足首がぬくぬくと温まっても乾燥しない! “極上のエアコン暖房”見つけた
両サイドについたサイドファン「デュアルブラスター」による気流が特徴の「ノクリアX」シリーズ。2015年モデルでは室内機の大きさが786×378×293mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトになったことに加え、サイドファンのデザインが本体と一体化するようになった。さらに停止時にはサイドファンの吹き出し口が隠れるようになったため、一見するとその存在に気づかないくらい端正ですっきりとした佇まいになっている。
だから、運転させて初めて存在感を発揮するサイドファンには、来客時に必ず「わ、すごいですね。どこのエアコンですか?」と反応されるので、うれしくなってしまうくらいだ。
そんなサイドファンが暖房時にどのように働くのか? まずは推奨される使い方である「快適おまかせ気流」で暖房運転をさせてみることにした。この日の室温は20℃とまだそんなに寒いわけではなかったため、設定温度は24℃と高めにする。運転開始直後はいわゆる“準備段階”で、吹き出し口からは暖かい風が出てこないため、フラップは上を向いたままだ。熱交換器が働いて、温風が出る段階になって、中央ファンのフラップがグッと下を向き、やや遅れてサイドファンも下方向に向きを変え、設定した室温の風を送り出す。
室温20℃、湿度57%と、11月中旬にしては、まだそんなに寒さを感じない暖房性能を確かめるため、室温プラス4℃の24℃に設定にしたまずはおすすめの「快適おまかせ気流」で暖房運転暖房運転時も運転開始当初の暖気が出るまでの間は、フラップが下を向かず、準備体制になっている温風が吹き出し始めると、中央ファンもサイドファンも設定どおりにグッと下がり、床に暖気を送る「快適おまかせ気流」で暖房運転をしている様子を横方向から見たところリモコンで暖房「快適おまかせ気流」運転時の中央ファンとサイドファンの風向きの設定状況を確認してみると、中央ファンは上下方向は真下より1段階上に、左右方向はやや左方向になっている。サイドファンは上下方向、中央ファンよりも1つ上に、左右方向はほぼ同じ向きに設定されている。
「快適おまかせ気流」時の中央ファンの風向き「快適おまかせ気流」時のサイドファンの風向き大きな2枚のフラップで床に送られる暖気は、設定どおり左方向(部屋の中央)に向いているのが確認できるややしばらくするとエアコンと対角線上の位置に掛けてある温湿度計の数字が、設定温度に24℃に。湿度は1%しか減っていない暖気が上方向に行かないように、暖房時の温風はなるべく下方向に吹き出すのが鉄則なので納得できるが、左右の方向がまっすぐでなく、部屋の中央部に向かうように左方向に設定されているのはなぜだろうか? おまかせなのに部屋の様子がわかるとはまるでカメラでも搭載されているかのようだ。
その謎は、リモコンの初期設定画面を確認したところ、「なーんだ、そうなのか」と簡単に解くことができた。そう、部屋のどの位置に据え付けられているのか、リモコンで設定する画面があるのだ。通常はエアコンの設置時に工事担当者が行なってくれるはずだが、万が一ということもあるので一度確認してみると安心だ。この初期設定で「据え付け位置は部屋の右側」となっているため、「快適おまかせ気流」で運転させた場合、中央部に暖気を送り、部屋全体に快適な気流を作るようにしているというわけなのだ。