやトリクロロエチレンといった有害な化学物質を除去する作用があるといわれています。
また、自分で身動きが取れない植物は、防衛機能のひとつとして抗菌の力を備えています。積極的に取り入れて、部屋をきれいに保ちましょう。
自然を体感できてリフレッシュできる
自然のなかにいると癒やされるように、植物の近くにいるだけでも気持ちがリフレッシュします。
ある研究では、植物を触ったり匂いを嗅いだりすることでストレスや不安の軽減につながり、抑うつの働きをうながすことが分かったとか。ヒーリング効果は観葉植物を育てる大きなメリットのひとつです。
初心者向け4つのポイント!観葉植物の選び方
置き場所とサイズを決める
まず、どの部屋のどこに植物がほしいかを決め、場所にフィットするサイズを決めましょう。
・テーブルや棚、靴箱の上には10cm前後の小型サイズ・出窓に置いたり、ハンギングタイプを天井から吊るしたりする場合は中型・リビングや玄関、寝室などには設置型の大型タイプを取り入れる
上記のように、置き場所によっておすすめのサイズは変わります。
育て方(育てやすさ)を確認
観葉植物には初心者でも育てやすいものから、管理が難しいものがあります。
植物を元気に育てるには、水やりの頻度と日当たり、室温や通気性といった4つのポイントを押さえる必要があります。育てやすい植物とはつまり、こうした条件を細かく問わない品種のこと。初心者でも育てやすい観葉植物については後で具体的にご紹介します。
置く場所と植物の相性は?
観葉植物のほとんどは、熱帯や亜熱帯を原産とするため、高温多湿を好みます。おおまかに言うと、冬は暖かい場所で育てる、直射日光が当たらない半日陰を選ぶ、通気性は確保する、水はあげすぎないなどの必須項目は共通します。
ただ、例えばサボテンはほとんど水やりが不要で、直射日光もOK。オリーブの木は屋内よりも屋外で育てるのに適しています。このように、他の観葉植物とは異なる環境を好む品種もあります。
自分好みの品種を選ぶ
サイズや育てやすさが確認できたら、後は自分が好きな品種を選ぶだけ。葉の柄や形はどれも同じではないので、好きな見た目のものを選びましょう。
観葉植物を取り扱うフラワーショップや専門店でも買えますが、最近はインターネットでも販売されています。大型なものは特に、持ち帰る必要がないため便利です。
初心者でも簡単!おすすめ観葉植物22選
大型タイプ(160cm前後)
・アレカヤシ
縦にも横にもボリューム満点のアレカヤシは存在感があるため、ホテルのロビーやレストランの入り口などでよく見かける品種です。
年間を通して茎葉はよく生長し、新しい葉が下から次々と芽を出すため、葉が枯れて変色しても目立たないのがポイント。慣れない初心者でも管理しやすく、おすすめです。
耐陰性はありますが、日当たりの良い場所を好みます。屋内であれば、明るいリビングや窓辺がいいでしょう。外で育てても大丈夫ですが直射日光は避け、また低温に弱いため、冬場は室内に移動するようにしてください。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・パキラ
観葉植物の定番として人気のパキラは、ギフトとして贈られることも多い品種。葉の色は明るいグリーンでツヤもあり、部屋の雰囲気を元気にしてくれる引き立て役です。
耐陰性はあるものの、明るい場所を好みます。直射日光は葉焼けの原因になるので、日当たりのいいリビングなどに置くのがおすすめです。
切った場所から新芽が出てくる生命力の強さも、パキラの特徴。剪定した枝は挿し木にすれば、2週間〜1カ月程度で発根します。挿し木はテーブルサイズのインテリアとしてお楽しみください。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・フィカス・ウンベラータ
ハートの形をした葉が人気のフィカス・ウンベラータは、かわいい見た目で部屋を優しい雰囲気にしてくれます。どんなインテリアにも馴染みますが、北欧を基調としたインテリアにぴったりです。
気温が下がる冬の時期は葉が落ちやすく、ダメになったかな?と不安になるかもしれませんが大丈夫。暖かくなる季節を待てば、ちゃんと新芽が出てきます。どの品種にも言えますが、葉が大きいものは蒸散しやすいため乾燥しがち。乾いたかなと思ったら、霧吹きを使って葉に水やりをしてください。
フィカス・ウンベラータは日当たりを好みますが直射日光は避け、屋内や明るい日陰で育てるのが◎。寒さには弱いため、冬は暖かい場所に置くことを心がけましょう。大きな葉を剪定したら、枝ごと花瓶に生ければ見栄えもよくおすすめです。
※フィカス属のため、樹液が皮膚に付くと炎症を起こす場合も。剪定する際は手袋をしたり、子どもやペットに触れない場所に置いたりすると◎。
育てやすさ | ★★★☆☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・オーガスタ
力強さとカリスマ性のあるオーガスタは、南国のような雰囲気が特徴。バナナのような葉はツヤのある濃い緑で、エスニックやバリ系のインテリアにうってつけです。
天井に届きそうなサイズになると、部屋がちょっとしたジャングルに。疲れた心が癒やされそうです。
葉が大きいため蒸散しやすく、霧吹きで葉水すれば加湿作用にも。生命力のある植物で枯れにくく、初心者にはおすすめの品種です。耐陰性はありますが、日当たりを好みます。ただ直射日光は葉焼けの原因になるので避けてください。
育てやすさ | ★★★☆☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・フィカス・アルテシマ(フィカス・アルテシーマ)
ゴムの木の仲間で、ツヤのあるライトグリーンの葉や、黄色のまだら模様が入った葉が特徴のフィカス・アルテシマ。幹は曲がったものも多く、家のリビングにはもちろん、オフィスに置けば張り詰めた空気に遊び心を足してくれる存在です。
葉は硬く、簡単には落ちることがないので初心者にはおすすめ。耐陰性はあるものの、日照不足になると葉の色が悪くなったり、まだらの部分が薄くなったりするので、できるだけ日光が入る場所に置いてください。直射日光は避けましょう。
育てやすさ | ★★★☆☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・ユッカ
育てやすさは星5つ。ユッカの別名は「青年の木」。特徴はなんといっても、ツンツンと尖った葉。クールな雰囲気を求める人や男性部屋のインテリアにおすすめです。
通気性を確保できる窓さえあれば、設置場所は選ばないタフさがあり、耐陰性と耐寒性に優れています。薄暗い寝室でも明るい玄関でも、窓があるトイレでもどこでもOK。注意点は水のあげすぎです。おすすめは週1回程度。土が乾いたらたっぷりとあげてください。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 基本的にどんな環境でも可 |
・シェフレラ(カポック)
シェフレラは初心者にも育てやすい定番の観葉植物で、カポックと呼ばれることが多い品種。耐陰性と耐寒性もある頑丈なタイプです。日本で流通しているのは主に台湾周辺が原産で、暖かい地域であれば屋外に置いても越冬できます。
葉は光沢があり、傘が開いたようなかわいい形状。幹の下からわさわさと生えてくるため、部屋の間仕切りや目隠しとして利用する人もいます。直射日光が避けられれば、ベランダで育ててもOK。また、天井の高さまで生長させて、ボリュームのある大型インテリアとして楽しむのもおすすめです。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
中型タイプ(50cm前後)
・モンステラ
観葉植物のなかでも人気はトップクラスで、100円均一ショップで見かけることも増えています。切れ込みが入った葉の形が独特で、生長すると葉に穴が開くのも不思議な特徴。原産地は南米の熱帯雨林やハワイ。ハワイでは神聖な植物として扱われ、魔除けの効果があると信じられています。
南国風の部屋に合うのはもちろん、どんなインテリアにも調和して存在感を放つ、スペックの高い品種です。明るい日陰や半日陰でも元気に育ちます。育つにつれて横に広がっていくため、添え木をして固定するのがおすすめです。
※サトイモ科のため、樹液が皮膚に付くと炎症を起こす場合も。剪定する際は手袋をしたり、子どもやペットに触れない場所に置いたりすると◎。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・サンスベリア(トラノオ)
サンスベリアは、サボテンと並ぶほど乾燥に強く、水やりがほとんどいらない丈夫な品種。初心者でもほぼ失敗なしです。マイナスイオンを発生するといわれ、室内の空気を清浄してくれるとか。薄いグリーンから縞模様のある濃い緑、丸みのある葉からナイフのように尖った形状まで、バリエーションも豊かです。
生命力もあり、元気な葉を土に挿し木すれば発根し、新しい芽が伸びてきます。耐陰性はありますが、寒さに弱い点には要注意。また、サンスベリアは水のやりすぎも厳禁。3週間に1回程度のペースでも大丈夫です。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 3週間に1度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりがいい屋内/玄関や洗面所なども可 |
・クッカバラ
他の観葉植物とは一線を画す存在感を放つのが、クッカバラ。もともとジャングルなどに自生している常緑植物で、切り込みの入った葉が特徴です。時間が経つと気根が根上りし、迫力のある姿に。ちょっと荒っぽい雰囲気をインテリアに足したい人におすすめです。
耐陰性と耐寒性があり、初心者にも安心の育てやすさ。生長すると葉が横に広がり場所を取るので、添え木をしたり、伸びすぎた茎を剪定したりするのがいいでしょう。剪定した葉は花瓶にいけても◎。
※サトイモ科のため、樹液が皮膚に付くと炎症を起こす場合も。剪定する際は手袋をしたり、子どもやペットに触れない場所に置いたりすると◎。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりがいい屋内/玄関や洗面所なども可 |
・ビカクシダ・ネザーランド
通称「コウモリラン」と呼ばれるビカクシダは、とにかくタフな品種として知られています。丈夫なため初心者にもおすすめですが、見た目のレベルが高くスタイリッシュ。胞子葉と貯水葉の2種類の葉をつける珍しい特徴を持つ植物です。
枯れた貯水葉が何層にも重なると、水を貯めるスポンジとして機能します。そのため、ビカクシダは水のやりすぎに要注意。基本的に乾いているぐらいが◎。ただ葉が大きい胞子葉は乾燥しやすいため、霧吹きで葉水するのがおすすめ。
もともと樹木に着生する植物なので、天井や壁に吊るした方が、ビカクシダ本来の姿を楽しむことができます。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりがいい屋内・屋外(夏の直射日光は✕) |
・トックリラン(ポニーテール)
ぷっくりとした幹の基部が徳利のような形をしている「トックリラン」。髪の毛のように長く伸びた葉がポニーテールに似ていることから、「ポニーテール」の愛称でも知られています。
徳利の部分に水を貯める性質があるため、乾燥には強く、また耐陰性・耐寒性もある丈夫な品種です。日陰でも大丈夫ですが、日光を浴びないと葉の色が悪くなるので、日当たりのいい室内に置くことをおすすめします。屋外の場合、特に夏の直射日光は避けるようにしてください。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | ✕ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・フィロデンドロン・セローム
「愛の木」が通称のセロームは、ギザギザとした切り込みが入った葉が特徴。生長すると茎が木質化し気根も根上りするので、原産地ブラジルを彷彿とさせる野性味が魅力です。男性部屋のインテリアや、力強さや迫力を求める人におすすめです。
耐陰性があるとはいえ、日光を浴びないと葉が垂れ下がり元気がなくなります。直射日光を避けた、明るい場所に置くのがベスト。茎や葉が横に広がる性質があるので、伸びすぎたら茎の付け根から剪定してください。
※サトイモ科のため、樹液が皮膚に付くと炎症を起こす場合も。剪定する際は手袋をしたり、子どもやペットに触れない場所に置いたりすると◎。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりがいい屋内・屋外(夏の直射日光は✕) |
・ドラセナ・コンシンネ
初心者にも育てやすいドラセナのなかでも、人気No.1のコンシンネ。縦にシュッと伸びた幹と細長い尖った葉が美しいスタイリッシュな品種です。
緑の葉を赤紫色で縁取ったタイプが定番ですが、黄色が混じったトリコロールや、虹のように色鮮やかなレインボー、乳白色のまだらが入ったタイプも。
アフリカの熱帯雨林が原産のため寒さには弱く、室内の日当たりのよい場所に置くのがおすすめです。基本的に丈夫で育てやすい品種ですが、水のやりすぎは厳禁です。根腐れにつながるので、土の表面が完全に乾いたらたっぷりあげるようにしてください。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
小型タイプ(20cm以下)
・ガジュマル
沖縄では妖精のキジムナーが宿るとされるガジュマルは、実はゴムの木の仲間。縁起がいい「多幸の木」としても知られる人気の観葉植物です。
根上りしたタイプは気根の形が独特で、剪定して盆栽として楽しむ人も多い品種。育てやすく、水やりも土の表面が完全に乾いたらあげる程度でOKです。
沖縄や屋久島に自生するガジュマルは、高さ20mにもなる大型の樹木ですが、10cm前後からある小型サイズはテーブルやオフィスのインテリアとしておすすめ。耐陰性はありますが、直射日光の当たらない明るい場所の方が元気に育ちます。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1度程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・ポトス
観葉植物の定番であるポトスは、葉の色が明るいグリーンや爽やかなマーブル模様が魅力です。クセがないため、どんなインテリアにも馴染む品種ですが、つる性の植物なので天井や壁から吊るすと見栄えが増しておすすめです。
ポトスは種類の豊富な植物ですが、基本はどれも強い日差しに弱いため、夏の直射日光はNG。明るい屋内や半日陰で育てるのがおすすめです。また耐寒性がないため、冬場は暖かい場所に置くようにしましょう。水やりは土の表面が完全に乾いてからでOKです。
育てやすさ | ★★★☆☆ |
水やりの頻度 | 週1~2度程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・ペペロミア
大型にならずテーブルサイズでずっと楽しめるのが、ペペロミアの魅力のひとつ。葉の色も形もとても豊富な多肉植物で、肉厚の葉が特徴です。よく知られるのはスイカのような模様が入った「アルギレイア」、葉の表面に光沢があり、深いシワの入った「カペラータ」、楕円形の小さな葉がこんもりと生える「イザベラ」、小さなまん丸の葉が連なる「ジェミニ」など。
日陰には基本的に強く、風通しさえあれば、場所を問いません。またサイズも小型なので、キッチンのちょっとしたスペースや寝室のサイドテーブル、洗面台の上などに置いて、小さな癒やしを楽しんでください。水や土の表面が乾いたらたっぷりあげる程度でOKです。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりがいい屋内/玄関や洗面所なども可 |
・サボテン
育てやすく、どんなインテリアにも馴染む多肉植物のサボテンも種類が豊富。大きさも小型サイズから背丈ほどある大型の柱タイプまでさまざまです。
乾燥した土地に自生する植物なので水やりはほとんど不要。月1回程度を目安に、基本は放置する心構えでOKです。ただ、サボテンの種類によって条件は異なるので購入する際に育て方をチェックしてください。
小さな鉢に入った小型サイズであれば、デスクまわりや窓際、本棚の空いたスペースなど、基本どこに置いても馴染みます。チクチクした棘があるものや、ふわふわした綿毛のあるもの、黄色やピンクの花を咲かせるものなど、種類は数えられないほどあるので、いろいろな種類を並べて楽しむのもおすすめです。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内や屋外 |
・ヘデラ(アイビー)
観葉植物の定番として人気のヘデラ。通称「アイビー」と呼ばれることが多く、年中見かける品種です。葉の色や形はバリエーション豊かで、購入できる種類だけで100以上とも言われています。
生命力のある強い品種なので、基本はどれも管理がしやすく初心者にはおすすめ。手に入りやすいものでは、グラデーションになった色がおしゃれな「イングリッシュ・アイビー」や、深い緑色が大人っぽい「ピッツバーグ」があります。つる性の植物なので、天井や壁から吊るすのがおすすめ。
水耕栽培も可能なので、アイビーを茎ごと水につけて発根させれば、どんどん増やすことも可能です。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 基本的にどんな環境でも可 |
・シュガーバイン
シュガーバインもつる性の植物で、5枚からなる葉はまるで花びらのよう。ツヤのある落ち着いた緑がインテリアを一気におしゃれにしてくれます。
耐陰性がありますが、日当たりがいい場所を好みます。ただ直射日光を浴びると葉が日焼けをするので半日陰がおすすめ。耐寒性は強く、0度でも耐えられるとか。葉がふにゃっとしてきたら水が足りない合図です。土の表面が乾いていることを確認したら、たっぷりと水をあげてください。
アイビーと同様、伸びた茎を剪定して水に挿し木をすれば発根し、切った場所から新芽が出る生命力もあります。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | ◯ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・苔玉シノブ
テーブルや棚などのコンパクトな空きスペースにも置ける苔玉シノブは、シダ植物の「シノブ」を苔玉に挿してあるタイプ。自分で作ることもできますが、初心者であれば仕上がったものを購入するのがおすすめです。
苔は蒸発しやすく、また土の量が少ないため水切れも早く、まめに水をあげることで乾燥を防ぎましょう。水を張ったボウルに苔玉を浸し、気泡が出なくなれば水をしっかり含んだ合図。
夏場は霧吹きで葉水することも大切です。和食器の皿を組み合わせると、一気にかっこよさが増しておすすめです。
育てやすさ | ★★★★☆ |
水やりの頻度 | 週1程度 |
耐陰性 | △ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内・半日陰の屋外 |
・ミリオンバンブー(ハイドロカルチャー)
土ではなく、植物を水で育てる栽培方法をハイドロカルチャーと呼びますが、ミリオンバンブーも水で栽培できる観葉植物のひとつ。竹のような見た目で「長生き」「開運」「金運」にあやかる縁起ものとしても人気ですが、実は熱帯が原産のドラセナの一種です。
ミリオンバンブーは基本的に丈夫な植物なので、水のあげすぎと直射日光を避ける点だけ気をつければ、初心者にも管理がしやすい品種。器の底に水がなくなって2~3日経ってから水を足すのがベストで、水の量は器の1/4〜1/5が目安です。
常に水につかっている状態だと酸素不足になり、根腐れを起こしやすくなるので要注意。ガラスの器を使うと水の量がわかりやすくおすすめです。
育てやすさ | ★★★★★ |
水やりの頻度 | 水がなくなった2~3日後 |
耐陰性 | ✕ |
おすすめの設置場所 | 日当たりのいい屋内 |
プロが教える観葉植物の育て方
置く場所は?温度や湿度のコツ
観葉植物とひと口に言っても種類はさまざまで、管理方法も品種によって異なります。ただ、ほとんどが熱帯や亜熱帯を原産とするため高温多湿に強く、基本はジャングルのような環境を好みます。
風通しが良く、直射日光のあたらない屋内。屋外であれば、半日陰に置くと無難でしょう。エアコンの風は乾燥につながるためNG。直接当たる場所は避けてください。
水やりの頻度と与え方(日常のお手入れ)
水やりの頻度や与え方も品種によって最適な条件は違います。ですが、根腐れしてダメにしてしまうケースが多いため、水のあげすぎは要注意。特に冬の水やりは控えめに。
基本は、土の表面が乾いたタイミングで水をあげるのがベストです。その際、鉢底から水が溢れるくらいたっぷりあげてください。受け皿を敷く場合は、溢れた水は忘れずに捨てるようにしましょう。
また、大きい葉は乾燥しやすいため、夏場は霧吹きで葉に直接水を吹きかける(葉水:はみず)してあげるのがおすすめ。防虫予防にもなります。
鉢の大きさと植え替え時期の注意点
植物の株よりひとまわり大きい鉢であれば、1~2年は植え替え不要です。日々の状態を観察するなかで「ちょっと狭そうだな」と感じたら、植え替えを検討しましょう。
夏と冬は暑さや寒さで植物がストレスを抱えがちなので、植え替えるなら秋と春に行うのがベストです。
自分好みの観葉植物で部屋の雰囲気を変えよう
いかがでしたか。観葉植物は部屋にひとつ置くだけで、雰囲気をガラリと変えてくれる存在です。大切に育てれば、何年も一緒に過ごせる仲間にもなりますよ。
何万ともいわれる品種があるものの、水のあげすぎに注意し、直射日光を避け、風通しのよい場所で育てれば基本は大丈夫。今回お伝えした管理方法を参考にしながら、初心者の方もぜひチャレンジしてくださいね。
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