超難関の渋幕中入試 前泊保護者を悩ませる昼食問題 「リラックス体操」対策も必要

渋幕中隣接の秀英中でも入試実施 会場を間違える親子続出

渋幕中の入試に受験生が続々と集まる【写真:ENCOUNT編集部】

 超難関の渋幕中入試 前泊保護者を悩ませる昼食問題 「リラックス体操」対策も必要

高等部の東大合格実績が共学校トップで千葉御三家の筆頭としても知られる渋谷教育学園幕張中学校(以下、渋幕中)の入学試験が22日、千葉市美浜区の同校で行われた。最寄りのJR海浜幕張駅では午前7時過ぎごろから大勢の受験生が改札口を通過。同駅周辺のホテルに前泊した受験生も親に付き添われて続々と会場入りした。多くの受験生が背中のリュックに合格祈願のお守りを付けている。冷え込みのためダウンジャケットにマフラーで寒さを防いでいるが、なかには半袖Tシャツに半ズボンという夏服の生徒も。塾講師の応援風景はまったく見られなかった。(※コロナ対策のため受験生や保護者への声掛けは控え、社会的距離に留意して取材しています) 昨年10月期に日本テレビ系で放送された俳優・柳楽優弥主演のドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」では、東京の御三家を受験する生徒の姿がリアルに描かれたが、渋幕中は東京の御三家と肩を並べるほどの難易度で県立校が強い千葉県内の中学の中でも頭抜けた存在だ。東大合格者数ランキングでは9年連続でトップ10入り。海外の大学の合格者も多数輩出している。同校ホームページによると、昨年の応募者数(一次入試、男女合計)は1758人、受験者数は1661人、合格者数は682人。実質倍率は2.4倍だった。 20日に行われた市川中学校の入試では海浜幕張駅周辺のホテルに前泊する受験生親子の姿が目立ったが、渋幕中の入試でも同様の姿が多数見られた。筆者は入試前日の21日夕方に海浜幕張駅近くのホテルにチェックイン。部屋にはアルコール消毒液、湯沸かしポット、テレビ、小型冷蔵庫があり廊下に電子レンジコーナーがある。ベッドの枕は無臭で気持ちいい。窓が大きく海浜幕張の夜景が一望できる。

海浜幕張駅周辺には多くの飲食店 イオンも徒歩圏内

渋幕中の近くのイオンモール【写真:ENCOUNT編集部】

同日午後6時半。ホテル係員に「受験生親子は夕食どうしてるんですか」と聞くと、「駅前に飲食店がたくさんあるのでそこでお弁当を買ったりしているようです。部屋での食事はもちろん大丈夫です」。ちなみにこのホテルの近くにある「メッセアミューズモール」という商業施設内には長崎ちゃんぽん、COCO’S、田所商店スパイスカレー部、韓国屋台ハンサム、ロッテリアなどが入店している。海浜幕張駅構内の商業施設「ペリエ」内にはおむすび権兵衛のほか、とんかつさぼてんがあり、ゲン担ぎでカツ丼を注文することもできる。午後6時40分ごろに同施設内をのぞくと「わくわくステーション」というコーナーの弁当・総菜類はすべて半額に値下がりしており、飛ぶように売れていた。同駅北口にある天丼てんやでは、お持ち帰り限定の「上天丼弁当」(500円)を販売中で、受験生の父親とみられる男性が大量の天丼弁当を買い込んでいた。 さらに安く買い物をしたい場合は駅北口徒歩5分ほどのイオン海浜幕張店の利用がオススメだ。2階には食料品売り場が広がっており、弁当、パン、総菜類、飲料の品ぞろえが豊富。フードコートのコーナーにはインド料理のマサラ、はなまるうどん、すき家などがあり、薬局や100円ショップも入店しているため利用価値は高い。いずれにせよ海浜幕張駅周辺では食事に困ることはなさそうだが、外食となると新型コロナウイルス感染の心配が頭をよぎる。筆者が午後6時から同7時30分にかけて駅周辺のサイゼリヤ、ガストなど大型ファミリーレストランをのぞいてみたところ、受験生とみられる親子連れの姿はほとんど確認できなかった。持参した食料品(テイクアウト含む)をホテルの部屋で食べている親子が多いとみられる。 ホテルでは部屋の乾燥を防ぐためフロントで加湿器を借りた方が無難だ。ホテル側の用意は20台だったが、この日はすべて受験生らに貸し出され“品切れ”状態。加湿器が入手できなかった場合は部屋のバスタブに適度のお湯をはってバスルームの部屋を開けっ放しにしておくなどの対策が必要だ。