「診療を拒否された」「フルネームを呼ばれた」 約半数のトランスジェンダーが受診で不快に

「本名をフルネームで呼ばれる」「興味本位の扱いを受ける」などが多かったが、中には、医師から「うちでは診ることができない」と診療を拒否される例もあった。

調査した「カラフル@はーと」代表で自身もFtM/トランス男性(女性として生まれ、性自認は男性)の看護師、浅沼智也さんは、こう訴える。

「診療を拒否された」「フルネームを呼ばれた」 約半数のトランスジェンダーが受診で不快に

「医療を受けることに抵抗を感じて足が遠のいてしまっている当事者がいることを医療従事者は認識し、早急に対処してほしい。命や健康状態に関わることですから」

性別違和がある人380人の回答を分析

調査は浅沼さんら有志によるもので、性別違和を持つ人を対象に、2018年7月〜2019年1月ウェブ上で行われた。

424人が回答し、そのうち380人の有効回答を分析した。

「出生時の性別」が女性である回答者が282人、男性が141人、それ以外の回答が 7 人。自認する性別は女性107人、男性152人、それ以外の回答が121人だった。